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これでなぜ総理待望論? 橋下徹のコロナをめぐる言動の無責任とゴマカシ! 「家で寝とけ」と検査求める声を封じながら自分は検査…(2020年4月30日配信『リテラ)

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AbemaTV『NewsBAR橋下』より

 新型コロナウイルスをめぐる無策・無能・国民軽視極まりない悪対応で、安倍政権の酷さにほとんど国民が気がついたなか、 “あの人”に「総理大望論」がもちあがっているという。“維新の生みの親”で元大阪市長の橋下徹だ。

 たとえば「PRESIDENT online」は「これが対コロナ最強布陣『橋下総理、小池長官、吉村厚生相』」(4月22日)というタイトルの記事を公開。「政経ジャーナリスト」を名乗る麹町文子氏なる人物の署名記事だが、その中身は、〈首相は橋下徹、一択だ!〉と猛烈に橋下氏を持ち上げ、官房長官に小池百合子・東京都知事、厚労大臣に吉村洋文・大阪府知事を起用、あげく、百田尚樹氏と高須克弥・高須クリニック院長を内閣官房参与として総理のアドバイザーにせよ……という荒唐無稽な内容。この“妄想書き殴り”レベルの記事はSNSでも大いに失笑を買っている。

 まあ、この妄想記事はともかくとしても、橋下氏を次の総理に推す声があるのは事実だ。ようするに、コロナでの積極的な発言が評価されているらしいのだが、しかし、コレってありなのか。あらためて検証してみると、橋下氏のコロナ発言は、まさに政治家時代とまったく同じ、二枚舌と欺瞞に塗れたシロモノとしか思えない。
 その典型例が、4月27日のツイートだ。橋下氏は、西村康稔・経済再生担当相兼新型コロナ担当相がPCR検査を受けたことにネット上で「ずるい」「政府要人だから検査してもらえる」などと批判的なコメントが相次いだことを伝える時事通信の記事をツイートしながら、こう投稿した。

〈これは気の毒。西村さんは一生懸命やっていたし、コロナ対策の政府の司令塔なのに。ただこれだけ国会議員の信用がないということ。年間5000万円以上の現金を受け取ることにも国民は怒っている。吉村大阪府知事が同じ状況なら、早くPCRを受けろ!の声が起きるだろう。〉

 いったい何を言っているのだろう。そもそも、国民から西村大臣のPCR検査に不満の声があがっているのは、大前提として、高熱が続くなどの症状が出ても、一向にPCR検査を受けられないような状況が状態にあるからだ。言うまでもなく、安倍政権は検査対象の極端な絞り込みをおこなっている。安倍首相は4月6日に「1日の検査者数を2万件にする」とぶち上げたが、実際には、その後も「2万人」どころか、日によっては1000名余り、この7日間(4月22〜28日)の平均でも1日5000人程度という低空飛行を続けている。政権のウソに対する国民の怒りは当然だ。

 にもかかわらず橋下氏は、周辺の職員の感染が判明して優先的にPCR検査を受けられた西村大臣を〈一生懸命やっていた〉〈コロナ対策の政府の司令塔〉などとかばいながら、しれっと〈ただこれだけ国会議員の信用がないということ。年間5000万円以上の現金を受け取ることにも国民は怒っている〉と、まったく関係のない国会議員の年収の話にズラしているのだ。

 繰り返すが、いま、一番問題になっているのは、大多数の人がPCR検査を受けたくても受けられない「検査難民」となっていることだ。それを根本からネグって、〈吉村大阪府知事が同じ状況なら、早くPCRを受けろ!の声が起きるだろう〉と反転させる論点のねじ曲げ。完全に橋下氏お得意のスリ替え詐術に他ならない。

 しかも、このスリ替えには、橋下氏が自分にとって都合の悪い事実にフタをするという意図があるとしか思えない。都合の悪い事実とはもちろん、橋下氏自身がいわゆる「PCR検査不要論」の旗振り役であり、検査したくてもできない状況を助長してきたひとりであるということだ。

橋下徹の「家で寝とけ」論が安倍政権の検査抑制をアシストし、危険な自宅療養を放置させた


 橋下氏はちょっと前まで、テレビやネットなどのメディアで「すぐにPCR検査を受けるべきではない」「若者は家で寝ていればいい」などと繰り返し主張。検査人数を増やさない安倍政権を援護射撃するかの如く、高まる「検査論」に蓋をしようとしてきた。

「新型コロナウイルスを完全に撲滅するのは無理で、付き合っていかないといけないということ。それなのに色んなメディアが全員に受けさせろなんて言っているのは絶対違うと思う。とにかく8割の人は軽症で終わるんだから、10代~30代くらいの人は家で寝ていてください、高齢者や持病のある方は検査を受けて、手厚い治療を受けてもらいますよ、でいいと思う」(AbemaTV『NewsBAR橋下』2月27日)

「PCRも重症化するような人を見つける為に必要で、一般の人がPCRをどんどんやる必要はないんですよ」「はっきり言って10歳から40歳くらいの元気な人は、普通の風邪のような感じで家で寝とけって政府がバシっと言えばいいんですよ。全員PCRなんかやらなくていいんですよ。やれやれやれやれって不必要なこと煽るからおかしくなる。いらないんです。だって、やったってどうするんですか?」(関西テレビ『胸いっぱいサミット!』2月29日)

 ところが、橋下氏のような「検査不要論」が失敗だったのは、いまや誰の目にも明らかだ。徹底した検査で陽性者を確定させ、感染拡大を食い止めた韓国とは真逆に、日本はPCR検査を受けさせなかったことで、かえって市中や院内での感染に歯止めがかからなくなってしまった。「検査不要派」は必ず「全員検査すれば医療崩壊する」と煽っていたが、むしろ、「検査人数を絞る」ことをゴリ押しして、医療・検査機関等の体制づくりをしなかったため、逆に医療崩壊につながったのだ。

 また、韓国が徹底検査をおこなって感染者を把握した結果、都市封鎖をしないで感染を抑え込んだのとは対照的に、日本は検査をしなかったために感染者がどこにいるかわからず、自粛対象をどんどん広げるしかない状態に陥っている。

 さらに、橋下氏は「家で寝とけ」と自宅療養を説いていたが、この自宅療養方針も急激な重症化や家族への感染を生んでいることが明らかになり、いまや政府ですらホテルなどの代替施設での療養に方針を切り替えたほどだ。

 主張していたことはまさに感染を拡大し、生命を危険にさらすデタラメだらけ。そういう意味では、橋下氏は安倍首相らとともに、現在起きている状況を生み出した“戦犯”のひとりとも言えるのだ。

37.3度の発熱が下がって10日経過、再発熱して3日目にPCR検査を受けた橋下徹

 しかも、橋下氏がおかしいのは、そんな「検査不要論」の旗振り役だった自分が、ちゃっかりPCR検査を受けていることだ。

 報道によると、橋下氏は、3月24日に37.3度の発熱とのどに痰が絡む違和感があり、自宅療養していた。26日には36.8度に下がったものの、〈明日も喉がよくならなければ相談センターに連絡し紹介された指定病院で診察を受けてみます〉というツイートしていた。

 もっともこの時点ではまだ「結局、病院に行くのか」とツッコまれて逆ギレ。〈僕は今の体制では風邪症状ですぐにPCR検査を受けるべきでないという立場。ただ5日以上感冒症状が続けば医師に診てもらうのは当然。PCRとは別として〉とPCR検査を受けないことを宣言した上、〈それと橋下はコロナにかかれ!病院に行くな!と騒いでいた皆さん。俺は軽症者はいきなり病院に行ってPCR検査を求めずに、まずは自宅で寝て様子をみるべきだと言ったんだ。どうしても耐えられない人は病院に行けばいい。ただし院内感染が生じないように注意して。ボケッ!〉などと微妙に発言を修正しつつ、口汚くブチギレていた。

 ところが、4月5日昼からのどの痛みと発熱が再発すると、橋下氏は7日にPCR検査を受けていた。ツイッターにはリアルタイムで何も報告していなかったが、のちの説明では、病院で診察を受けたところ、「PCRやった方がいい」と言われたため、保健所の判断で検査を受けたのだという。

 このとき、橋下氏の体温が何度だったかは明かされていないが、高熱という報道はなかった。肺炎症状があったという報道もない。にもかかわらずPCR検査を受けたというのは「普通の風邪のような感じで家で寝とけ」とまで言っていた人間の行動としては、あまりに矛盾があるのではないか。しかも橋下氏の熱は3月24日の時点で、検査目安に満たない37.3度(本人のツイッターより)。再び発熱した4月5日に仮に37.5度以上の熱があったとしても、PCR検査を受けた時点ではまだ「3日目」だった。般市民が橋下氏と同じ症状だった場合、ほぼPCR検査をしてもらえない。多くの国民はもっと高い熱があっても4日以上まで待てと言われているのだ。

 当然、この検査の事実が明らかになると、ネットユーザーなどからは、今回の西村大臣と同じように「特別扱いじゃないか」「特権階級だから検査を受けられたんじゃないか」という疑問が殺到。しかし、橋下氏は、4月18日の『新・情報7days ニュースキャスター』(TBS)でも、安住紳一郎アナウンサーから「PCR検査をなかなか受けられないって言われてましたけど、橋下さん受ける経緯はどうだったんですか? やっぱり、元大阪府知事だから優先してみたいなことあったんですか?」と突っ込まれると、冗談めかして「それね、安住さん生放送でやめてください! みんなが思ってることなんですから。腹の中でみんな思ってるんですから。でもね、これ非常に厳しい手順を踏みました」などと捲し立てるだけですませてしまった。

 その後、『辛坊治郎ズームそこまで言うか!〜激論Rock&Go!』(ニッポン放送)などでも釈明したが、「厳格な手続きはしたんですよ」と言うだけ。なぜこのレベルで検査を受けることができたのか、具体的なことは一切話さないままだ。

橋下徹が総理になれば、詭弁と説教で国民に負担を強い、自らの失態は棚上げ…

 もちろん、本サイトは橋下氏であれ西村大臣であれ、感染が疑われる人がPCR検査を受けることは当然であり、むしろ政府はその間口を広くすべきだと考えている。

 しかし、「家で寝とけ」とまで言って検査抑制を叫んでいた人間が自分だけ検査を受けながら、その後、これまでの発言について謝罪や撤回をしないというのは明らかにおかしいだろう。

 いや、それどころか、橋下氏はこの自身の「感染疑い」とPCR検査を経たあと、いつの間にか「検査不要論」を棚上げし、平然と「検査人数拡大論」へとシフトしていったのだ。そして、いまでは自分が「検査不要論」の旗振り役だった事実をまるでなかったことかのように振る舞っている。

 この無責任ぶりはなんなのか。いや、橋下氏がコロナでネグっているのは、検査問題だけではない。橋下氏は政治家時代、大阪府立や市立病院の統廃合や補助金カットなどの計画を強引に進めた。多くの医療関係者が「医療崩壊を招く」と反対したにもかかわらずだ。それが、今回の新型コロナウイルスをめぐる大阪の医療崩壊の遠因ではないかとの指摘も相次いでいる。

 ところが、橋下氏は4月3日に〈僕が今更言うのもおかしいところですが、大阪府知事時代、大阪市長時代に徹底的な改革を断行し、有事の今、現場を疲弊させているところがあると思います。保健所、府立市立病院など。そこは、お手数をおかけしますが見直しをよろしくお願いします〉などと先回りの予防線ツイートをしただけで、以降は自分の責任をほとんどスルー。それどころか、橋下政治を批判する意見に反論するなど、完全に開き直っているのだ。

 こんな二枚舌で無責任な人物が本当に総理大臣になって実権を握れば、何が起こるか。詭弁と説教で国民に負担を強い、自らの失態は棚上げ、それでいて自分やその周辺だけを優遇する、まさに安倍首相と比肩する最悪の宰相になることは間違いないだろう。

 本サイトが追及してきたような“独裁者的気質”や、メディアへの恫喝など“非民主的姿勢”、敵と味方とに二分して煽る“ポピュリズム的手法”の問題だけではない。この新型コロナは、橋下氏の欺瞞を完全に満天下に知らしめた。あらためて言うが、橋下徹こそ、絶対に総理大臣にさせてはならない人物だ。

(編集部)




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