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コロナストレス、親も子も 虐待やDV、潜在化リスク(2020年5月1日配信『静岡新聞』)

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休校期間中、家庭学習に取り組む親子。母親は友人と遊べない娘たちのストレスを心配する=4月下旬、浜松市中区

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子育ての工夫を紹介するミニ動画を毎日配信する子どもの発達科学研究所=4月中旬、浜松市中区

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校や外出自粛の長期化によって、親子ともにストレスを抱える状況が続いている。虐待やドメスティックバイオレンス(DV)が懸念される中、静岡県内では相談件数が減少している支援機関もあり、専門家は「相談する余裕さえなく、被害がより潜在化している可能性がある」と警戒を強める。

 「きちんとした生活を送ってほしいと思うと、つい怒ることが増えてしまう」。浜松市中区の女性(36)は小学生と未就学児の子ども3人と一緒に過ごす時間が増え、これまでは気にも留めなかったささいなことが気になり始めたという。

 子どもの変化を心配する親も少なくない。同区の女性(41)は小学3年生の次女(8)が寝言を言いながら泣く姿を目にするようになった。「明るく過ごしているように見えるけど、実はストレスを感じているのかも」

 県男女共同参画センター「あざれあ」(静岡市駿河区)の電話相談には3月以降、コロナウイルスに関連した夫婦げんかや子どもへのイライラに悩む相談が寄せられている。

 一方、子どもの行動などに関する相談を受ける浜松市発達相談支援センター「ルピロ」(同市中区)は、毎週15件ほどあった面談申し込みが半分以下に減った。市児童相談所も相談・通告が「減っている感覚がある」として、子どもと地域の接点が減りSOSが見えにくくなっていることを危惧する。ルピロの内山敏所長は「自宅で過ごす時間が増え、問題はむしろ家の中で増幅しているはず」との見方を強めている。

 子どもの虐待問題に詳しい聖隷クリストファー大(同市北区)の藤田美枝子教授は「経験値の少ない子どもは大人以上に不安を抱えている」と述べ、大人が子どもの話にしっかり耳を傾ける必要性を指摘する。ストレスを抱える大人には「省ける育児や家事は省き、友人と連絡を取ったり好きな音楽を聞いたりと自分が楽しいと思えることをしてみては」と呼び掛ける。

 ■親子サポート、動画や電話で

 休校や外出自粛が続く中、県内では学校や民間団体が親子のストレスを減らすためのさまざまな支援に工夫を凝らす。
 学校では、教師が家庭訪問や電話連絡で子どもの様子の確認に当たっている。登校日を子どもと接点を持てる重要な機会と位置付ける学校も多い。浜松市では、困り事を抱える子どもの環境調整を行うスクールソーシャルワーカー(SSW)が継続的に保護者らと面談を続けている。

 発達障害のある子どもの教育やいじめ問題などを研究する「子どもの発達科学研究所」(同市中区)は、同団体の会員制交流サイト(SNS)などで科学的根拠に基づいた子育てのミニ動画の配信を始めた。子どもの行動を変える方法や勉強時間を設ける工夫などを紹介する。和久田学主席研究員は「スキルを使ってもらい、困ったら誰かに助けを求めることも大切」と話す。

 NPO法人浜松男女共同参画推進協会(同市中区)は、女性が息抜きできる場としてビデオ会議システムを使ったおしゃべり会を開催するなど、3密を避けてできる支援を積極的に進めている。




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Author:gogotamu2019
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