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小池都知事の次なる敵は…新宿・歌舞伎町“殲滅”の危うさ(2020年6月4日『日刊ゲンダイ』)

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多くの人が行き交うが…(左は小池都知事)

 敵は歌舞伎町にあり――。4日も新たに28人の感染者が確認された東京都。4日連続の2ケタに警戒感が高まる中、小池知事は「夜の街」ばかりをやり玉に挙げる。東京アラート発動後、特に新規感染者が多いとして「新宿周辺の繁華街」を名指し。ターゲットは間違いなく“不夜城”歌舞伎町だ。

 確かにホストクラブやガールズバーなどに関わる人の感染例は増えており、注意喚起は理解できる。ただ、職員派遣にとどまらず、警視庁と協力し、「見回り隊」の結成まで検討とは、やりすぎだろう。「接待を伴わない」飲食店にしてみれば、商売あがったりだ。さも歌舞伎町で“感染爆発”が発生しているかのようなレッテル貼りだが、4日も感染者28人のうち14人と、経路不明の高止まりだって問題視すべきではないか。

 ホンの1週間前、再び22人にまで感染者が増えた先月29日、小池知事は最低2週間かけるとした自粛緩和のロードマップのステップを1週間で「1」から「2」への移行を発表。こう余裕をかましていた。

感染状況の把握が難しい状況には至っていない」「重症患者、入院患者がともに減少傾向で、医療提供体制も十分確保できている」

 自ら真っ先に気を緩めたクセに、緩みの責任を歌舞伎町に押しつけるのは筋違い。その上、隣県より厳しい条件で、いまだ多くの業種に休業を求めながら、サッサと補償を打ち切る冷酷さだ。

■給付金支給はまだ半数以下

 1店舗月額50万円、都独自の「感染拡大防止協力金」の対象期間は緊急事態宣言が解除された先月25日まで。同11日に支給が始まった4月分の相談件数は、4日までに約20万件に上る。申請は約10万9000件で実際の支給は約5万件と、受け付け開始(4月22日)から6週間経っても半数以下だ。5月分の受け付けは都知事選の告示前日の今月17日まで待たされる。

「戦中じゃあるまいし、警官動員の見回り隊なんて、夜の繁華街で生計を立てる人への職業差別すら感じます。ここまで私権を制限するなら補償すべきですが、東京アラートも『あとは自己責任でよろしく』。感染再拡大の兆しは『繁華街ではしゃぐ人々のせい』との印象操作で、都民同士をいがみ合わせて、知事自身は責任逃れです。いつもの敵をつくり叩いて喝采を浴びるパターンで、彼女の政治手法は極めて危うい」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)

 歌舞伎町で散々楽しんできた都民は小池知事による殲滅(せんめつ)を許すのか。




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