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記事一覧

警官が混入疑い、無罪確定 覚醒剤使用、地検が控訴断念(2021年4月3日配信『共同通信』)

 覚醒剤を使用したとして覚醒剤取締法違反の罪に問われた男性(46)を無罪とした名古屋地裁判決について、名古屋地検は2日、控訴を断念し無罪が確定した。地裁は「警察官が覚醒剤を混入した疑いを排除できない」と認定していた。 地検は「判決内容を精査し、控訴審において新たな立証は困難だと考えた」とするコメントを出した。愛知県警は、薬物の保管状況や取り調べに立ち会った別の警察官への聞き取り結果として「覚醒剤を...

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名張事件60年 証拠開示の法制化を(2021年3月30日配信『東京新聞』-「社説」)

 1961年の名張毒ぶどう酒事件から60年。奥西勝元死刑囚は2015年に89歳で病没するまで無実を訴えた。死後も再審請求は続く。公正な審理のため、検察は証拠を出し渋ってはならない。 60年前の3月28日夜、三重県名張市の公民館で、農薬入りのぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡し、12人が中毒を起こした。 奥西元死刑囚は逮捕後に殺害を自白したが公判では一貫して否認。一審津地裁は無罪、2審名古屋高裁が逆転死...

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名張毒ぶどう酒事件60年、再審請求「新証拠」の評価が焦点か(2021年3月27日配信『産経新聞』)

奥西勝元死刑囚の無実を信じ、裁判を続ける妹の岡美代子さん=3月19日、奈良県山添村 三重県名張市で昭和36年、地元の懇親会で毒物入りのぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡した名張毒ぶどう酒事件は、28日で発生から60年を迎える。実行犯とされた奥西勝元死刑囚は平成27年に89歳で病死するまで無実を訴え、現在は妹の岡美代子さん(91)が裁判を引き継ぐ。裁判所は今後、「新証拠」を評価した上で再審の可否を判断す...

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科学論争で審理さらに長期化の懸念 袴田さん差し戻し審で3者協議(2021年3月23日配信『東京新聞』)

 袴田巌いわおさん(85)の第2次再審請求審で、最高裁が東京高裁に差し戻した審理を巡る3者協議が22日、高裁で始まった。審理の焦点は、犯行時の着衣とされた衣類の血痕の色みが不自然かどうか。1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)で一家4人が殺害されてから半世紀余り。科学論争に陥るのではなく、早期に再審開始を決定すべきだとする声もある。(山田雄之)◆「50年以上も」 「もう50年以上、裁判をしてい...

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袴田事件再審 東京高裁で3者協議始まる(2021年3月22日配信『NHKニュース』)

いわゆる「袴田事件」で死刑が確定した袴田巌さんが求めている再審=裁判のやり直しについて、東京高裁での3者協議が始まりました。衣類が1年余りみそに漬かると血痕の赤みが残るのかが争点となる見通しです。袴田巌さん(85)は、昭和41年に今の静岡市清水区で一家4人が殺害された事件で死刑が確定しましたが、無実を訴えて再審を申し立てています。最高裁判所は、事件の1年余りあとにみそタンクから見つかった犯人のものとされる...

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獄中からの手紙、信念や苦悩にじむ 再審無罪の故免田栄さん(2021年3月20日配信『熊本日日新聞』)

免田栄さんから潮谷総一郎さんに送られた手紙の複写 死刑囚として国内で初めて再審無罪となり、昨年末に95歳で亡くなった免田栄さんが、収監中に家族や支援者に宛てた手紙の整理が進んでいる。34年半の獄中生活で6度に及んだ再審請求。手書きでつづられた文面からは、無実を訴え続けた免田さんの信念や苦悩がにじむ。 手紙は、家族宛ての約400通と、教誨師[きょうかいし]で支援者の潮谷総一郎さん(故人)に送った約千...

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警察官が飲み物に覚醒剤混入か 逮捕の男性無罪判決(2021年3月19日配信『NHKニュース』)

 覚醒剤を使用した罪に問われた45歳の被告の男性に、名古屋地方裁判所は逮捕前の採尿の方法に問題があり、「警察官が提供した飲み物に覚醒剤が混入されていた可能性がある」などとして無罪を言い渡しました。 愛知県東海市に住んでいた派遣社員の45歳の男性は、おととし12月、尿から覚醒剤の成分が検出され覚醒剤を使用したとして逮捕・起訴されました。 男性は裁判で起訴内容を否認し、逮捕前、東海警察署で採尿を求めら...

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袴田巌さん、85歳の誕生日 姉の秀子さんが高裁協議に意欲(2021年3月10日配信『共同通信』)

85歳の誕生日を迎え、花束を贈られた袴田巌さん。奥は姉の秀子さん=10日午前、浜松市 1966年に静岡県の一家4人が殺害された強盗殺人事件で死刑が確定し、再審請求中の袴田巌さんが10日、85歳の誕生日を迎えた。浜松市内の自宅には支援者らが集まり、姉の秀子さん(88)とともに祝福した。今月下旬には東京高裁で検察側と弁護団との1回目の3者協議が予定されており、秀子さんは「東京には行くつもりだ」と再審開始への意欲を示し...

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警察の違法捜査を認定、熊本県に賠償命令 熊本地裁(2021年3月3日配信『西日本新聞』)

 熊本地震の避難所で当時小学6年の女児に「わいせつな動画を見せた」として逮捕され、熊本家裁で刑事裁判の無罪に当たる不処分の決定を受けた当時19歳の男性会社員=熊本市=が「違法な取り調べで苦痛を受けた」として熊本県に220万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が3日、熊本地裁であった。 中辻雄一朗裁判長は、県警側が取り調べで黙秘権を侵害し、弁護士との接見内容を聞き出そうとしたと認め、県に16万5千円の支払いを命じた...

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(論)袴田事件の最高裁決定に関する論説(2020年12月24・25・28・2021年1月24日)

正義に老無し(2021年1月24日配信『北海道新聞』-「卓上四季」) 帝銀事件の元死刑囚で無実を訴え続けた平沢貞通は、米寿の誕生日に支援者の作家森川哲郎に宛てた手紙に「正義に老無し」と執念の心境をつづった。(「われ、死すとも瞑目(めいもく)せず 平沢貞通獄中記」)▼獄中生活38年余。「しゃばで一杯やりたい」との願いはかなわず95歳で亡くなり、ひつぎに一升瓶が添えられた。12人が毒殺された事件の発生...

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(論)冤罪防止に関する論説(2020年11月4日・12月12日・2021年1月12日)

長引く再審 迅速化へルール整備を(2021年1月12日配信『北海道新聞』-「社説」) 再審のあり方が問われている。 1966年に静岡県で起きた強盗殺人事件で死刑が確定した元プロボクサー袴田巌さんについて、最高裁は昨年末、再審開始を認めなかった東京高裁決定を取り消し、審理を高裁に差し戻した。 無実を訴え続けた袴田さんは84歳だ。残された時間は多くない。最高裁自ら再審開始を決めるべきではなかったか。疑...

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【2020年に旅立った著名人】死刑確定者初の再審無罪「免田栄」さん、本誌に語った「拘留生活は無駄ではなかった」(2020年12月30日配信『デイリー新潮』)

免田栄さん(Denis from Paris, France/Wikimedia Commons) 事件は、1948年12月29日深夜から翌30日未明の間に起きた。熊本県人吉市で祈祷師の夫婦が殺害され、娘ふたりが重傷を負った。(「週刊新潮」2020年12月17日号掲載の内容です) 強盗、怨恨の線から捜査が進められたが、難航。翌年1月13日、当時23歳の免田栄さんは警察に連行され、別件の窃盗容疑で逮捕された。熊本県球磨郡免田町(現・あさぎり町)生まれ。敗戦後は農...

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元看護助手が国賠提訴=患者死亡で再審無罪―大津地裁(2020年12月25日配信『時事通信』)

提訴後に記者会見する西山美香さん=25日午前、大津市© 時事通信 提供 提訴後に記者会見する西山美香さん=25日午前、大津市 滋賀県東近江市(旧湖東町)の湖東記念病院で2003年に死亡した男性患者に対する殺人罪で服役し、再審無罪が確定した元看護助手西山美香さん(40)が25日、違法な捜査で経済的、精神的損害を被ったとして、国と滋賀県に約4300万円の損害賠償を求める訴訟を大津地裁に起こした。 訴状では...

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死刑囚初の再審無罪、免田栄さん死去 「死刑とは何か」考える機会になる(2020年12月25日配信『大人センサー』)

著者 : 教育研究者 山崎聡一郎再審で無罪判決を受け、喜びを語る免田栄さん(中央、1983年7月、時事) 12月5日、一人の男性の訃報が九州から届きました。95年の生涯の中で青壮年期の34年間を、無実の罪のために死と向き合いながら獄中で過ごした人です。男性の生涯は私たちに重い問い掛けを残しました。「死刑やむなし」8割だが… あなたは「死刑」という刑罰に賛成で、存続すべきだと思っているでしょうか。それとも反対であり、...

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袴田さん審理差し戻し 再審理認めぬ決定を最高裁が取り消す 2020年12月23日 最高裁決定全文

平成30年(し)第332号 再審開始決定に対する即時抗告の決定に対する特別抗告事件(袴田事件)2020(令和2)年12月22日 第三小法廷決定 主 文 原決定を取り消す。 本件を東京高等裁判所に差し戻す。 理 由本件抗告の趣意のうち,憲法39条後段違反をいう点は,検察官の上訴が同一の犯罪について重ねて刑事上の責任を問うものではないことは明らかであるから,前提を欠き,その余は憲法違反,判例違反をいう点を含め...

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1年以上みそ漬けだった服の血痕、なぜ赤いまま? 袴田さん審理差し戻しで焦点 DNA型鑑定論争には終止符(2020年12月24日配信『東京新聞』)

 袴田巌さん(84)の再審請求審で最高裁第3小法廷が審理を東京高裁に差し戻したのは、「なぜ1年以上もみそに漬けられた衣類の血痕に、まだ赤みが残っているのか」という疑問からだった。DNA型鑑定論争には終止符を打ったが、血痕の化学反応を巡る今後の検討結果次第で、再審開始が近づく可能性がある。(山田雄之)◆5点の衣類「DNA残っても微量、劣化の可能性高い」 「DNAが残っているとしても極めて微量で、劣化して...

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袴田事件 再審認めない決定取り消す 高裁に差し戻し 最高裁(2020年12月23日配信『NHKニュース』)

昭和41年に静岡県で一家4人が殺害されたいわゆる「袴田事件」で死刑が確定した袴田巌さんについて、最高裁判所は、再審・裁判のやり直しを認めなかった東京高等裁判所の決定を取り消し、高裁で再び審理するよう命じる決定をしました。袴田巌さん(84)は、昭和41年に今の静岡市清水区でみそ製造会社の役員の一家4人が殺害された事件で、死刑が確定しましたが、無実を訴えて再審を申し立てています。平成26年に静岡地方裁判所が、事...

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袴田事件、高裁に差し戻し 再審取り消し見直し―最高裁「衣類の血痕、審理不十分」(2020年12月23日配信『時事通信』)

確定判決で犯行時の着衣とされた半袖シャツ(弁護団提供) 静岡県清水市(現・静岡市)で1966年に一家4人が殺害された「袴田事件」の第2次再審請求特別抗告審で、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(84)について、最高裁第3小法廷(林道晴裁判長)は再審開始を認めなかった東京高裁決定を取り消し、審理を同高裁に差し戻す決定をした。小法廷は「犯行時の衣類に付着した血痕の色に関し審理が尽くされていない」...

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袴田巌さん姉「頑張ったかいがあった」最高裁の審理差し戻しに笑顔(2020年12月23日配信『毎日新聞』)

最高裁の決定を聞いた後、自宅で支援者に体のケアをしてもらう袴田巌さん(左)=浜松市中区で2020年12月23日午後2時38分、 1966年に静岡で一家4人が殺害された強盗殺人事件で死刑が確定して第2次再審請求中の元プロボクサー、袴田巌さん(84)の再審開始を認めなかった東京高裁決定について、最高裁が取り消して審理を差し戻したことを受け、袴田さんの姉・秀子さん(87)らが23日、自宅で取材に応じた。秀子さんは「(高裁決定...

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袴田事件 最高裁が再審認めなかった高裁決定取り消し 「著しく正義に反する」(2020年12月23日配信『毎日新聞』)

袴田巌元被告=古川幸奈撮影 1966年に静岡市(旧静岡県清水市)で起きた「袴田事件」で死刑が確定し、2014年3月の静岡地裁の再審開始決定で釈放された袴田巌元被告(84)の特別抗告審で、最高裁第3小法廷(林道晴裁判長)は22日付で、再審開始を認めなかった18年6月の東京高裁決定を取り消し、審理を高裁に差し戻した。「高裁決定は審理を尽くした上での判断とは言いがたい。著しく正義に反する」と理由を述べた。 裁判官5人のう...

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免田栄さん 老衰のため死去 95歳 2020年12月5・6・7日)

免田栄さん死去 冤罪生む土壌変わったか(2020年12月10日配信『毎日新聞』-「社説」) 死刑囚として初めて再審で無罪となった免田栄さんが死去した。95歳だった。司法も誤ることを身をもって示し、釈放後は冤罪(えんざい)の防止と死刑廃止を訴え続けた。 1948年に熊本県で起きた強盗殺人事件で、23歳の時に逮捕された。取り調べでは、板張りの床に正座させられ、肩を踏みつけられて、自白を迫られたという。...

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検察の立証が「法廷で崩れた」“揺さぶり虐待”裁判 家族が犠牲になった3年…「引き返す勇気を」(2020年12月7日配信『カンテレ「報道ランナー」』)

託児所に預けた子供が体調を崩したことをきっかけに「揺さぶったはず」と虐待を疑われた母親の裁判で判決が出ました。有罪率99%の刑事裁判で、無罪が相次ぐ異例の事態となっている“揺さぶり虐待”裁判。 今回の裁判が残した教訓は何だったのでしょうか。突然、虐待を疑われ…逮捕起訴された母親【判決直後の母親】「ほっとしました。今後、こういうような悲しい家族が出ないことを切に祈ります」少し安堵の表情を見せた母親。 ここ...

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上川法相に死刑執行停止求める 袴田さん支援者ら、静岡(2020年12月6日配信『共同通信』)

上川法相の事務所訪問に先立ち開かれた集会で、あいさつする袴田巌さんの姉秀子さん=6日午後、静岡市 1966年に静岡県で一家4人が殺害された強盗殺人事件で死刑が確定し、再審請求中の袴田巌さん(84)の支援者らが6日、上川陽子法相の地元、静岡市内にある事務所を訪れ、死刑執行停止と死刑制度廃止を求める要望書を郵便受けに投函した。 要望書は、死刑制度によって無実の人が執行されてしまう危険性を指摘。特に再審請求中の...

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乳腺外科医事件に逆転有罪 上告の医師を支える同僚に聞く(2020年11月23日配信『日刊ゲンダイ』)

榊原病院外科部長・医局長の八巻秀人氏 東京都足立区の柳原病院で、乳腺腫瘍摘出手術後の診察時に女性患者の胸をなめたとして、準強制わいせつ罪に問われた男性外科医師の裁判。東京高裁は7月13日、1審の無罪判決を破棄し、懲役2年を言い渡した。外科医は今月10日、上告したが、医療現場からは「実態を無視した有罪では、医師は怖くて日常の医療ができなくなる」との声が上がる。外科医とともに患者の手術を執刀し、「外科...

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元看護助手が国賠提訴検討 再審無罪、滋賀の患者死亡(2020年11月21日配信『共同通信』)

西山美香さん 滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年にあった患者死亡を巡り県警に逮捕され、殺人罪で懲役12年の判決を受け服役した後、再審無罪が確定した元看護助手西山美香さん(40)が、国家賠償法に基づき、国と県に損害賠償を求めるため大津地裁に提訴を検討していることが21日、代理人弁護士などへの取材で分かった。 西山さんは12月下旬にも提訴したい考えで、再審で弁護団長を務めた井戸謙一弁護士によると...

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冤罪「志布志事件(2020年11月20日配信『南日本新聞』-「くくろしお」)

 つぶらな瞳に長い耳。ぴょんぴょん跳ねて人を和ませる。そんなウサギが覆いの下で身を縮める様子を表した漢字が「冤(えん)」。ぬれぎぬの意味だ▼鹿児島県警が2003年に起こした冤罪「志布志事件」の関係者がまた一人亡くなった。浜野博さん。享年82。「たたき割り」と呼ばれる強圧的な取り調べで、うその自白を取られた。恥辱を晴らすべく原告団長として国家賠償訴訟を起こし、最後は勝訴した▼小春日和の日、鹿児島県志布志市の...

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元裁判官の熊本典道氏死去 袴田事件無罪の心証告白(2020年11月13日配信『共同通信』)

 1966年に静岡県で一家4人が殺害された強盗殺人事件で死刑が確定し、再審請求中の袴田巌さんの一審静岡地裁判決で、無罪との心証を持ちながら死刑判決を書いたと後に告白した元裁判官熊本典道(くまもと・のりみち)さんが11日午後2時57分、急性肺炎のため福岡市の病院で死去した。83歳。佐賀県出身。葬儀は近親者で営む。 63年任官。66年に静岡県でみそ製造会社の専務一家4人を殺害したなどとして起訴された袴田さんの一審公判...

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放置自転車を無断使用、起訴の男性に無罪判決 大津地裁(2020年11月11日配信『産経新聞』)

 放置された自転車を無断で使用したとして占有離脱物横領の罪に問われた無職の男性(51)に、大津地裁が無罪判決を言い渡し、11日に確定したことが分かった。判決は10月27日付。 判決などによると、滋賀県東近江市内の公園で野宿生活をしていた男性は6月上旬ごろ、近くのトンネル管理室の軒下にあった無施錠の自転車(時価約5千円相当)を発見し、その後2回にわたって無断で使用した。同17日に自転車に乗っていたと...

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看護師女性の無罪確定 福岡・宗像ひき逃げ死 証拠品管理批判の判決に検察控訴せず(2020年11月10日配信『毎日新聞』)

 福岡県宗像市で路上に横たわる男性(当時49歳)が死亡したひき逃げ事件で、福岡地検は10日、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道路交通法違反(ひき逃げ)に問われた同市の看護師女性(49)を無罪とした福岡地裁判決について、控訴しなかったと明らかにした。9日が控訴期限で、10月26日の無罪判決が確定した。 事件は2019年8月1日未明に起き、女性が男性をひいて大動脈断裂などのけがで死亡させ、救護措置や警察に通報しなか...

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袴田さん弁護団、補充書提出 「衣類の色」、最高裁に(2020年11月9日配信『共同通信』)

 袴田巌さんの第2次再審請求で最高裁に書面を提出後、記者会見する西嶋勝彦弁護士(左)=9日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ1966年の静岡県一家4人強盗殺人事件で死刑が確定した元プロボクサー袴田巌さん(84)の第2次再審請求で、弁護団は9日、特別抗告の理由補充書を最高裁に提出した。犯行着衣とされた衣類の色について、静岡地裁の再審開始を取り消した東京高裁の判断は不合理だとする内容で、補充書は9通目...

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大崎事件、年明けから鑑定人尋問 大学教授ら3人、第4次再審請求(2020年11月6日配信『共同通信』)

 鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかり、殺人と死体遺棄の罪で服役した原口アヤ子さん(93)が無実を訴えている大崎事件の第4次再審請求審の進行協議が6日、鹿児島地裁であり、弁護側証拠を鑑定した専門家の証人尋問を、来年1月から行うことが決まった。 弁護団は、倒れている男性を家まで運んだとする近隣住民2人の供述が信用できないと主張している。協議後、記者会見した弁護団によると、この供述を鑑定し...

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松橋事件で再審無罪 宮田浩喜さん死去、87歳 無実訴え続け(2020年10月29日配信『毎日新聞』)

宮田浩喜さん=熊本市中央区で2016年6月30日、和田大典撮影 1985年に熊本県松橋(まつばせ)町(現宇城(うき)市)で男性が刺殺された「松橋事件」で、殺人罪などに問われて再審無罪が確定した元受刑者の宮田浩喜(みやた・こうき)さんが29日午前2時59分、肺炎のため熊本市内の病院で死去した。87歳だった。 事件は85年1月8日に松橋町の民家で男性(当時59歳)の遺体が見つかり、その3日前に男性宅を訪れていた宮田さんが殺人...

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元看護助手に補償6千万円 再審無罪、滋賀の患者死亡(2020年10月27日配信『産経新聞』)

会見する西山美香さん=大津市(永田直也撮影) 滋賀県東近江市の湖東記念病院で平成15年にあった患者死亡を巡り県警に逮捕され、殺人罪で懲役12年の判決を受け服役した後、再審無罪が確定した元看護助手、西山美香さん(40)に大津地裁は27日、刑事補償法に基づき補償金約5997万円を支払う決定をした。 西山さんは16年7月に逮捕され、実刑判決が確定した後、29年8月まで和歌山刑務所に服役し、身体拘束の日数...

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(論)乳幼児揺さぶり無罪判決に関する論説(2020年10月20・23日)

揺さぶられ症候群 虐待も冤罪も防がねば(2020年10月23日配信『山陽新聞』-「社説」) 乳幼児を激しく揺さぶって脳に障害を負わせたとされる虐待事件で近年、無罪判決が相次いでいる。虐待を見逃してはならないが、無実の養育者が、不確実な証拠によって虐待の加害者とされることがあってはなるまい。 乳幼児が激しく揺さぶられると、未発達で軟らかい脳が頭蓋骨に打ち付けられる。嘔吐(おうと)やけいれん、意識障害...

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袴田事件 再審請求審のクラウドファンディングに支援1800万円 訴訟費用で最高額(2020年10月20日配信『毎日新聞』)

記者会見で「事件の時に生まれていなかった若い方たちのご支援が多く、改めて巌のことに関心をもっていただいた」と感謝する袴田秀子さん(中央)=静岡県庁で2020年10月20日午前10時16分、古川幸奈撮影 1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)で起きた「袴田事件」で死刑が確定し、静岡地裁の再審開始決定で釈放された袴田巌元被告(84)=最高裁で特別抗告審中=の支援者らが20日、静岡県庁で記者会見し、裁判の費用を集めるた...

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東住吉女児焼死で再審無罪の母、2審も敗訴「除斥期間が経過」(2020年10月16日配信『産経新聞』)

 大阪市東住吉区で平成7年、小学6年の女児=当時(11)=が焼死した火災は車のガソリン漏れが原因だったとして、殺人罪などで服役し再審無罪が確定した母親、青木恵子さん(56)が、メーカーのホンダ(東京)に約5200万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が16日、大阪高裁であった。 石井寛明裁判長は、不法行為に基づく損害賠償請求権が消滅する民法の「除斥期間」(20年)が過ぎているとして、請求を棄却した...

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岐阜・大垣の乳児揺さぶり無罪 地検が控訴 母親が声明「裁判もうやめて」(2020年10月9日配信『毎日新聞』)

 岐阜県大垣市で生後3カ月だった長男を揺さぶって脳に重い後遺症を負わせたとして、傷害罪に問われた母親(27)を無罪とした岐阜地裁判決(9月25日)を不服として、岐阜地検は9日、名古屋高裁に控訴した。 控訴について、母親の弁護団は「あらためて無実が明らかになるものと確信している」とコメント。母親は声明を出し、「これ以上裁判が続くのは、もう本当にやめてほしい」と訴えた。 地裁判決は「(後遺症が)揺さぶり行為...

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奥西元死刑囚の妹が墓参り 死去5年、夢に元気な兄(2020年10月4日配信『共同通信』)

奥西元死刑囚の墓参りをする妹の岡美代子さん(右)と特別面会人を務めた稲生昌三さん=4日午後、三重県伊賀市 三重県名張市の公民館で1961年、ぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡するなどした名張毒ぶどう酒事件で、殺人などの罪で死刑判決を受け、再審請求中だった奥西勝元死刑囚が89歳で死去して5年となった4日、妹で再審請求を続けている岡美代子さん(90)と、特別面会人を務めた稲生昌三さん(81)が奥西元死刑囚の墓参りをした...

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有罪率99%超の重圧 中島邦之(2020年9月30日配信『西日本新聞』-「オピニオン」)

 今月中旬、鹿児島地検トップの就任記者会見での発言が「報道をけん制するもの」と地元マスコミの批判を浴びた。 鹿児島県で41年前に起きた大崎事件が冤罪(えんざい)だったとして原口アヤ子さん(93)が裁判のやり直しを求めた第4次再審請求審。弁護団は根拠を示して他の人の犯行の可能性に触れた。それを伝える報道を「大変な人権侵害になる」と検事正が述べたのだ。有罪判決を絶対に守り抜くという検察組織の強い意思を感じ...

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揺さぶり不認定 SBS理論の再検証を(2020年9月29日配信『東京新聞』-「社説」)

 「乳児を揺さぶり脳にけがを負わせた」として傷害罪に問われた母親に、岐阜地裁は無罪を言い渡した。同様の判決が相次ぐ。「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」理論への依存に対する警告だ。 SBS理論とは(1)硬膜下血腫(2)網膜出血(3)脳浮腫−の三症状があれば、暴力的な揺さぶりによるものと推測してよいという考え方。 岐阜の公判では、2016年5月、自宅から病院に運ばれた時に三症状のあった生後3カ月の長...

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乳児揺さぶり訴訟で母に無罪判決 岐阜地裁「犯罪証明できない」(2020年9月26日配信『東京新聞』)

 岐阜県大垣市で2016年、生後3カ月の長男を揺さぶり、脳に重い後遺症を負わせたとして、傷害罪に問われた母親の浅野明音被告(27)の判決公判で、岐阜地裁は25日、「犯罪と証明はできない」として無罪を言い渡した。求刑は懲役5年だった。乳幼児の揺さぶりを巡っては、2月に大阪高裁と東京地裁立川支部で無罪判決が相次いで出されていた。 出口博章裁判長は「長男の傷害が揺さぶりによって生じたことには合理的な疑い...

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乳児揺さぶり 無罪判決の母親「息子と堂々会える」、岐阜地裁(2020年9月25日配信『岐阜新聞』)

母親のコメントを読み上げる弁護団の秋田真志弁護士(左端)=25日午前、岐阜市内 当時生後3カ月の長男(4)を揺さぶって脳に重い後遺症を負わせたとして、傷害罪に問われた母親(27)の判決公判で、岐阜地裁(出口博章裁判長)は25日、無罪を言い渡した。求刑は懲役5年だった。 長男が脳などに負った傷害の原因が「乳幼児揺さぶられ症候群」(SBS)と断定できるかが争点だった。SBSの兆候があったとする虐待事件...

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地検取り調べ「全面可視化」、19年度9万件超え 過去最多 冤罪防止で拡大(2020年9月21日配信『毎日新聞』)

 全国の地検が容疑者の取り調べの全過程を録音・録画する「全面可視化」を実施した件数が、2019年度は9万4273件に達し、過去最多となった。最高検への取材で判明した。全面可視化は、10年9月に発覚した大阪地検特捜部による証拠改ざん事件の後に本格化し、19年の法改正により重大事件などで義務化されたが、比較的軽微な事件も含めて大半の事件に拡大していた。 最高検によると、19年度に取り調べが録音・録画された事件は、一部...

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「裁判は調書依存と実感」 えん罪防止に制度改革を―元厚労事務次官の村木厚子さん(2020年9月21日配信『時事通信』)

インタビューに答える元厚生労働事務次官の村木厚子さん=11日、東京都中央区 大阪地検特捜部の主任検事による証拠改ざんが明らかになった郵便不正事件で、無罪が確定した元厚生労働事務次官の村木厚子さん(64)は時事通信のインタビューに応じ、「裁判は密室での取り調べと調書に依存していると実感した」と振り返り、えん罪を防ぐための制度改革がさらに必要だと強調した。 村木さんは捜査段階から一貫して無実を主張。大...

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大津地検、傷害罪の起訴取り消し 「乳児の腕かみついた」 母の歯型と傷痕不一致m(2020年9月18日配信『毎日新聞』)

起訴が取り消された母親の弁護人で、記者会見する植平朋行弁護士=大津市梅林1の滋賀弁護士会館で2020年9月18日午後5時5分、礒野健一撮影 大津市で昨年9月に生後1カ月(当時)の乳児の左腕にかみついて、全治1週間のけがをさせたとして当時20歳の母親が逮捕され、傷害罪で起訴された事件について、大津地検は18日、「母親の歯型と乳児の傷痕が一致しないという重要な証拠内容の誤りがあった」として同日付で起訴を取り消したと発...

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「感謝でいっぱい」大阪の彫師が会見、無罪確定へ(2020年9月18日配信『産経新聞』)

記者会見で感謝の言葉を述べ、一礼する増田太輝さん=18日午後、大阪市 医師免許を持たずに客にタトゥー(入れ墨)を施したとして医師法違反の罪に問われ最高裁が二審の逆転無罪判決を支持、検察側上告を棄却して無罪が確定的になった彫師、増田太輝さん(32)=大阪府吹田市=は18日、大阪市内で記者会見。「皆さまの力があってこの結果につながった。感謝の気持ちでいっぱい」と喜んだ。 最高裁第2小法廷は16日付決定...

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タトゥー施術、「医行為に当たらず」 彫師の無罪確定へ―最高裁(2020年9月17日配信『時事通信』)

「無罪」と書かれた紙を掲げる増田太輝被告と弁護団、専門家ら 医師免許がないのに入れ墨(タトゥー)の施術をしたとして、医師法違反罪に問われた彫師の男性(32)について、最高裁第2小法廷(草野耕一裁判長)は16日付で、検察側の上告を棄却する決定をした。罰金15万円とした一審判決を破棄し、逆転無罪とした二審判決が確定する。タトゥー施術が医師法違反にならないと最高裁が判断したのは初めて。 一連の裁判では、...

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松橋事件、宮田さんが賠償請求 国と熊本県に8400万円(2020年9月17日配信『共同通信』)

松橋事件で損害賠償を求め提訴するため熊本地裁に入る弁護団ら=17日午前弁護団から花束を贈られた宮田浩喜さん(中央)=2019年3月28日午後0時35分ごろ、熊本市西区 熊本県松橋町(現宇城市)で1985年、男性=当時(59)=が刺殺された松橋事件で、殺人の再審無罪が確定した宮田浩喜さん(87)が17日、違法捜査や証拠隠しで身柄を長期間拘束されたなどとして、国と県に計約8400万円の損害賠償を求め、熊本地裁に...

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特養おやつ事故 実態を踏まえた無罪判決(2020年8月16日配信『新潟日報』-「社説」)

 介護現場の実態を踏まえ、当時の状況を丁寧に見極めたといえる。検察側の上告断念は当然だ。無罪判決を、より充実した介護への契機としたい。 長野県安曇野市の特別養護老人ホームで2013年、入居者の女性がおやつのドーナツを食べた後に死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた准看護師の無罪が確定した。 7月の東京高裁判決は、准看護師がドーナツを提供したことは刑法上の注意義務に反するとはいえないとして、一審...

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介護事故無罪 現場の不安を払拭する判断だ(2020年8月13日配信『読売新聞』-「社説」)

 心身の機能が衰えた高齢者の介護には、事故のリスクがつきまとう。安全を確保しつつ、生活の質をどのように向上させるのか。多くの教訓を残した事件だろう。 長野県安曇野市の特別養護老人ホームに入所していた85歳の女性が7年前、おやつを食べた後に死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた准看護師に東京高裁が無罪判決を言い渡した。検察は上告を断念し、無罪が確定した。 准看護師は介護職員に手伝いを頼まれ、女性...

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Author:gogotamu2019
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