FC2ブログ

記事一覧

「第2波」備え、障害者支援施設が感染予防策手探り 仮設の専用病室設置も 仙台(2020年6月5日配信『毎日新聞』)

キャプチャ
太白ありのまま舎は入居者との面会が4月2日から全面禁止に。6月1日からは1家族2人、15分限定で再開した=仙台市太白区で2020年5月19日午後3時41分

 新型コロナウイルスの感染には、障害者支援施設の関係者も神経をとがらせる。宮城県外では大規模なクラスター(感染者集団)が発生したことから、専者用の病室を設けるなどの工夫をしつつ、「第2波」の到来にも備えている。【滝沢一誠】

 「入居には基礎疾患を持っている人が多く、一人でも感染したら大変なことになる」。「太白ありのまま舎」(仙台市太白区)の白江浩施設長は危機感をあらわにした。

 施設には重度の障害や病気があり、日常的に介護が必要な49人が入居し、約60人の職員が勤務する。インフルエンザが流行する冬を中心に感染症対策には気を配っていたが、千葉県の障害者施設で3月下旬に職員や入居者の家族を含め計121人の感染が発覚したことで、さらに緊張が走った。「うちで同じようなことが起きて亡くなる方も出たらと思うと、ぞっとした」

 県内で感染が急拡大した4月、施設は入居者と部外者との接触を最小限にとどめるため、面会を家族も含め全面的に禁止とした。荷物の受け渡しなども玄関の外で行うように。施設内の医療ケアを統括する菅野優子メディカルチーフは「自分から体調不良を訴えられる入居者は多くない。職員が先に気付かないといけない」と述べ、入居者の体調の変化にさらに気を配るようになったという。

 入居者が感染した場合に備えて、建物の一画を隔離して仮設の「専用病室」を設置。ベッド1床を置いた部屋と職員が常駐する控室をそれぞれビ

 専用の病室を独自に設けた背景には、多くの病院で感染者を受け入れる病床が不足してすぐに入院できなかった当時の状況があった。5月に入居者が39度の高熱を出した際には7カ所の医療機関から診察を断られた。結局新型コロナではなかったが、菅野チーフは「常に介助が必要な入居者がそのまま入院するのは難しいのではないか」と指摘する。

 マスクや消毒液などの入手は依然困難。聞き慣れない業者からも消毒液販売のファクスが届くようになった。「頼みたくもなるが、粗悪品じゃないか、詐欺じゃないかと不安です」。ガーゼなどの衛生材料は医療機関への供給が最優先で、福祉施設にはなかなか行き渡らないという。

 現在は感染拡大も落ち着いたことから、家族の面会を制限付きで再開した。しかし、東京などでは感染者が再び増えており、第2波が懸念される。施設の生活面を担当する鹿野和彦ケアチーフは「世間では気の緩みも出ているようだが、継続して感染対策に取り組みたい」と話した。




スポンサーサイト



プロフィール

gogotamu2019

Author:gogotamu2019
障害福祉・政治・平和問題の最新ニュース・論説紹介

最新記事

カテゴリ