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表情読めぬマスク姿 聴覚障害者 曇る日常

 新型コロナウイルスの感染拡大が、聴覚障害者の生活に影響を与えている。予防のためのマスクの着用で口の形や表情が読み取れず、日々移り変わる新型コロナウイルスに関する情報保障も十分とは言えない。密閉、密集、密接の「3密」を避けるための自粛が続く中、高齢聴覚障害者の孤独感も高まっており、問題は山積している。

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マスクを着用して手話で会話する森田さん(左)と森田理事長。互いにろう者だと比較的理解しやすいという=米子市両三柳の西部ろうあ仲間サロン会

 手話カフェで働くろう者の森田次江さん(67)=米子市錦町3丁目=は「お客さまがマスクをしていると口の形や表情が分からないので、手話をしっかり見ないと読み取れない」と話す。同じ手の形でも意味が違う場合があり、手話のみのコミュニケーションでは意思が伝わりにくい。手芸が得意な森田さんは口元に透明な素材を使ったマスクも試作したが、曇ってうまくいかなかった。

■手話通訳者が映らず

 新型コロナウイルスに関する身近な情報の取得でも課題が浮き彫りになった。鳥取県で初めて感染者が出た際、平井伸治知事の記者会見がインターネットやケーブルテレビなどで中継されたが、手話通訳者が映らなかったり見にくかったりした局もあり、聞こえない人たちから不満の声が上がった。

 県聴覚障がい者センターの戸羽伸一統括センター長は「誰もが不安なので、ろう者も聞こえる人と同じタイミングで情報を知りたい。ローカルニュースは字幕や手話通訳がなく、情報を得られる機会が限られる」と訴える。

 県聴覚障害者協会は、感染予防や感染が疑われる場合の対処法などの情報はホームページに文字と手話動画を掲載し、周知に努める。手話通訳者の派遣も継続しているが、ろう者が病院を受診するため依頼する場合が多いことから、感染リスクを考慮して慎重に依頼内容を精査している。

■1人暮らしの孤独感

 一方で、インターネットなどが使えない高齢の聴覚障害者の問題も深刻だ。NPO法人西部ろうあ仲間サロン会(米子市両三柳)では、定期的に高齢のろう者らが集まって手話での情報交換や交流を楽しんでいたが、3月から活動を自粛。手話で自由におしゃべりできる貴重な時間が失われ、高齢者の孤独感は高まっている。

 同会の森田忠正理事長(82)は「手話を使える機会がなくなり、1人暮らしの高齢者から『寂しい』という声も聞かれる。情報を得られる場所でもあった。高齢者の中には文字の読み書きが苦手な人もいるので、新型コロナウイルスに関する正しい情報を得て、しっかり予防できているか心配」と懸念する。

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Author:gogotamu2019
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