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熱中症を防ぐ食事って? 高齢者や子どもを守るには(2019年6月14日配信『朝日新聞』)

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 各地で梅雨入りし、今後暑さが本格化していくと多発するのが熱中症だ。死に至ることもあるが、「予防策をとれば、発症や重症化を防げる」と専門家は強調する。

 「災害級の猛暑」に見舞われた昨年、人口動態統計(速報)によると熱中症で1500人超が死亡。総務省消防庁によると5~9月に熱中症で救急搬送された人は9万5137人で、例年の2倍近くに上った。今年の搬送者は6月9日時点で昨年同期の約1・5倍に上っていて、さらに注意が必要だ。

 最も危険とされるのが高齢者だ。昨年の搬送者のうち65歳以上の高齢者が48%を占めた。なぜか。兵庫医科大の服部益治特別招聘(しょうへい)教授(小児科)は「背景に脱水症がある」という。体の水分は主に筋肉に貯蔵されるため、筋肉の少ない高齢者は脱水症に陥りやすい。成人では体重の6割を占める水分が、高齢者は5割ほど。「高齢者は元々、脱水気味で生活している。そこで体が熱くなって汗をかけば、すぐ熱中症になってしまう」

 暑さやのどの渇きを感じにくくなっているのも特徴。のどが渇いていなくても、こまめに水分を補給する。大量の汗をかいた後は、水だけでなく経口補水液などで塩分もとる必要がある。服部さんは「搬送されて命が助かっても、腎臓や肝臓が傷ついて後遺症が残る人も多くいる。命に関係する恐ろしい病気だという意識を持たないといけない」と警鐘を鳴らす。

高齢者と同様に熱中症のリスクが高いのが子どもだ。環境省の熱中症環境保健マニュアルによると、思春期前は汗腺などの体温調節能力が未発達で、体温が大人より大きく上昇してしまう。地面から150センチの高さで気温が32度だったとしても、幼児の身長の50センチでは35度を超すこともあるといい、顔が赤くなったりひどく汗をかいたりしていないか、大人が十分観察するよう呼びかける。

 一方、食事をきちんととることが予防につながると、文教大健康栄養学部の目加田(めかた)優子准教授は指摘する。環境省の資料によると、体重70キロの人が通常の生活で一日に摂取する水分は約2・5リットル。このうち食事から1リットルを得ている。「食事を抜いたり、サプリメントで済ませたりするのは、水分補給のタイミングを失っているのと同じこと。代わりに、たくさんの水分を飲まなければいけなくなります」

 トマトやキュウリなど夏野菜は、水分を効果的にとれる。汁物のほか、果物や牛乳を一緒にとることでも水分を補える。「食事を抜くと体調不良となり熱中症にもつながりやすくなる。夏バテで食欲が落ちても、少量でも決まった時間に食べ、体内リズムを守ることが大事です」




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