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「忖度は国民を向いて」(2020年6月3日配信『河北新報』-「河北春秋」)

 国民医療費が1年に42兆円超。毎年9月、厚生労働省がそんな数字を発表する。1人当たりだと約34万円。ご丁寧にも、細かい数字までわざわざ計算して、報道機関向けの発表文にはちょっと太めの字で、見出しに躍っている

▼高いな、やはり医療費を減らさないと…。つい、悲観的な印象を持ってしまう。しかし、42兆円のうち26兆円は、私たちや事業者が負担する保険料と、窓口で患者が払うお金。国の負担は11兆円、地方自治体が5兆円強

▼人の財布から出ている分まで混ぜて、あたかも医療費が国の財政を傾けているかのよう。どうも国民を欺こうという意図を感じる。医療に関する疑問はもう一つ。3月にあった厚労省の検討会は、医師を減らすというテーマだった

▼新型コロナ感染症で医療崩壊の危機が心配されていた時期。その最中に医師削減の検討会とは、世間の空気にまるで無頓着のようだ。ぜひ、国民にアンケートを取ってほしい。「お医者さんが多すぎるので、減らしたいんですが。どうでしょう」

▼2年前に発表された国の「骨太の方針」に「医学部定員の減員に向けて」という文言がある。厚労省の検討会はこれを忖度(そんたく)したものだろう。だが、相手が違っている。「忖度は国民を向いて」-。これが省是としてはいい…はず。



医療費、18年度42・6兆円 2年連続増加で過去最高(2019年9月26日配信『日本経済新聞』)

厚生労働省が26日発表した2018年度の概算医療費は42.6兆円で、前年度に比べ0.8%増えた。増加は2年連続で、過去最高を更新した。75歳未満の医療費は0.2%減となった一方、75歳以上で2.4%増となったことが押し上げた。高齢化や医療技術の発達に伴い、今後も医療費は膨らむ見通しだ。

概算医療費は労災保険などを除いた費用で、医療費全体の98%に相当する。16年度にC型肝炎を治療する高額薬剤の薬価を引き下げたことなどで一時的に減少したが、17年度から再び増加に転じた。ここ数年は平均で年2%のペースで増加している。

今回は0.8%増と一見、伸び幅が緩やかになったように見える。ただ18年度の診療報酬改定で薬価を引き下げており、「(引き下げの)影響を考慮すれば例年の伸びと同程度で、高齢化や医療の高度化で医療費が増える基調に大きな変化は無い」(厚労省)という。

診療の種類別に見ると、薬代と薬剤師の技術料を合わせた「調剤」が薬価引き下げの影響で3.1%減となった。一方、「入院」や「歯科」などが増えた。1人あたりの医療費は同4千円増の33万7千円。75歳未満が22万2千円だったのに対し、75歳以上は4倍超の93万9千円だった。

厚労省が同日発表した17年度の国民医療費は16年度比2.2%増の43兆710億円で、同じく過去最高を更新した。国民医療費は概算医療費の確定値にあたり、保険診療対象外の費用や予防接種などを除く医療費の合算値。





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