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記事一覧

「場当たり的な判断の積み重ねだった」(2020年11月1日配信『神戸新聞』-「正平調」)

 メモの日付は「4月23日」。耳にした感染症専門家の話が分かりやすかったので、書きとめた。「収束までの道のりで、今はどのあたりか?」と問われ、野球にたとえて答えていた◆「まだ一回裏です。一回表はウイルスの攻撃だった。その戦力を分析し、弱点を見つけ、反撃に入った一回裏です」。さらに続けて、「ただし試合は九回まであります」◆4月23日といえば、新型コロナウイルスの感染が急速に広がり、政府が緊急事態宣言を...

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(論)コロナ対策民間検証に関する論説(2020年10月10・11・12・15・18・19・21・23日) 

コロナ再燃 感染防止に改めて目を(2020年10月30日配信『信濃毎日新聞』-「社説」) 新型コロナウイルスが欧州で再び猛威を振るっている。各国で1日の新規感染者数が過去最多を更新、多くの国が外出制限や営業規制といった感染対策の再強化へかじを切り直した。 今春の第1波を移動制限などで抑え込んだ。緩和に伴う人の移動や集まりが増え、10月に入って新規感染者が急増。欧州全体の累計は560万人を超え、米国...

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コロナ民間検証 重い指摘、政策に生かせ(2020年10月19日配信『中国新聞』-「社説」)

 「場当たり的な判断の積み重ねだった」。新型コロナウイルスを巡る政府の対応に、厳しい評価が下された。 独立系シンクタンクの設けた新型コロナ対応・民間臨時調査会(コロナ民間臨調)による施策の検証結果である。最初に感染者を確認した1月半ばからの半年間を報告書にまとめた。 唐突だった全国一斉の休校要請や、税金の無駄遣いと批判された「アベノマスク」などを考えると、うなずけよう。 政府は、法的強制力や罰則を...

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コロナ民間臨調 指摘生かし対策万全に(2020年10月18日配信『北海道新聞』-「社説」)

 政府の新型コロナウイルス対策は、場当たり的な判断の積み重ねだった―。 政府の取り組みを検証した有識者による「新型コロナ対応・民間臨時調査会」(コロナ民間臨調)がまとめた報告書の結論だ。 長期の営業自粛に対する経済的補償やPCR検査の態勢強化など、大規模な感染症への備えが欠如していたと分析する。 欧米に比べ死者が少ないことなどを根拠に「日本モデル」と胸を張った政府の自己評価との落差は、大きいと言わ...

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<検証・コロナ対策 番外編>;「安倍首相は説明を」新型コロナ第1波から見えた教訓(2020年8月14日配信『東京新聞』)

 東京新聞は、7月14日~8月8日に掲載した全12回の連載で、新型コロナウイルスの第1波への対応を検証した。収まったかに見えた感染が再び勢いを取り戻す中、第1波から何を学ぶべきか。連載から見えた主な教訓をまとめた。 (コロナ検証取材班)◆最悪想定して病床確保を 政府は当初から、感染が広がれば病床が逼迫ひっぱくすると予想していた。2月、大型クルーズ船での集団感染時も、患者の搬送先を探すのに苦労した<3・初動>。...

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<検証・コロナ対策 12>;専門家を押しのけ緊急事態宣言を解除 直前に知った「前倒し」(2020年8月8日配信『東京新聞』)

 政府が首都圏の1都3県と北海道の緊急事態宣言を継続すると決めた5月21日。首相の安倍晋三(65)はこの5都道県についても、4日後に解除の可否を判断する考えを表明した。 政府専門家会議のメンバーは安倍の発言に驚いた。政府から「1週間後の28日に判断する」と伝えられていたからだ。毎日のように政権幹部らと意見交換していた副座長の尾身茂(71)でさえ、判断の前倒しを知ったのは直前だった。 尾身は、経済再...

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<検証・コロナ対策11>;一律10万円で迷走する官邸 自民、公明はその時(2020年8月7日配信『東京新聞』)

美々卯京橋店の閉店のお知らせ=東京都中央区で 東京など7都府県に緊急事態宣言が発令されて9日後の4月16日。うどんすきの名店「東京美々卯」の池袋店で店長を務める男性(44)は突然、経営陣から「会社を清算する」と告げられる。休業から2週間もたっていなかった。「まさか会社がなくなるとは…」。4人の子を抱え、頭が真っ白になる。 この日、首相の安倍晋三(65)は宣言の対象を全都道府県に拡大すると発表する。...

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<検証・コロナ対策10>都の休業要請直前に政府が「待った」 権限めぐり火花(2020年8月6日配信『東京新聞』)

会談後、それぞれ取材に応じた小池百合子東京都知事と西村経済再生相=4月9日夜、東京都千代田区で 首相の安倍晋三(65)が東京などに緊急事態宣言を発令する方針を固めた4月6日の正午前。東京都知事の小池百合子(68)は都庁で報道陣に「さまざまな準備に入っている」と明かした。 その準備の1つが、宣言と同時に店舗などに休業を要請することだった。 6日午後4時ごろ、都は都議会の各会派に、休業要請の対象業種リ...

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<検証・コロナ対策9>切迫する病床、医療崩壊寸前…遅かった緊急事態宣言(2020年8月4日配信『東京新聞』)

◆電話かけまくる職員 新宿区の東京都庁第一本庁舎30階。見晴らしのよいこのフロアに、新型コロナウイルス対策の実務を担う都感染症対策課がある。 「1床でもいいので、お願いできませんか」。知事の小池百合子(68)が「感染爆発の重大局面」と表明した3月25日以降、課内では職員十数人が病院に電話をかけ続けていた。「まるで営業マン」と周囲の目には映った。 新型コロナの病床を確保するため、深夜まで食事を取る暇...

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<検証・コロナ対策7>増えないPCR検査 安倍首相が旗振れど、現場は改善せず(2020年7月29日配信『東京新聞』)

 「これでは永久に検査を受けさせられないじゃないか」。医師の尾崎治夫(68)は保健所の担当者を相手に、受話器を握り締めたまま怒りに震えた。新型コロナウイルスの感染が拡大していた3月下旬、東京都東久留米市で開業する尾崎の診療所にも、患者が次々と訪れていた。東京都健康安全研究センターで行われているPCR検査=2020年3月、東京都新宿区(東京都提供) 診察でPCR検査が必要だと判断したが、診療所に検査...

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<検証・コロナ対策7>院内感染の永寿総合病院 初めにどこで、誰から…今も不明(2020年7月28日配信『東京新聞』)

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、厚生労働省がクラスター(感染者集団)対策班を設置した翌日の2月26日。東京都台東区の永寿総合病院に、1人の患者が脳梗塞で入院した。 永寿は、急病や重症の患者を治療する地域の中核的な病院だ。24時間体制で患者を受け入れている。脳梗塞の患者は5階の病棟に入り、8日後から発熱する。重症患者が多い永寿では、新型コロナ以外の病気で発熱や肺炎が起きる例は珍しくない。担当...

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<検証・コロナ対策6>感染者試算「1万7000人」が「320人」に 破棄された2つの数字t(2020年7月26日配信『東京新聞』)

 国際オリンピック委員会(IOC)がまだ、東京五輪・パラリンピックの開催方針を示していた3月17日。厚生労働省のクラスター(感染者集団)対策班に参加する東北大教授の押谷仁(61)は、東京都内の感染情報が集まる新宿区の都健康安全研究センターを訪ねた。新型コロナウイルスに感染した欧米からの帰国者が増えつつあり、危機感を強めていた。「重大局面」にあるとして外出自粛などを呼び掛ける東京都の小池百合子知事=3月...

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<検証・コロナ対策5>中止阻止へ「聖火さえくれば」 延期に安堵も「1年後は神頼み」(2020年7月23日配信『東京新聞』)

到着した東京五輪の聖火を聖火皿に点火する柔道男子の野村忠宏さん(右)とレスリング女子の吉田沙保里さん。左は組織委の森喜朗会長=3月20日、宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地で 新型コロナウイルスを巡り、世界保健機関(WHO)がパンデミック(世界的大流行)を宣言した翌日の3月12日。東京五輪・パラリンピックの組織委員会副会長、遠藤利明(70)はギリシャの神殿跡で聖火の採火式に臨んだ。 古代の衣装を身...

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<検証・コロナ対策 3>横浜の「黒船」 クルーズ船で起きたことはその後東京、大阪でも(2020年7月21日配信『東京新聞』)

 「原因不明の肺炎流行 中国・武漢で」 新型コロナウイルスの関係で、本紙に初めて記事が載ったのは1月5日だった。武漢市の海鮮市場の関係者を中心に年末から広がり、44人が感染したと伝えた。翌日、日本の厚生労働省は武漢で7人の重症を含む59人の患者が発生し、死者はいないと発表する。 「問い合わせも多いので」と、厚労省の担当者が記者たちに説明したのは7日。「新型の可能性もゼロではないが、人から人へ次々と...

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<検証・コロナ対策4>「一斉休校」首相決断の舞台裏 官邸は文科省の代案を突っぱねた(2020年7月21日配信『東京新聞』)

 新型コロナウイルスへの対応で、学校の臨時休業は都道府県などが要請する。政府の対策本部が基本方針をそう定めた2日後の2月27日。文部科学次官の藤原誠(62)は首相官邸に呼び出された。新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、全国の小中高校や特別支援学校を臨時休校にするよう要請すると表明した安倍首相=2月27日午後、首相官邸 「一斉休校要請の検討を」。対策本部の本部長で首相の安倍晋三(65)から、驚くような内容...

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<検証・コロナ対策2>国内に入ってきた新型コロナウイルスをどう封じ込めるのか。(2020年7月15日配信『東京新聞』)

  2月25日、首相の安倍晋三(65)は「クラスター(感染者集団)が発生している自治体をしっかりと支援する」と表明。厚生労働省はクラスター対策班を設置する。政府専門家会議は「感染者の8割は他人に感染させていない」と分析していた。残る2割を見つけて行動の自粛を求めれば、感染は拡大しないとみた。報道陣に公開された厚生労働省クラスター対策班の室内=4月15日 班には、世界保健機関(WHO)で重症急性呼吸...

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<検証・コロナ対策 1>水際対策強化に時間かけすぎ、流入許す(2020年7月14日配信『東京新聞』)

 新型コロナウイルスの感染が再び、東京を中心に首都圏でじわりと広がりつつある。半年前までは未知のウイルスだったが、対策の試行錯誤を経て私たちも知恵を付けてきた。その歩みを振り返り、危機への備えに何が必要かをあらためて考える。◆不十分な水際対策に焦り 「前のめりになった」。6月24日、政府専門家会議座長の脇田隆たか字じ(61)らは、記者会見で活動をそう振り返った。新型コロナウイルス対策を担当する経済...

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「4日を待たずに」はなぜ削られたのか <新型コロナ検証>(2020年6月14日配信『東京新聞』)

新型コロナウイルス感染症の受診目安などを話し合った専門家会議初会合=2月16日、東京・永田町の首相官邸で 新型コロナウイルスへの対応で厚生労働省が二月に公表した相談・受診の目安は、原案にあった「(重い症状は)四日を待たずに相談すべき」との文言が作成過程で削除された。目安は「37・5度以上の発熱が4日以上続く方」などとなり、「必要な検査や診察を受けにくい」と問題視された。厚労省は取材に、重い症状でも...

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