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<税を追う>ホームレス支援不正 主導か 関連NPOが口座管理(2020年5月18日配信『東京新聞』)

 国のホームレスらの就労支援事業を巡り、合同会社「東京しごと応援団」(東京都新宿区)が2億2000万円を不正に受給していた問題で、このうち6700万円が関連のNPO法人「新宿ホームレス支援機構」(NPO新宿、新宿区)に流れていたことが分かった。しごと応援団は「NPO新宿から水増し請求の助言を受けた」と証言。NPO新宿は口座も管理しており、不正を主導していたとみられる。

 しごと応援団は2008~18年度、厚生労働省の日雇(ひやとい)労働者等技能講習事業を計十4億4000万円で受託。ホームレスらを対象にした一部の講習をNPO新宿に再委託していた。

 この技能講習事業は、もともとNPO新宿が受託していた。トラブルで入札参加停止となったため、08年に新たな受け皿としてつくったのが、しごと応援団だった。応援団の池田昌光代表は、かつてNPO新宿で講習事業に携わっていた。

 NPO新宿は、ボランティア団体から派生する形で03年に発足。厚労省のほかに都や区からもホームレス支援事業を受託しており、年間の事業収益は2億円規模に上る。

 東京しごと応援団による不正受給が見つかったパソコン習得や床磨き機の操作講習は、NPO新宿が請け負っていた。NPO新宿は本紙の取材に、受講者数を水増ししてしごと応援団に経費を過大に請求していたほか、受託事業に該当しない講習の経費も不正に請求していたことを認めた。

 しごと応援団によると、NPO新宿に支払った再委託費のうち、厚労省から指摘された不正受給額は6700万円に上るという。

 NPO新宿の山崎郁夫理事長は「NPOの資金繰りが厳しく、不足分を補填(ほてん)していた」とし、事務所の家賃や職員の給与に充てていたことを明らかにした。

 山崎理事長によると、しごと応援団の口座は、NPO新宿の経理担当者や理事長が管理。しごと応援団に請求書を発行し、自分たちで応援団の口座から請求額を引き出していたという。池田代表は「NPO新宿の主導だったと言っても差し支えない」と説明した。

 NPO新宿は不正受給分の返還に応じる意向を示している。厚労省就労支援室は「契約相手であるしごと応援団と問題を調整している」と話し、NPO新宿の不正受給への関与については言及を避けた。 

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