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給付金10万円「早くてびっくり」秘訣は“徹夜作戦”? オンライン申請では住所不一致などトラブルも(2020年5月25日配信『名古屋テレビ』)

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甚目寺公民館に設けられた臨時窓口(愛知県あま市 24日)

 いわゆる「10万円給付」。できるだけ早く届けるため「簡素な仕組み」にしたはずが…。混乱する自治体の状況を取材しました。


「どれをコピーしたらいいか分からない…」
「訂正線だけでいいですか?」

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 愛知県あま市の公民館に設けられた、国民一律10万円の「特別定額給付金」に関する臨時窓口。

 24日、職員が土日“返上”で、対応にあたっていました。

“土日も受け付け”混雑緩和ねらい 愛知県あま市
感染リスク軽減のため様々な対策がとられている

「朝から多くの市民が訪れたため、臨時窓口を予定よりも1時間早く開けた。会場が密にならないよう足元には人との間隔空けるポップが設置されている」(記者)

 この窓口は「申請の仕方が分からない」など、困っている市民に対応するために設けられました。

 平日だけでなく土日にも相談や申請を受け付けることで、混雑による感染リスクの軽減や、素早い給付につなげる狙いがあります。

 訪れた市民からは…。

「不備がないか確認してもらいやすいし、安心感が違う」
「平日は仕事行っているから、日曜日に来ました。助かりました」

 23~24日の土日に、市内数カ所の臨時窓口を訪れた人は1129人。

「1日でも早く市民の皆様の手元に給付金をお届けしたい。土日も対応して、事務を進めていきたい」(あま市 社会福祉課 恒川和宏 課長)

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郵送を前に始まった「オンライン手続き」始めてみると…
特別定額給付金の手続きには2種類の方法が

 新型コロナウイルスに関する経済支援として政府が打ち出した、特別定額給付金。

 申請は、郵送かオンラインのどちらかで行います。

 多くの自治体では、書類発送などの手間がかかる郵送に先駆け、5月初めからオンライン申請を始めました。

“素早い給付”期待したが…

 オンライン申請にはマイナンバーカードなどが必要で、パソコンやスマートフォンで政府が運営するオンラインサービスにアクセスし、必要な情報を入力します。

 郵送よりも「素早い給付につながる」と期待されていました。

不備が続出 そのワケは“ミスがあっても受け付け”
自治体のチェックは手作業

「24日までで3万3000件の申請があり、そのうち何らかの不備があるとみられる申請が半数ほどあります」(名古屋市 スポーツ市民局 特別定額給付金担当 千田英人 主査)

 名古屋市では、25日から郵送での申請書が順次発送されるのを前に、9日からオンライン申請を開始していますが、半数近くに不備があるといいます。

「入力した住所情報の不一致や、世帯構成員の氏名の誤りなどがあります」(千田 主査)

 申請者が手続きに使うのは、
 オンライン申請では、入力ミスなどがあったとしても受け付けてしまうため、自治体の職員は住民基本台帳の情報と違いがないか手作業でチェックに追われる事政府運営のオンラインサービス。

 しかし、最終的にチェックを行う自治体が持つ情報は、住民基本台帳です。
態に。

人口230万人の名古屋市「申請は郵送で」
名古屋市内(25日)

 人口230万人を抱える大都市名古屋。

 独自のシステムを開発し、申請データと住民基本台帳の情報が一致したものだけを職員がチェックできるようにしました。

 現在、11人の職員が給付金に関する対応に追われています。

 今後、さらに申請が増加することを踏まえ、130人規模で対応する予定です。

 オンライン申請が受理された人には、28日から順次給付するといいますが、全世帯にスムーズな給付を行うためにも、郵送での書類申請を呼びかけます。

「オンラインで行われた申請がどうしても受け付けられないとなれば、入力されたメールアドレスや住所に職員が不備の内容をお知らせすることも考えています」
「郵送の申請書類には住所や世帯情報をあらかじめ印字して送るため、オンライン申請よりも早く審査ができる。郵送での申請をお願いしたい」(千田 主査)

作業にあたっているのは保育士 市の職員“総力戦” 
稲沢市役所(25日)

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 すでに郵送とオンラインの両方の申請が始まっている愛知県稲沢市。

 申請の数は多い日でおよそ7000件。

 10万円を少しでも早く振り込もうと、市の職員が総力戦で作業を進めています。

 真剣に作業の説明を聞いているのは、普段は市役所の中では働くことのない、市立の保育園で働く保育士たちです。

 稲沢市立の保育園は全部で18園で、各園から保育士が1~2人ずつ急遽集められました。

 郵送されてきた申請内容に不備がないか、添付書類は整っているか…慎重に確認をしていきます。

「普段は体を動かして働いているので、座って仕事をするのはなかなかない体験です」
「登園する子どもが少ないので、園が縮小している分、保育士が市民の役に立てるようにしたい」(作業にあたった保育士)
 
 25日までにオンラインと郵送での申請はあわせて3万件にのぼります。

「保育士や、消防の事務、図書館、美術館など、開館していない施設などから応援にきてもらって進めています」(稲沢市 財政課 早川将成 主任)

 作業は土日返上で行われています。

「少しでも早く市民に10万円を給付できるようにやっていきたい」(早川 主任)

“徹夜作戦”の岐阜県高山市
岐阜県 高山市役所(18日午後8時ごろ)

 18日、岐阜県高山市の市役所は「決戦の夜」を迎えていました。

 この日、10万円の給付を急ぐため、職員が夜を徹して作業をすることになりました。

 約500人いる事務職員のうち、150人を動員。

 3人が一組になり、提出された書類の内容をチェックしていきます。
  
「3密」を避けるために、業務が終わった部署の机や会議室を使います。

“作戦成功”支給開始日早まる 高山市民「助かる」「早くてびっくり」
作戦により支給開始を早めることに成功した

 “徹夜作戦”を練ったのは、総務課と企画課です。

「住民情報を処理するシステムが庁内に数十台あるが、昼間は通常業務で稼働しているので、夜間または土日を選択するしかない。もっとも早い平日の夜間を選択した」(高山市役所 北村幸治さん)

 150人が夜勤できるように、事前に休日などを調整してきました。

 作業は午前5時まで続き、支給開始日を予定よりも5日早めることができました。

「郵送で出して、21日に振り込まれました。非常に助かります」
「こんなに早急にもらえると思っていなかったので本当にびっくりしました。張り切って通帳記入にいったら10万円が入っていたので、やったーと思いました」(給付を受けた高山市民)

 高山市では、25日までに市民全体の約8割が給付手続きを終えています。

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相次ぐトラブルにオンライン申請を中止した自治体も

 全国では、オンラインによる申請を中止にした自治体があります。
 香川県高松市です。

 高松市は、5月1日から、オンラインでの申請受付を始めました。

 しかし、19日朝の時点で7000件を超える申請のうち、約6割に不備があったということです。

 25日からは郵送による申請が始まり、二重申請などのトラブルを防ぐため、24日でオンライン申請を打ち切りました。

なぜトラブルが起きてしまうのか
オンライン申請に必要な情報がそろえられない人も

 オンラインの申請は、パソコンやスマートフォンで政府が運営する「マイナポータル」にアクセスしますが、その際、マイナンバーカードや暗証番号などが必要になります。

 自治体には、マイナンバーの交付や、忘れてしまった暗証番号の再設定などを求めて大勢の人が訪れています。

 さらに、マイナンバーや暗証番号などの「壁」を乗り越えてオンライン申請をしても、不備が相次いでいます。

名古屋市の申請書の郵送は25日から

 名古屋市への取材によると、こんなトラブルが多いといいます。

1)住所の不一致
2)世帯構成員の不一致
3)名前の誤表記

 自治体が郵送する申請書類には、正しい住所や氏名が印字されていますが、オンラインの場合は、一から申請者が入力するためミスが多いそうです。

 名古屋市では、なるべく“郵送による手続き”を勧めています。

(5月25日15:40~放送「アップ!」より)




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