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記事一覧

(論)差別・中傷に関する論説(2020年11月2・4・6・18・23・12月4・18・19・20・2021年2月4・19・3月1日・4月9日)

ネット上の中傷 人権守るための知恵を(2021年4月9日配信『東京新聞』-「社説」) 会員制交流サイト(SNS)に、プロレスラー木村花さんを誹謗(ひぼう)中傷する書き込みをした投稿者が刑事処分を受けた。ネット上で広がる言葉の暴力を止めるため、官民が取り組むべき課題は多い。 立件されたのは20代と30代の男性2人。木村さんが昨年5月に亡くなる前、ツイッターで「いつ死ぬの?」「きもい」などと中傷を繰り...

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コロナ感染したれいわ・木村栄子参院議員への誹謗中傷に見る「特有の嫌な感じ」(2021年2月28日配信『ニュースポストセブン』)

 ネットにおける誹謗中傷が社会問題とされるようになってから時間は経っているが、依然、折に触れて棘は表出する。コラムニストのオバタカズユキ氏が考察した。 * * * 新規感染者数が減ってきたとはいえ、まだまだ新型コロナウイルスに感染する可能性は誰にでもある。そして、いつどこでどのように感染したのか不明である場合がとても多い。だから、感染者に対してその責任を問うたり、批判をしたりといった行為はナンセン...

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「コロナばらまくな」 高齢者施設勤務の女性宅に中傷ビラ 偏見やめて(2021年1月26日配信『フジテレビ系(FNN)』)

高齢者施設で介護を続ける女性の自宅に「コロナをばらまくな」などと書かれたビラが投函(とうかん)される被害があった。特養ホームに勤務する女性(50代)「びっくりしました。まさか自分のところに入ってるとは思わなかったです」首都圏の特別養護老人ホームで働く女性。先週、仕事から帰宅すると、「コロナばらまくな。仕事やめろ」と書かれた紙が自宅のポストに入っていた。特養ホームに勤務する女性(50代)「とても憤りを感...

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和歌山県がコロナ差別防止条例施行 SNS発言削除をプロバイダーに依頼、全国初(2020年12月25日配信『毎日新聞』)

 和歌山県は24日、新型コロナウイルス感染症に関する差別防止対策を盛り込んだ条例を施行した。コロナ差別に関する条例は全国で制定されているが、SNS上などの差別発言に対し削除を勧告し、ネットのプロバイダーにも削除を求める条例は都道府県初という。法的拘束力はない。 新型コロナでは感染者や医療従事者への差別が相次ぎ問題となっている。県条例では、SNSやビラなどによる差別を禁じており、投稿者が特定できた場合、削除...

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感染した県議の家族、陰性なのに「家も体も消毒しろ」と中傷され精神不安定に(2020年12月22日配信『読売新聞』)

 新型コロナウイルスに感染した宮城県の男性県議が読売新聞の取材に応じた。中傷する人がいることを聞いた高齢の家族がショックを受け、精神的に不安定になったという。県議は「感染するとは思わなかった。申し訳ない」と謝罪する一方、「誰もが感染する可能性があり、相手を思いやる心を持ってほしい」と訴える。 県議は「自民党・県民会議」に所属。11月17日に仙台市内の飲食店で開かれた県議14人、職員2人が参加した会...

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小牧市が人権擁護条例案、コロナ感染者中傷禁じる 12月議会提出へ 愛知(2020年11月28日配信『毎日新聞』)

「感染者やご家族、関係者への誹謗・中傷は絶対に許されることではありません」「誰が感染してもおかしくない」。小牧市の新型コロナウイルス感染症関係者の人権擁護条例案には、人権尊重への強い決意がにじむ=愛知県小牧市提供 新型コロナウイルスに感染した人や関係者の人権を守るため、愛知県内自治体が条例制定など対応に乗り出している。小牧市は、感染者や家族、関係者への中傷を禁じ、人権擁護にねらいを絞った条例案の施...

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ロナ対策条例制定へ 感染者配慮盛り込む 千葉市(2020年11月21日配信『千葉日報』)

新型コロナ感染症対策条例案などを発表する千葉市の熊谷市長=20日、市役所 千葉市は20日、新型コロナウイルス感染の拡大を防止するため、市や市民の責務を盛り込んだ新型コロナ感染症対策条例を制定すると発表した。感染者らを誹謗(ひぼう)中傷しないことも求めている。条例案を26日開会の定例市議会に提出する。同様の条例は流山市が制定している。 千葉市によると、条例案は目的について「市民の生命と健康を保護し、...

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感染者への中傷に官民でNO 岩手・達増知事「鬼になる」発言で広がる支援の動き(2020年9月18日配信『共同通信』)

岩手県で初感染発表から2日後の記者会見で、感染者への中傷について「鬼になる必要性もあるかもしれない」と強調した達増拓也知事=7月31日、岩手県庁で 新型コロナウイルス感染者の勤務先や、通う学校が誹謗ひぼう中傷を受ける事例が目立っている。7月下旬まで唯一の「感染確認ゼロ県」だった岩手県では、初感染者が出た企業が標的に。知事は厳しい姿勢で臨むと強い言葉で表明、企業には中傷を上回る数の激励メッセージが寄...

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ネット中傷対策 事業者は社会的責任の自覚を(2020年9月7日配信『読売新聞』-「社説」)

 インターネット上の誹(ひ)謗(ぼう)中傷が深刻さを増している。被害防止と救済の両面から、幅広い対策を講じることが重要だ。 総務省がSNSを中心とするネット中傷の対応策をまとめた。各国で社会問題化しており、日本では新型コロナウイルスの感染者や医療従事者も被害を受けている。国が総合的な対策を打ち出した意義は大きい。 柱の一つは、発信者情報の開示拡大だ。損害賠償や謝罪を求めるには投稿者の特定が不可欠だ...

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「地元の感染第1号の女性自殺」デマも…自治体、中傷のPC画像を「証拠」に活用(2020年9月6日配信『読売新聞』)

 新型コロナウイルス感染者に関するデマや誹謗ひぼう中傷がインターネット上で横行していることを受け、問題があると判断した書き込みを画像で保存する動きが自治体で広がっている。被害者が名誉毀損きそんで提訴する際に証拠として活用してもらうためだ。政府もネット上の中傷について、対策の検討を始めている。 岩手県は8月から、問題のある書き込みをパソコンのスクリーンショットと呼ばれる機能を使って画像として保存して...

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コロナ禍の中傷(2020年8月31日配信『佐賀新聞』-「論説」)

心ない言動、感染防止にも支障 新型コロナウイルスの感染者や家族、関係者への誹謗中傷が佐賀県内でも絶えない。感染した人を特定しようとする動きも散見され、非難を恐れて検査をしない人が増えれば、感染がさらに広がる可能性がある。目に見えないウイルスを完全に防ぐことは困難で、誰でも患者になり得る。言動を省みながら、県の人権教育・啓発基本方針にも対策を盛り込み、偏見や差別をなくしていきたい。 県内で7月20日...

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コロナと中傷 感染者を責めるのは理不尽だ(2020年8月30日配信『読売新聞』-「社説」)

 新型コロナウイルスは誰でも感染する可能性がある。感染した本人や周囲の人、通っている学校などへの理不尽な中傷や差別をなくしたい。 サッカー部員らの集団感染が起きた松江市の高校には、「学校をつぶせ」などと非難の電話が殺到した。インターネット上に生徒の写真が転載され、「コロナをばらまいている」と書き込まれた。 批判にさらされ、「眠れない」などと心身の不調を訴える生徒もいるという。感染への不安が生んだ行...

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「天理大に責任」「謝れ」、ラグビー部集団感染で批判50件(2020年8月29日配信『読売新聞』)

 奈良県天理市の天理大ラグビー部で新型コロナウイルスの集団感染が起きたことを受け、大学に謝罪を求めたり、批判したりする電話やメールが28日夕までに約50件に上っていることがわかった。同市の並河健市長は「感染は誰にもある。感染者が出れば『謝れ』という圧力をかける行為が社会を分断し、私たちの心をむしばむ」と訴え、冷静な対応を求めている。 天理大ラグビー部で確認されている感染者は部員ら計60人。集団感染...

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[ネット中傷対策] 表現の自由と両立探れ(2020年8月28日配信『南日本新聞』-「社説」)

 インターネットの会員制交流サイト(SNS)などで他人を誹謗(ひぼう)中傷する匿名の投稿について、総務省の有識者会議が対策の中間報告案をまとめた。 被害者が投稿者を特定しやすくするのが狙いで、対策の柱としてSNS事業者などに開示請求できる発信者情報に電話番号を加える。総務省は「できるものから速やかに実施する」考えで、省令改正で対応する。 もう一つの柱として情報開示を迅速にする「新たな裁判手続き」の...

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「悲しき日本モデル」(2020年8月28日配信『日本経済新聞』-「春秋」)

「人類は、これまで、疾病、とりわけ感染症により、多大の苦難を経験してきた」。1998年に成立した感染症法には、なかなか格調高い前文が置かれている。感染症の根絶は人類の悲願だと指摘し、しかし脅威はいまも続くと説く。そして何より、こう訴えるのだ。▼日本では、過去にハンセン病やエイズ患者などへの「いわれのない差別や偏見」が存在してきた。その事実を「重く受け止め、教訓として今後に生かす」必要がある――。実務的な...

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コロナへの中傷 感染するのは罪でない(2020年8月27日配信『東京新聞』-「社説」)

 新型コロナ感染を巡る中傷や差別が再び激しくなっている。責められる患者らの口は重くなり、感染の実態や経路解明の壁ともなりかねない。感染は罪ではない。思いやりを持って接したい。 感染者を出した学校や飲食店などへのバッシングが続いている。 サッカー部員ら約100人が感染した立正大淞南(しょうなん)高校(島根県)は、インターネット上で誹謗(ひぼう)中傷に加え、生徒らの写真が拡散された。 50人以上のラグ...

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コロナ差別防止へメッセージ 子どもらの感染、文科相(2020年8月25日配信『共同通信』)

 新型コロナウイルス感染者に対する差別を防ぐため、萩生田光一文部科学相は25日、子どもや教職員、保護者に差別へ同調しないよう呼び掛けるメッセージを都道府県教育委員会などに向けて出した。 メッセージは、感染者を責めるのではなく、励ますことが大切だと指摘。教職員には、子どもが誤った情報に惑わされないよう指導することを求めている。保護者に対しても、学校などを特定して非難する行為を見かけた際、やめるように声...

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日本から出て行け・学校つぶせ…部活クラスターで中傷電話、生徒の写真も拡散(2020年8月23日配信『読売新聞』)

 高校の部活動などで新型コロナウイルスの集団感染が相次ぎ、生徒らがネット上などで誹謗ひぼう中傷される事態になっている。学校側には十分な感染対策が求められるが、批判にさらされる生徒には精神面の悪影響も懸念される。専門家は、コロナ禍で不安や不満を募らせた大人が、生徒らをスケープゴートにしないよう呼びかける。 「日本から出て行け」「学校をつぶせ」 9日以降、サッカー部員らの感染者が約100人に上った松江...

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デマが追い打ち…SNSに「コロナ責められ自殺」 被害者の苦悩(2020年8月18日配信『西日本新聞』)

自殺したというデマが広がり、「もうやめてほしい」と訴える男性 新型コロナウイルスの感染が確認された福岡県嘉麻市の60代男性を巡り、事実無根のうわさが飛び交っている。「感染を責められて自殺したそうだ」-。うわさの舞台は、会員制交流サイト(SNS)や男性が暮らす地域。男性は既に回復し、自身が営む理髪店も再開している。「知らないところでデマが拡散していて不愉快。もうやめてほしい」と訴えている。 SNS上では、男...

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サッカー部クラスター、中傷・批判殺到に校長「生徒に落ち度ない」(2020年8月12日配信『読売』)

 松江市の立正大淞南高校で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染集団)で、市は10日夜、新たに3人の感染を確認した。感染者は同校で91人に達し、県内の累計は126人となった。市は国にクラスター対策班の派遣を要請し、関係者のPCR検査を急ぐ。 市によると、寮生のサッカー部員と自宅通学の野球部員の各1人と、別のサッカー部員の同居者1人。寮生のサッカー部員は前日に陰性だったが、発熱があり、再検査で...

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帰省したら「さっさと帰って」/青森市の民家、玄関先に紙投げ込まれる/「検査で陰性確認」男性憤る(2020年8月9日配信『東奥日報』)

長内さんの生家に投げ込まれた匿名の紙(長内さん提供) 墓参りなどのため東京都から青森市に帰った長内和雄さん(64)の生家に「何を考えてるんですか?」「さっさと帰ってください!!」など、帰省をとがめる内容の紙が投げ込まれた。 長内さんが玄関先に落ちていた白い紙を見つけたのは7日朝。ごみを捨てに行こうとしていたところで、丸めて捨てようとしたら「なんでこの時期に東京から来るのですか?」「安全だと言いきれま...

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[STOP ネット暴力]「うちの県にコロナ持ってきた」…「感染者狩り」横行、実名特定・中傷エスカレート(2020年8月5日配信『読売新聞』)

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、インターネット上では、感染者やその家族らを特定し、中傷や差別的な内容の書き込みが繰り返されている。「感染者狩り」と呼ばれる行為だ。実際に標的となった東海地方に住む40歳代の男性が「目に見えないウイルスより、人の目の方が恐ろしかった」と胸の内を明かした。(星野達哉)被害男性「ウイルスより恐ろしい」 感染したのは、男性の10歳代後半の子供だ。普段は隣県の都市で暮...

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感染者への非難 過度な恐れが生む悪循環(2020年8月5日配信『信濃毎日新聞』-「社説」)

 岩手県で初めて確認された新型コロナウイルス感染者の勤務先に抗議や問い合わせが殺到し、知事が誹謗(ひぼう)中傷行為に厳しい対処を表明する事態となった。会社への攻撃のほかに個人を特定しようとする動きもあった。 全国唯一の感染ゼロが3カ月半余り。最初の感染者にならない、感染を出したくない―。その思いが過度な危機感を広げ、中傷にはね返る恐れが指摘されていた。 新型コロナには、誰もが、いつ感染してもおかし...

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岩手県初のコロナ感染者に誹謗中傷が…ウソ申告増加の懸念(2020年8月2日『日刊ゲンダイ』)

知事の発言は抑止力になるか(達増拓也岩手県知事)/(C)共同通信社 やはり、恐れていた事態が起きた。 全国で唯一、感染確認がゼロだった岩手県で先月29日、初の新型コロナウイルスの感染者が出た。 感染が分かったのは盛岡市の40代の男性会社員。同22日、車で関東のキャンプ場に出掛け、県外に住む友人3人とテントで4泊していた。同28日に友人1人の感染が判明していた。 男性が勤務している会社が同29日の午...

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都会に住むとわからない…地方の“新型コロナ差別”の実態(2020年8月2日『日刊ゲンダイ』)

夏の帰省もあきらめるしかないのか? 東京、大阪、愛知などの新型コロナウイルス感染症の新規感染者増は感染の再拡大だが、地方によっては初の本格的感染拡大という地域も多い。そのため、都会者にはわからない、新型コロナ差別が存在する。「コロナが怖いというよりも、コロナになったことで巻き起こる、村八分張りの誹謗中傷の方がよほど怖いんです」 こう言うのは東北地方で代々農家を営んできたAさん。夏は娘夫婦と孫の里帰...

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岩手初感染者に中傷 知事「厳格に対処する」(2020年8月1日配信『河北新報』)

 岩手県で初の新型コロナウイルス感染者となった盛岡市の40代男性に対する誹謗(ひぼう)中傷、個人を特定しようとする動きが過熱している。国内唯一の感染未確認県だったことで全国から注目されており、県は公式ホームページ(HP)などで冷静な対応を呼び掛ける。 男性が勤める県内の事業所は、7月29日午後11時すぎにHP上で社員の感染を公表した。インターネット掲示板で社名が取り沙汰されてアクセスが集中し、30...

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ネット規制の狙いミエミエ 安倍政権が露骨なSNSデモ潰し(2020年5月28日『日刊ゲンダイ』)

便乗は許さない!(高市早苗総務相) さすがに国民も安倍政権の“狙い”を見抜いている――。 いきなり安倍政権が“SNS規制”に動き始めた。直接のきっかけは、フジテレビの番組「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラー、木村花さん(享年22)がネット上で誹謗中傷され、急死したことだ。 高市早苗総務相は、ネットに書き込みをした投稿者の特定を容易にするなど、悪意ある投稿を抑止する制度改正を検討すると表明。「ス...

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「経営者家族が感染」とウソの書き込み 偽計業務妨害容疑で会社員逮捕 福島県警(2020年5月27日配信『毎日新聞』)

 家族に新型コロナウイルス感染者がいるなどとインターネット掲示板に虚偽の内容を書き込み、小売店の業務を妨害したなどとして、福島県警須賀川署は27日、須賀川市東作の会社員、渡辺岳司容疑者(54)を名誉毀損(きそん)と偽計業務妨害の疑いで逮捕した。「職場で聞いたうわさを書き込んだことは間違いない」と容疑を認めている。 逮捕容疑は4月2~3日、ネット掲示板に、同市内の実在する小売店の経営者の家族に新型コロナウ...

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暴走する正しさ 自粛警察に「政府や自治体もどこか期待」 コロナフォビアの恐ろしさ(2020年5月27日配信『AERA.COM』)

高橋有紀,小長光哲郎2020.5.27 09:00AERA#新型コロナウイルス 新型コロナウイルス感染拡大のため、さまざまな制限下で暮らす人々にストレスがかかっている。ウイルスへの不安や恐怖は断絶を起こしかねない(撮影/写真部・高野楓菜、イラスト/kucci)  自粛警察、感染者へのバッシング――。新型コロナウイルスへの不安や恐怖が、差別や偏見を生み出している。どのように起きるかを知れば、加担や助長を防げるはずだ。AERA 20...

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内田樹「コロナ禍の大義名分に乗じた自粛警察は有害無益な存在だ」(2020年5月27日配信『AERA.COM』)

内田樹(うちだ・たつる)/1950年、東京都生まれ。思想家・武道家。東京大学文学部仏文科卒業。専門はフランス現代思想。神戸女学院大学名誉教授、京都精華大学客員教授、合気道凱風館館長。近著に『街場の天皇論』、主な著書は『直感は割と正しい 内田樹の大市民講座』『アジア辺境論 これが日本の生きる道』など多数 哲学者の内田樹さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、倫理的視点からアプローチ...

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悪質「県外ナンバー狩り」いつまで続く? 自治体で「在住確認書」配布の動き広がる(2020年5月24日配信『乗りものニュース』)

「和歌山県在住者です」確認書 2200件超え都道府県外ナンバーのクルマが嫌がらせを受ける例が多発している。写真はイメージ(画像:写真AC)。 2020年5月現在、新型コロナウイルスの影響で、都道府県をまたいだ移動の自粛が呼び掛けられるなか、「県外ナンバー狩り」などと呼ばれる悪質な嫌がらせが全国で見られます。その都道府県外のナンバープレートをつけているクルマがあおられたり、落書きされたりといった事例です。県外ナ...

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老舗「コロナ食堂」に無言電話、ネット中傷…店主「耐えるしかない」 長野(2020年5月23日配信『毎日新聞』)

地域住民に愛される「味蔵コロナ食堂」3代目の須藤仁志さん=長野県佐久市臼田城下で2020年5月19日午後8時56分 地域住民から「コロナさん」の愛称で親しまれている老舗の食堂「味蔵コロナ食堂」(長野県佐久市臼田)が、新型コロナウイルスの感染者が増えてきた3月ごろから嫌がらせに苦しんでいる。無言電話がかかってくるようになり、インターネット上に心ない書き込みが増加。3代目店主の須藤仁志さん(42)は「新型コロナと店...

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石垣のりこ議員、コロナ禍で和装に批判受け疑問呈す(2020年5月19日配信『日刊スポーツ』)

 立憲民主党の石垣のりこ参院議員が、新型コロナウイルス禍で和服を着ていることを投書などで非難されたことに、疑問を呈した。 石垣氏は18日、ツイッターを更新。自身に届いた匿名のはがきの文面を公開し、「ご丁寧に最後には『バカ者』と書いてあります。これが有名な『自粛警察』の方ですかね? それにしても『緊急事態宣言だから和服を着てはいけない』ってのはどういうことなんでしょう?全く論理的に整合性がありません。...

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<新型コロナ>自粛のストレスで?落書き多発 差別意識助長や治安悪化の恐れも(2020年5月19日配信『東京新聞』)

英南西部ブリストルで見つかった後、ピンク色のスプレーで落書きされたバンクシー作品=英PA通信・共同 新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛でたまったストレスのはけ口なのか、各地で落書きが見つかっている。意味のない文字やイラストのようなものがある一方、感染者を差別したり、誹謗(ひぼう)中傷したりと看過できない内容のものもある。落書きは放置すると治安の悪化につながるともいわれ、専門家は「速やかに対...

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【「自粛警察」】正しく恐れているか(2020年5月18日配信『高知新聞』-「社説」)

 私たちは新型コロナウイルス感染症という「災害」を正しく恐れることができているか。あらゆる角度から考えてみなければならない。 特別措置法に基づく緊急事態宣言であっても、日本の場合は諸外国のような外出禁止令ではなく、自粛の「要請」である。それでも感染の拡大が鈍化傾向に転じているのは、日本社会特有の同調圧力の強さが作用しているのかもしれない。 ところが、それが高じてか、私的な立場で他人を厳しく攻撃する...

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女性医師、偏見に苦しむ…「風下にウイルス飛んだら責任取るのか」電話相次ぐ(2020年5月14日配信『読売新聞』)

 新型コロナウイルスに入院患者が感染していることが判明した茨城県内の病院に勤める50歳代女性医師が読売新聞の取材に応じ、偏見に苦しんだ当時を「職員を含め、病院全体が汚染されているように見られていた」と語った。病院は既に外来診療などを再開しているが、「次に感染者が出れば、『やっぱりまた』という目で見られ、駄目になってしまう」と述べ、不安な胸の内を明かした。 ■多くの非難の声 「病院の風下にウイルスが...

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「自粛カード」(2020年5月12日配信『神戸新聞』-「正平調」)

 東京や神戸など大都市の通行人には「自粛カード」が手渡された。「そんなことまでしてるの?」と早とちりされぬよう。現代でなく、1940(昭和15)年のことと歴史の本にある◆満州事変に始まった戦争の出口が見えず時局ますます厳しい折、国民運動としてぜいたく廃止が唱えられた。カードには派手な服装を控えることなどが記され、同じころに「ぜいたくは敵だ」の標語が登場する◆さっきは早とちりと書いたが、いままた過剰な...

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「ご主人感染したの?」「コロナで経営者死亡」…デマ猛威、一時休業・予約キャンセル続々(2020年5月10日配信『読売新聞』)

 「あそこで感染者が出た」。新型コロナウイルスを巡り、そんな間違ったうわさが地域で拡散し、無関係の商店などで売り上げが激減したり、休業に追い込まれたりする被害が続発している。各自治体も、感染者のプライバシー保護のため詳しい情報公開は難しく、未知のウイルスへの恐れと感染者への偏見が、デマの増殖を生んでいるようだ。(桑原卓志)「心当たりない」 岡山県里庄さとしょう町でスーパーを夫婦で営む女性(65)は...

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善意から生じるうわさやデマ 立命大教授 「具体かつ正確な情報伝達が必要」(2020年5月10日配信『毎日新聞』)

立命館大のサトウタツヤ教授=本人提供 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などで「トイレットペーパーがなくなる」というデマが広がり、実際に店頭からなくなる騒ぎになった。なぜデマやうわさが生まれ、人は踊らされるのか。立命館大のサトウタツヤ教授(社会心理学)は「うわさやデマは、重要で曖昧な情報について『善意』から生じる」と指摘する。 サトウ教授によると、...

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山梨知事、感染者に正しい申告求める 中傷対策「各方面と連携」(2020年5月10日配信『産経新聞』)

帰省先の山梨県で新型コロナウイルス感染が判明しながら東京に戻った女性が高速バスに乗り込んだ富士急ハイランドバス停=同県富士吉田市 山梨県の長崎幸太郎知事は9日の記者会見で、新型コロナウイルス感染者について「保健所にしっかり報告していただきたい」と述べ、拡大防止のため、行動履歴などの正しい申告を求めた。 知事は一般論と断った上で「本人の早期治療と感染拡大防止のため、感染者の協力は極めて重要」とし、「...

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罵倒の横行 ウイルスより怖い傷つけ合い(2020年5月10日配信『読売新聞』-「社説」)

 緊急事態宣言の下で、誰もが不自由な生活を送る中、ネット空間を中心に、すさんだ言葉が飛び交っている。感染症との闘いには、「百害あって一利なし」である。 ネット上では、今月、帰省先の山梨県で新型コロナウイルスの感染が判明した女性会社員が、激しく罵倒されている。 感染を知りながら高速バスで東京に戻り、保健所にも虚偽の説明をするなど、女性に反省すべき点はある。だからといって、名前を特定しようとしたり、真...

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コロナ患者攻撃 寛容さを忘れないで(2020年5月8日配信『東京新聞』-「社説」)

 新型コロナウイルス感染者らの行動への非難が激化している。感染を広げかねない行為は確かに軽率だが、他者による人権を侵害するような誹謗(ひぼう)中傷は行き過ぎだ。寛容さを取り戻したい。 山梨県の実家に帰省した東京都内在住の女性が、感染を知りながら高速バスで東京に戻っていたことが判明。インターネットは「テロリスト」などと女性を強く非難するコメントで炎上。女性の身元を暴こうとする試みも加速した。 女性の...

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コロナ感染者が謝罪、日本だけ?(2020年5月3日配信『共同通信』)

「悪者認定」がもたらす致命的問題マスク姿で街を行き交う人たち=東京都墨田区 新型コロナウイルスに感染した有名人に対するバッシングがSNSで繰り返されている。感染者を責める対象は、有名人に限らない。人をたたき、「謝罪」を求める強い衝動はどこから生まれるのか。社会心理学が専門の三浦麻子・大阪大学大学院教授は、日本は他国と比較して、感染は「本人のせい」と捉える傾向が強いという。感染者を責めることは、道徳...

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保健師が訴え「感染者は悪くない」 心ない誹謗中傷、PTSDを念頭にケア(2020年5月3日配信『福井新聞』)

 新型コロナウイルスに関する相談を受け、帰国者・接触者外来につなぎ、検査の結果を伝え、行動歴を聞き取る。退院後は心のケアを行う―。福井県内の保健所で新型コロナの対応に当たっている保健師に電話取材した。心ない誹謗中傷を受け「死にたい」と口にする感染者もおり、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を念頭に置いたケアが欠かせない。「感染者は悪くない。退院後は普通に接して社会復帰できるよう、社会全体で支えてほしい...

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流言と拡散 罪の意識なく加害者に(2020年5月2日配信『信濃毎日新聞』-「社説」)

 新型コロナウイルスを巡ってさまざまなデマや流言がネット空間に飛び交っている。理性的でない方向へ社会を動かす無益で危うい病理といえる。 「26〜27度のお湯でウイルスは死ぬ」といった非常識な話でさえ信じた人は多い。転送を促すチェーンメールが広がった。 影響が深刻なのは、感染者の情報を集め、プライバシーにまで踏み込んで公開しようという動きである。「標的」にされた人の精神的、経済的な打撃は大きい。それ...

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Author:gogotamu2019
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