FC2ブログ

記事一覧

自民が9月入学で造反 党内に漂う“裸の王様”安倍離れの空気(2020年5月29日『日刊ゲンダイ』)

キャプチャ
安倍首相もいよいよ黄昏(

 安倍首相の“レガシーづくり”が一気に潰えた。官邸主導で検討が進んでいた「9月入学」について、自民党が「NO」を突きつける事態となっている。これまで「安倍1強」の下、党は官邸に追随するだけだったのに造反するとは驚きだ。自民党の“安倍離れ”が表面化した。

  ◇  ◇  ◇

■「9月入学」は見送りで調整

 これで「9月入学」の議論はジ・エンドになりそうだ。自民党のワーキングチームは、27日の会合で「本年度、来年度など直近の導入を見送るべきという結論に至った」という提言の原案を示した。これを受け、官邸も「見送り」で調整するという。自民党の慎重姿勢が強まったのは、家庭の負担増や社会的混乱を懸念する教育現場などの反対が高まってきたからだ。全国市長会も25日、8割が慎重か反対との調査結果をまとめていた。

「9月入学」はもともと、休校で失われた時間を取り戻したいという高校生の純粋な声に全国知事会が乗っかり、安倍首相が「前広に検討したい」と飛びついたものだ。東京五輪や憲法改正の実現が怪しくなる中、「大改革を断行した首相」というレガシー狙いもあった。そんな官邸肝いり政策を党が突っぱねたのだ。自民党内の空気は明らかに変わってきた。

「内閣支持率とともに党の支持率も下落し、議員はショックを受けています。衆院の任期満了まであと1年半。議員心理として焦りが募る。ただでさえ不評のアベノマスクや辞職した黒川前検事長の問題で、地元から突き上げられている。これ以上、世間の不評を買ったら次の選挙が戦えません。表立って『反安倍』とは言いづらいものの、『安倍離れ』は確実に進んでいます。完全に潮目が変わりました」(自民党関係者)

 安倍シンパの下村元文科相は27日、テレビ朝日の番組に出演した際、「9月入学」に賛成の姿勢を示していたが、今や党内で安倍首相を擁護するのは一握りだ。

■公明党の空気も一変

 公明党の空気も一変している。コロナ対策の現金給付を「条件付き30万円」から「一律10万円」へひっくり返しただけでなく、黒川問題では石田政調会長がいち早く辞任論に言及、「9月入学」でも山口代表が26日の記者会見で、来秋導入に否定的な考えを示していた。世論を見たら、安倍首相に同調できないということだろう。

 ジャーナリストの山田惠資氏がこう言う。

「これまでは、たとえ面従腹背だとしても、党は安倍首相についてきていた。しかし『政高党低』は終わり、安倍首相が振り返ったら、誰もついてきていなかった、ということじゃないでしょうか。安倍首相の出身派閥である『清和会』は文教族が多いのに、自分の島すら押さえ切れていないことも浮き彫りになりました。いよいよ安倍首相は『裸の王様』になってきた。今回のことは安倍首相の凋落の象徴と言えます」

 今後は、安倍首相が何か新しいことをしようとしても、党から“物言い”がつくだろう。そうなれば、官僚もこれまでのように忖度しなくなる。安倍首相はいつまで耐え切れるか。






スポンサーサイト



プロフィール

gogotamu2019

Author:gogotamu2019
障害福祉・政治・平和問題の最新ニュース・論説紹介

最新記事

カテゴリ