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記事一覧

無言の語り部「被爆樹木」知っていますか?福山雅治さんの呼びかけに反響(2021年4月1日『配信『読売新聞』)

 原爆で被爆し、平和学習などに活用される被爆樹木について、長崎市は18年ぶりに追加指定を検討する審査を始めた。戦争の記憶の風化とともに、市民からの新たな情報もない状態だったが、同市出身の歌手・福山雅治さん(52)が被爆樹木の保存に充てる寄付を呼びかけたことで関心が高まり、7本の情報が市に寄せられた。久々の審査再開に、市は「被爆について考えてもらう機会になる」としている。(美根京子)カシの被爆の痕跡...

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広島で被爆しても「いい芝居を」…全員死亡した劇団「桜隊」の悲劇をホームページに(2021年1月27日配信『東京新聞』)

 第2次世界大戦末期、公演中の広島市で原子爆弾に被爆し、メンバー9人全員が亡くなった国策の移動劇団「桜隊」の悲劇を語り継ぐ活動をしている「移動演劇桜隊平和祈念会」(事務局・東京都中央区)がホームページ(HP)を開設した。取りまとめ役の劇作家榎本明仁さん(45)は「コロナ禍で活動が難しいが、ステイホームの機会に若い人たちに知ってほしい」と呼び掛けている。(岩岡千景)「移動演劇桜隊平和祈念会」のホーム...

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「被爆者の思い受け継ぐ」 75年節目で若者が平和イベント―広島(2020年11月23日配信『時事通信』)

平和宣言を読み上げる中村園実さん=23日午後、広島市中区の平和記念公園 広島市中区の平和記念公園で23日、被爆75年を機に若者主体の新たな平和イベントが開かれた。被爆者や多くの市民らが集まり、日没後の静粛な雰囲気の中、平和への願いを新たにした。 市が公募した広島出身の中高生、大学生ら計16人が企画・運営を担った。イベントでは、被爆者と若者がペンライトの光をリレーする形で、平和な未来を受け継ぐ思いを...

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焦土のカップル「わしじゃ…」90歳名乗り(2020年10月21日配信『47NEWS』)

被爆翌年撮影、74年越し自身が写った写真を手にする川上清さん=9月、広島市南区 「これ、わしじゃないの」 ことし夏、知人から教えられ出版間もない写真集を見ていた広島市南区の川上清さん(90)は、一枚の白黒写真に思わず声を上げた。 夏の日、屋上のひしゃげたフェンスの間から一組の若いカップルが建物もまばらの焼け野原の街を眺めている。原爆投下翌年に、広島市中心部のデパート屋上から撮られた写真。カップルは...

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爆心地座標、詳細に解明 広島大元助手、旧島病院の中庭付近(2020年10月11日配信『中国新聞』)

赤い点が原爆の爆心地。国土地理院の「電子国土基本図(2011年撮影)」に「基盤地図情報」などの道路縁、建築物の外周縁、町名などを重ね合わせて表示(竹崎さん調製・提供) 1945年8月6日、広島を壊滅させた原爆の爆心地について、現行の日本測地系での経緯度が明らかになった。地理学が専門で元広島大原爆放射線医科学研究所助手、竹崎嘉彦さん(62)が地理情報システム(GIS)を駆使して突き止め、国土地理院の...

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せんせい、みずをください(2020年9月24日配信『NHKニュース』)

「せんせい、みずをください」消え入るような声で、たまたま通りかかった先生を呼び止めた13歳の女の子。先生は水をあげることもできずに、女の子の手を握りしめることしかできませんでした。数日後、女の子は、ひとり息を引き取りました。(国際部・栄久庵耕児)昌子さん私(筆者)は東京で生まれ育ちました。でも、幼少期を広島市で過ごした父は、私が小さなころから何度も、原爆で亡くなった、父の姉の話をしてくれました。私の伯...

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広島の平和推進条例案 自覚と学び促す内容に(2020年9月12日配信『中国新聞』-「社説」)

 平和行政はどうあるべきか。その理念などを明文化した平和推進条例(仮称)の議員提案に向け、広島市議会が論議を重ねている。早ければ本年度中の成立を目指すという。 議論の舞台は、各会派を代表する市議でつくる政策立案検討会議。先月下旬にも開かれ、前文に加え全10条からなる「たたき台」が初めて示された。 平和について「世界中の核兵器が廃絶され、戦争がない状態」と定義。市には平和推進の施策をつくり実施する責...

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被服支廠強度17年調査、広島知事説明誤り 担当部署が変更、情報把握できず(2020年9月11日配信『中国新聞』)

前回の耐震性調査でくりぬかれた被服支廠内部のれんが壁(2017年8月) 広島県が広島市南区に所有する最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」で、湯崎英彦知事が4日に耐震性を再調査する方針を表明した際、理由に挙げた2017年度の前回調査に関する説明が誤っていたことが10日、分かった。建物のれんが壁の強度試験を「できなかった」としていたが、実際はくりぬいて調べていた。本年度から担当部署が変わり、...

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「近代ギター音楽の父」と呼ばれる…(2020年9月6日配信『毎日新聞』-「余録」)

 「近代ギター音楽の父」と呼ばれるスペインの作曲家フランシスコ・タレガ(1852~1909年)に「ラグリマ」という小品がある。スペイン語で「涙」の意だ。4歳の愛娘を病で失った心情をうたったという説もある▲広島市のささぐちともこさん(59)の児童小説「ラグリマが聞こえる」(汐文社)は実在の被爆ギターを題材にした物語だ。ふとしたきっかけでラグリマの曲を耳にした小学5年生の少女が、老人の弾く古びたクラシ...

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被服支廠の耐震化、減額の可能性 広島県、強度を再調査へ(2020年9月4日配信『中国新聞』)

広島県が所有する3棟が一列に並び、国所有の1棟とL字形に残る旧陸軍被服支廠(広島市南区) 広島市内に残る最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」(南区)で、保存・活用に1棟当たり33億円と見込む耐震化費用をより安くできる工法を探るため、広島県が建物の強度の再調査に乗り出す方針を固めたことが3日、分かった。建物本体を構成するれんが塀の強度を調べたところ、2017年の前回調査の想定を大きく上回っ...

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【戦後75年】恐怖と空腹耐え 日立空襲、爆音と地響き(2020年8月14日配信『茨城新聞』)

戦時中の様子を描いた絵と共に体験を語る山下久雄さん=日立市南高野町「日立なら安全だろう」。1944年8月、山下久雄さん(88)=日立市南高野町=は戦火を逃れるため、12歳の時に東京から伯母が住む現在の同市多賀町に疎開した。だが、軍需工場が並ぶ同市は米軍の標的となり、激しい空襲や艦砲射撃を受けた。市内は3回にわたる大規模攻撃で、1500人を超す市民が犠牲になった。戦時下の少年は戦禍と食糧不足の恐怖とともに育ち、今、そ...

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何を言わないか(2020年8月12日配信『宮崎日日新聞』-「くろしお」

 テレビの通販番組でちょくちょく買い物をするという友人がいる。その彼が購入を決めるに当たってのコツを教えてくれた。いわく「番組の中で何を言っているかじゃなく何を言っていないかを見極めろ」。 例えば掃除機。10年ほど前の話だが、彼はその掃除機がバンバンごみを吸い込むシーンを見て申し込んだ。商品を実際に使ってみると番組通りの吸引力。だが…「音がとても大きかったんだ」。テレビでは確かに「静粛性に優れ…」と...

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首相あいさつ93%一致 広島と長崎、過去例とも類似 被爆者「ばかにしている」(2020年8月10日配信『毎日新聞』)

 長崎市で9日に開かれた長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に出席した安倍晋三首相のあいさつが、6日の広島市の平和記念式典でのあいさつとほぼ同じだという指摘がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で相次いでいる。 実際に首相官邸のホームページで見比べてみると、確かに酷似している。調べてみると、文言がなんと約93%も一致していた。こうなるともう、「使い回し」か「コピペ」と言わざるをえない。被爆者団体...

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2020年首相の被爆地あいさつ、文面酷似(コピペ) 広島と長崎、何のために来たのか(2020年8月9日配信『共同通信』)

 2020年8月6日と9日に広島市、長崎市の両被爆地でそれぞれ開かれた平和式典での安倍晋三首相のあいさつの文面が酷似しており、被爆者から「何のために被爆地まで来たのか。ばかにしている」と怒りの声が上がった。 官邸のホームページに掲載された双方の全文を比較すると、両市の原爆投下からの復興を称賛した一文や、「広島」「長崎」といった地名などは異なるが、他はほぼ同一の内容だった。 9日の式典後に長崎市で開...

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安倍首相の被爆75周年あいさつ、広島と長崎で“ほぼ同じ”だった。過去の例も調べてみると(2020年8月9日配信『ハフポスト』)

...過去数年も比べた太平洋戦争で原子爆弾が投下されてから75年になる今年、広島と長崎で平和祈念式・式典が開かれた。安倍首相は例年通りあいさつに立ったが、その内容が広島・長崎とともに「ほぼ同じ」だとネットで指摘されている。■2020年を比べると 安倍首相のあいさつ全文は首相官邸がアップしている。記事作成時点では広島市で行われたもののみだが、長崎市のあいさつ全文も各報道機関が掲載している。それを見比べてみると...

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あの日、何を報じたか1945/8/7【広島に投弾 B29少数機 六日朝侵入】西日本新聞の紙面から(2020年8月7日配信『西日本新聞』)

1945年8月7日付紙面から。今から見れば、原爆投下の第一報とは思えない小さな記事だった 〈B29少数機は六日午前八時二十分頃広島市に侵入焼夷弾ならびに爆弾攻撃を行って脱去した、損害目下調査中〉 一瞬で数万人の命を奪い、その後数え切れない人を苦しめることになる広島原爆投下の一報だ。 わずか4行、49文字。この日の紙面には表裏2ページで合計約50本の記事が掲載されているが、通信社の配信記事を使ったとみられるこの記...

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「娘はあの爆弾で死にました」 原爆投下の翌年、広島から最期の知らせ(2020年8月7日配信『東京新聞』)

広島平和記念資料館に展示された池田千枝子さんの死を記した手紙=広島市中区で 可愛かわいそうに千枝子はあの爆弾で死にました―。三重県鈴鹿市の下村喬(たかし)さん(97)が、原爆投下から1年後の広島から届いた手紙を平和記念資料館(広島市)に寄贈し、今年3月から展示されている。手紙は広島で過ごした学生時代、家族同然にかわいがってくれた下宿先の女性からで、娘の死が記されていた。女性から「花嫁候補に」と紹介...

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平和記念式典 核廃絶、発信もっと強く(2020年8月7日配信『中国新聞』-「社説」)

 被爆75年の夏、広島市の平和記念式典は例年と大きく異なる形で開かれた。参列者数を制限するなど、新型コロナウイルス対策を取らざるを得なかったためである。 被爆者が減り、記憶継承に危機感が募る中で迎えた節目の年である。核軍縮が難航し、拡散も懸念される。世界に向けて核廃絶を声高に発すべき日なのに制約を受けたのは残念だ。 平和記念公園や周辺に訪れた人も例年よりもずっと少なかった。市内各地で営まれてきた慰...

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75年目の原爆の日、改めて読むB29エノラ・ゲイ搭乗員の証言(2020年8月6日配信『マイクロソフトニュース』)

12人の搭乗員。存命者はいなくなった(『アサヒグラフ』1954年8月11日号) 1945年8月6日8時15分、広島市上空から投下された小さなパラシュート。そこに取り付けられた原子爆弾により14万人の市民の命が奪われた。コラムニストの石原壮一郎氏がレポートする。 * * * 広島と長崎に原子爆弾が投下されてから、75年の歳月が経ちました。原爆も第二次世界大戦も、直接の経験者は少なくなってしまいました。戦争が終わって生まれ...

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【ヒロシマの空白】「お金が欲しかったんじゃない」 家族5人を奪われた私も「被害者」(2020年8月6日配信『中国新聞』)

「幼い私と弟を育ててくれた祖父母はどれだけ苦労したことか」。家族を失った戦後の暮らしを振り返る久保陽子さん 1945年8月6日、米軍の爆撃機が人類史上初めて、都市に原爆を投下した。「約14万人」は、早い時期の広島原爆の犠牲者数とされるが推計値にすぎず、「±1万人の誤差がある」とも言われる。街全体が壊滅し、死者の把握もままならなかった。一人一人の犠牲者、焼け落ちた街並み、断ち切られた日常…。歴史に埋もれた「ヒ...

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「被爆者が死語に…」 核廃絶への思い、消滅の瀬戸際 被団協7団体が解散・休止検討(2020年8月6日配信『毎日新聞』)

式典中に黙とうする被爆者や被爆者の遺族=広島市中区で2020年8月6日午前8時16分、山田尚弘撮影 日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の都道府県組織41団体のうち7団体が解散や活動休止を検討していることが毎日新聞の調査で判明した。被爆者の救済や体験の継承、核兵器廃絶運動の中心となってきた組織も、その記録も消滅の瀬戸際にある。原爆投下から3四半世紀。「あの日」を忘れないため早急な手立てが求められる。 日本...

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「母がみた地獄繰り返さぬよう」 平和記念式典で献花の山本さん(2020年8月6日配信『産経新聞』)

献花する山本裕治さん(左)=6日午前、広島市中区(須谷友郁撮影)今年2月に他界した山本充子さん(遺族提供) 75年もの長きにわたる沈黙は、深い苦悩の裏返しだった。「もう少し話を聞いておけば」。被爆2世の山本裕治さん(65)=神戸市灘区=は、今年2月に89歳で他界した母親の充子(みつこ)さんに思いをはせる。爆心地のほど近く、がれきの隙間から「助けて」と手を伸ばした子供の姿。救えなかった後悔にさいなま...

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広島原爆の日も核廃絶にやる気なし安倍首相 ノーベル平和賞ICANは防衛予算でPCR検査センター130カ所以上設置できると試算(2020年8月6日配信『リテラ)

広島に原爆を投下したB29「エノラ・ゲイ」から撮影されたきのこ雲安倍晋三Twitterより 本日、原爆投下から75年を迎えた広島。広島市の平和記念公園では「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」がおこなわれ、安倍首相も出席したが、今年も核兵器禁止条約については一言もふれることはなく、被爆者をはじめとする平和を希求する人びとの思いを裏切った。 安倍首相は挨拶で、「わが国は、非核三原則を堅持しつつ、立場の異なる国々の橋...

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被爆75年「核なき世界」は、いつか 被爆者平均年齢83.31歳(2020年8月6日配信『毎日新聞』)

原爆慰霊碑に向かって祈りをささげる人たち=広島市中区の平和記念公園で2020年8月5日午後5時57分、猪飼健史撮影 太平洋戦争末期の1945年8月、米軍によって原爆を投下された広島は6日、被爆から75年を迎えた。人類史上初の核攻撃から四半世紀を三たび重ねた今も、被爆者が訴え続けてきた「核なき世界」は実現できていない。米中露による軍拡競争再燃への懸念が広がり、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に国家間の対立も強まる...

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被爆75年、広島原爆の日 核廃絶に向け「連帯」を(2020年8月6日配信『中国新聞』)

慰霊碑に手を合わせる参拝者(6日午前5時45分、撮影・安部 慶彦) 米国による原爆投下から75年を迎えた6日、広島市は平和記念公園(中区)で原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)を営む。松井一実市長は平和宣言で、核兵器廃絶や平和の実現には、市民の「連帯」が必要と強調。被爆者の体験談を引用して「あの日」の惨状を訴え、日本政府を含む世界各国に対し、核兵器禁止条約を署名・批准するよう明確に求める。被...

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被爆75年 広島原爆に関する論説(2020年8月6日) 

原爆投下から75年 核廃絶へ協調の再構築を(2020年8月6日配信『北海道新聞』-「社説」)はきょう、長崎は9日、75回目の原爆の日を迎える。 たった1発で広島は約14万人、長崎では約7万4千人が、その年のうちに亡くなった。被爆者健康手帳を持つ全国の被爆者は3月末時点で約13万6千人で、今も放射線の後遺症に苦しむ人は多い。 核兵器は瞬時に大勢の人を無差別に殺傷する絶対悪であり、人類の脅威だ。被爆者...

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おこりじぞう(2020年8月5日配信『愛媛新聞』-「地軸」)

 75年前の8月、原爆がさく裂し変わり果てた広島の町で、故西原ミサヲさんは爆風で飛ばされた地蔵をいくつも見つける。「これはいけない」と掘り起こし、玄関先には7体の地蔵がまつられた▲うち1体には頭がなく、新たに作って据えられた。その顔が怒っているように見えたことが、山口勇子さんの現代民話「おこりじぞう」の創作につながった。にこやかだった地蔵が、原爆の惨状を前に仁王のような形相となる物語である▲その後、...

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「無言の被爆者残して」 建物保存訴え、90歳中西さん―旧陸軍被服支廠・広島(2020年8月5日配信『時事通信』)

旧広島陸軍被服支廠の保存を訴える被爆者の中西巌さん=7月13日、広島県呉市被爆建物「旧広島陸軍被服支廠」=4日午前、広島市南区 広島市に残る被爆建物「旧広島陸軍被服支廠」。戦時中、軍服や軍靴などを製造する工場だったが、学徒動員で勤務中被爆した中西巌さん(90)は保全運動に取り組み続けている。「建物はそのものが『無言の被爆者』だ」と訴える。 被服支廠は、外観がレンガの鉄筋コンクリート造り3階建て。1...

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「原爆や戦争、あったらあかん」 被爆した革職人こつこつと働き平和願う 大阪(2020年8月3日配信『毎日新聞』)

今も革職人としてこつこつと仕事を続ける森山績さん=大阪市浪速区浪速東2の仕事場で 下町の片隅で、こつこつと皮革の型抜き作業を続けながら、平和な世の中が続くことを願う革職人がいる。放射性物質を含む原爆後の黒い雨を浴びて被爆者認定を受けている森山績(いさお)さん(82)=大阪市浪速区。今年も例年通り、8月6日はテレビで広島の平和記念式典を見ながら、そっと心の中で犠牲者に手を合わせるつもりだ。 森山さんは広...

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原爆への思いコロナ禍でも 朗読劇「父と暮せば」を6日、9日にネットで無料配信(2020年8月1日配信『東京新聞』)

 原爆投下後の広島を舞台に、被爆した父の亡霊と娘を描いた故井上ひさしさん作の戯曲「父と暮くらせば」の朗読劇を、毎年8月6日と9日に続けている俳優らがいる。今年は新型コロナウイルス感染拡大を受け公演を断念するつもりだった。だが、被爆七十五年の節目に「何とか原爆忌に発信できないか」と、無観客上演をインターネットで無料配信することにした。「コロナ禍でも、語り伝えていければ」と願っている。(村上一樹)◆75...

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人生をともにした被爆建物、姿変え保存 90歳の奥本さん「これからも一緒に」(2020年7月31日配信『毎日新聞』)

奥本博さん=広島市中区で2020年6月12日、山田尚弘撮影建て替えられた「広島アンデルセン」の前で戦前に思いをはせる奥本博さん=広島市中区で2020年6月12日、山田尚弘撮影 広島市中区の繁華街にある被爆建物で、レストランを兼ねたパン販売店の「広島アンデルセン」が8月1日に再オープンする。老朽化に伴って建て替えられたが、爆心地から約360メートルで原爆に耐えた旧帝国銀行広島支店時代の外壁の一部が活用され、引き続き市...

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広島原爆の悲劇伝える移動演劇「桜隊」 若手俳優の手でよみがえる(2020年7月28日配信『東京新聞』)

盛山小春さん(左)、椎名友樹隊長(中)ら、新たに結成された「移動演劇桜隊」のメンバー=埼玉県川越市内で(移動演劇桜隊秘話記念会提供) 公演で滞在していた広島市で被爆し、全員が命を落とした「移動演劇桜隊」を語り継ごうと、戦争を伝える朗読や演劇をしてきた俳優たちが、同じ名の移動劇団を新たに作った。東京都目黒区の五百羅漢寺で8月6日に行われる桜隊の慰霊法要に合わせた追悼会で発表する計画は新型コロナウイル...

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【「黒い雨」訴訟 初の司法判断を前に】<上>妥当性 援護対象拡大を原告訴え 国側「科学的根拠なし」(2020年7月26日配信『中国新聞』)

黒い雨の雨域図を指し、援護対象区域の拡大を訴える高東さん 原爆投下後に放射性物質を含んだ「黒い雨」を浴びたのに、被爆者健康手帳の交付申請を却下したのは違法などとして、広島市や広島県安芸太田町の70~90代の男女計84人(うち9人は死亡)が、市と広島県に却下処分の取り消しを求めた訴訟の判決が29日、広島地裁で言い渡される。国が援護対象とする「大雨地域」の線引きの妥当性を審査する初の司法判断となる。原...

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「原爆の図」記憶継承に黄信号 東松山、丸木美術館の新館計画(2020年4月24日配信『東京新聞』

見学者のいない展示室で「1年でも早く改築したい」と語る学芸員の岡村さん=東松山市で 新型コロナウイルスの感染拡大が、「原爆の図」を展示する東松山市の「原爆の図丸木美術館」の新館建設計画も直撃している。9日からの自主休館で入館料収入がなくなっただけでなく、5月から始める予定だった米国でのクラウドファンディング(インターネットを介した募金)の立ち上げが、当地の感染拡大で流動的になったためだ。 行政や企...

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記者の役割(2020年3月31日配信『佐賀新聞』-「有明抄」)

 「戦争終結にあたって原爆投下の事実を陛下はどうお受け止めになられましたか」。質問された時、昭和天皇は記者の方に体を向けてこう答えた。「広島市民に対しては気の毒であるが、やむを得ないことと私は思っています」◆1975年10月31日の昭和天皇と日本記者クラブの会見。予定外の質問に会見場は静まりかえった。訪米直後で、原爆に触れるには批判もあったという。だが、昭和天皇はとっさの質問にもかかわらず、真摯(...

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李さんのプライド(2020年3月27日配信『中国新聞』-「天風録」)

 文筆家では表現できない迫真力がおそろしいまでに底からもりあがっている―。松本清張がある被爆体験記に寄稿している。1979年に刊行された「白いチョゴリの被爆者」▲編んだのは75年に結成された広島県朝鮮人被爆者協議会である。差別にも苦しみながら世間に忘れ去られていた「谷間の被爆者」19人の生の声を収めた。会長としてその先頭に立った李実根(リ・シルグン)さんの悲報をきのう聞いた▲在日2世として下関に生ま...

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戦争遺跡 未来に伝える活用策を(2020年3月2日配信『東京新聞』ー「社説」)

 広島市南区に残る被爆建物について、所有者の広県が解体を延期した。戦後70年以上が過ぎて戦争経験者は減っており、当時を伝える戦争遺産が見直されている。市民の知恵で活用を進めたい。 解体が延期されたのは「旧陸軍被服支廠(ししょう)」。1913年に建造されたれんが造りの建物で、終戦まで軍服などを製造した。重厚な外観は専門家の間でも評価が高い。 被爆しているうえ老朽化が進んでおり、耐震工事のためには巨額...

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<2020年 核廃絶の「期限」>(上)広島・旧陸軍被服支廠 被爆建物 解体の危機(2020年2月24日配信『東京新聞』)

旧陸軍被服支廠 旧陸軍被服支廠の前で利活用案を語り合う(左から)瀬戸麻由さん、高田真さん、福岡奈織さん=広島市南区で 広島市の原爆ドームから約3キロ離れた住宅地に、巨大な赤れんが張りの建物がある。旧陸軍被服支廠(ししょう)。終戦まで軍服や軍靴を製造し、軍都・広島を象徴する建物だった。 「ここで亡くなった方に『核兵器のない世界、平和のために、この建物を役立ててくれ』と言われているような気がした」 「...

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被服支廠、解体先送り 活用論議、仕切り直しを(2020年2月5日配信『中国新聞』-「社説」)

 解体反対の声が、予想をはるかに超えていたのだろう。 広島市南区に残る被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」について、3棟の所有者の広島県が進めようとした「2棟解体、1棟の外観保存」の着手が先送りされることになった。 結論ありきで突き進むのではなく、冷静に立ち止まったことは評価したい。 県は、残る1棟の所有者である国と地元の広島市の3者で話し合った末の結論だとして、2棟解体の原案自体は維持するよう...

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原民喜(2020年1月26日配信『佐賀新聞』-「有明抄」)

 大学入試センター試験の国語の問題で作家原民喜(はらたみき)の「翳(かげ)」という文章が出題されていた。日本が戦争へ突き進むうちに、人々の日常が暗く変化していく様子を描いた。受験生には重い内容だったかもしれない◆原の名前「民喜」は、戦争に勝って民が喜ぶとの意味があったという。日露戦争に日本が勝利した後、程なく出生した息子に父親が命名した。だが、原の作品は「翳」のほか、広島での被爆体験をもとにした「...

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被爆建物に冷淡な国(2019年12月21日配信『中国新聞』ー「天風録」)

 「(原爆により)一瞬のうちに全てが破壊と死というブラックホールにのみ込まれたのです」。ローマ教皇フランシスコの広島演説が記憶に新しい。被爆地にとっては、ことし最大級のニュースとなった▲その死の淵で、かろうじて踏みとどまった大勢の被爆者からすれば、かつて原爆ドームは忌まわしい記憶の象徴だった。それが今や、体験を後世に伝え、核兵器のない世界を求めていく「同志」的な存在となっている▲そう考えると、同志は...

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広島の原爆犠牲者8万9025人 広島市、1945年末までの把握分 推計の「約14万人」と開き(2019年11月28日配信『中国新聞』)

原爆資料館のホワイトパノラマに表示された死者約14万人の文字 米軍が広島に原爆を投下した1945年8月6日から同年末までの原爆犠牲者として広島市が名前を把握しているのは、今年3月末時点で8万9025人であることが27日、分かった。広島市が一般的に示している推計値の「14万人±1万人」と大きな開きがあり、被爆から75年近くがたっても相当数の死亡者が特定できていない実態が浮き彫りとなった。【大型グラフィック】広島の原爆犠牲...

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被爆者の合唱団、15周年公演 非核の歌、ローマ法王の前でも(2019年11月10日配信『共同通信』)

 長崎の被爆者でつくる合唱団「被爆者歌う会ひまわり」の発足15周年を記念したコンサートが10日、長崎市の浦上天主堂で開かれた。核兵器廃絶への願いを歌った代表曲「もう二度と」などを熱唱し、集まった約300人の聴衆に平和の尊さを訴えた。ひまわりは、24日に長崎を訪れるローマ法王フランシスコの前でも合唱を披露する予定。 「もう二度とつくらないで 私たち被爆者を あの忌まわしい日を 繰り返さないで」。平均...

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山形で広島被爆ピアノのコンサート 調律師「平和の大切さを伝えたい」(2019年11月10日配信『毎日新聞』)

被爆ピアノに触る子どもに優しく語りかける矢川光則さん(右)=山形市で2019年11月9日午後0時51分、的野暁撮影 1945年8月6日に広島市で被爆したピアノによるコンサートが9日、霞城セントラル(山形市城南町1)であり、参加者らはガラス片の跡が残るピアノに触れるとともに、迫力ある音色に聴き入り、平和の大切さに思いをはせた。 広島市のピアノ工房で調律師をしている矢川光則さん(67)は2005年から自前の4トントラックに被...

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曽祖母の被爆体験「まず目の前の人に」 広島・平和記念公園で「平和の集い」(2019年10月16日配信『毎日新聞』)

代表で平和宣言する広島商3年の朝岡由希さん(右)と英訳したAICJ中学2年の神八凛子さん=広島市中区の平和記念公園で2019年10月15日午前9時10分 被爆体験の発信を次世代に託そうと、NPO法人「HPS国際ボランティア」(広島市西区)は15日、中区の平和記念公園で「市民平和の集い」を開いた。高校生ら約300人が読み上げた「核廃絶の声を世界に向けて発信します」との平和宣言に、7歳のとき被爆した同法人の佐藤広枝代表が「エンジ...

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被爆者の声 なぜ首相には届かない(2019年8月14日配信『東京新聞』-「社説」)

 被爆者とは、核の力を身をもって知る人たちだ。だから「もう二度と被爆者を生まないように」と祈りを込めて、核廃絶を訴えてきた。だがその声が「唯一の戦争被爆国」の宰相には、届かない。  9日の長崎平和祈念式典。被爆者代表の平和への誓いは、鮮烈だった。85歳の山脇佳朗さんである。 被爆翌日、焼け跡で見つけた父親の崩れた遺体が怖くなり、置き去りにして逃げ出したという“告白”のあと、山脇さんは来賓である首相に...

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お上に盾付く行いだから乗れない(2019年8月12日配信『日刊スポーツ』―「政界地獄耳」)

★8月6日に広島、9日に長崎に原爆が投下されてから74年がたった。そして間もなく訪れる74年前の15日に日本は終戦を迎えた。2度と戦争は起こさない。唯一の戦争被爆国として原爆の悲惨さを世界に知ってもらいたい。戦後、国際社会に復帰する日本の国民はそう願った。今年も6日、首相・安倍晋三は広島市中区の平和記念公園で開かれた平和記念式典に参列し、献花・あいさつ、被爆者代表らと会談し会見という流れを繰り返したが、条約に...

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戦争被爆国の責務とは(2019年8月11日配信『沖縄タイムス』-「大弦小弦」)

 全米でヒットし、日本でも放送されているドラマ「THIS IS US(ディス・イズ・アス)」の中で「Nagasaki(ナガサキ)」という言葉が「破壊する」「つぶす」との意味で使われ、波紋が広がっている▼主要人物の俳優が番組の降板をテレビ局幹部に申し出る場面。俳優を引き留める幹部のセリフに使用された。西日本新聞などが報じた。耳を疑う▼長崎市では終戦間際の1945年8月9日に米軍の原子爆弾が落とされ、同...

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 「人類みなヒバクシャ」―(2019年8月10日配信『しんぶん赤旗』-「潮流」)

 「人類みなヒバクシャ」―。海外に発信活動をする長崎の若者が核兵器使用の恐怖と廃絶する大切さを感じてもらうため考えた“定義”です▼ヒロシマ、ナガサキの被爆者、世界各地で行われた核実験による被ばく者、核兵器の脅威の下、いつ次の被爆者になるかわからないリスクを抱え生きている私たち全員がヒバクシャだと▼被爆74年の今年、被爆者の平均年齢は82歳をこえました。「死ぬまで『核兵器廃絶』を訴え続けます」。長崎市平...

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「あわれ」の三文字が浮かぶ(2019年8月10日配信『熊本日日新聞』ー「新生面」)

 6日の広島、昨日の長崎の原爆の日から15日の終戦記念日へ。この時季、先の大戦の慰霊行事に接するたびに『骨のうたう』という詩が脳裏に浮かぶ▼<戦死やあわれ/兵隊の死ぬるや あわれ>と始まり、<国のため/大君のため/死んでしまうや/その心や>と結ぶ。「おれ戦争に行きとうない」とこぼしていた作者の竹内浩三は、斬り込み隊員として前線に送られ、終戦の年に詩の予感通り戦死した▼「森友学園を巡る決裁文書を改ざん...

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Author:gogotamu2019
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