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エンディングノート(2020年5月24日配信『宮崎日日新聞』-「くろしお」)

 未来ノート―。串間市がつい最近、作成したエンディングノートの名前だ。過去にも宮崎市が「わたしの想(おも)いをつなぐノート」、都城市と三股町では「想いを紡ぎ心を繋(つな)ぐノート」といった名前で出している。

 このノートは1996年にノンフィクション作家の井上治代さんが出した「遺言ノート」が草分けという。本紙の記事をさかのぼって調べると、初めて「エンディング」の名前で出てきたのが2005年。その後、多くの出版社がこの名前を使い一般的になった。

 「エンディング」という言葉に抵抗を感じる方も、冒頭に紹介したもののようにプラス思考の名前であれば、とっつきやすくなるのではないか。ノートの柱の一つは終末期医療の希望に関するものだが、民間のものでは「自分史」の部分に多くのページを割いたものもある。

 エンディングノートは「縁起でもない」と忌むものではない。宮崎市の行政書士の品原正敏さんは、かつて本紙上で「自分を見つめ直し、そこからより豊かで自分らしい人生の送り方を再発見する。また、大切な人を幸せにしてあげられるのにも役立つ前向きな『希望』の計画活動」と述べている。

 なにも大上段に構える必要はない。「エンディングノートの中で恋をする」(川崎敬女)「エンディングノートを開き様式を無視して記し自分流にす」(福島洋一)。いずれも宮日文芸で掲載された川柳や短歌である。こうした向き合い方も大いにありだろう。




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