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75年前のきょう、凄惨な地上戦が続く沖縄からこんな電報が打たれた…(2020年6月6日配信『西日本新聞』-「春秋」)

 75年前のきょう、凄惨(せいさん)な地上戦が続く沖縄からこんな電報が打たれた。<沖縄県民斯(か)ク戦ヘリ 県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ>

▼発信者は沖縄戦の海軍司令官、大田実。県民が粛々と軍に協力し、若い女性が負傷兵の看護や炊事、切り込み隊にまで志願したことなど、献身ぶりを詳細に伝えている

▼1週間後に自決する大田には、県民に迷惑を掛けた自責の念があったのかもしれない。実際、旧日本軍は本土決戦への時間稼ぎのため、沖縄で持久戦を展開した。「鉄の暴風」と呼ばれた米軍の猛攻で家を追われた住民が命からがらガマ(洞窟)に逃げ込むと、日本兵に追い出されることもあったという

▼日米合わせた沖縄戦の死者は約20万人で、6割は沖縄県人と出身者。現地の特に高齢者には「沖縄は捨て石にされた」と、今も日本軍への恨みが強いと聞く

▼そんなことをわが国の為政者はご存じないのか、沖縄に「特別のご高配」はいまだない。狭い県土には国全体の7割超の米軍施設が集中したまま。「反対」の民意が示された普天間飛行場の辺野古移設も、いくら費用が膨れ上がっても撤回する気配はない

▼「6・23」の沖縄慰霊の日を皮切りに「8・6」「8・9」「8・15」と祈りの日が続く。コロナ禍による行事縮小は残念だが、今年は戦後75年の節目だ。次の25年へ不戦の誓いを新たにするとともに、沖縄の痛みに目を凝らしたい。




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