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梅雨入り(2020年6月12日配信『京都新聞「凡語」)

 江戸時代の本草学者で儒学者の貝原益軒が「養生訓」に書いている。人は風や寒暑を恐れるが、湿気には無頓着だ。でも湿気に当たると奥深く身体に入り込んで容易に治らない。だから湿気から早く遠ざかるがよい、と

▼確かにじめじめと蒸し暑い梅雨時は、頭痛やだるさ、食欲不振、むくみ、うつなど心身の不調が起きやすい。汗をかいても乾きにくく、熱が逃げにくくなるので熱中症のリスクも高まる。健康管理が大切な時季だ

▼日本予防医学協会によると、室内を「気温26度以下、湿度50~60%」に保つのが梅雨時の健康管理に良いそうだ。体内にたまった水分や老廃物を排出するため、軽い運動をすることも勧めている

▼気になるのは、梅雨と新型コロナウイルスとの関係である。中国の大学研究グループは、国内100都市の分析から「温度が1度、湿度が1%上昇するごとに感染が減る」と結論づけた

▼米国の大学研究グループも、感染拡大が深刻な都市の大半が低温・低湿度のゾーンに収まっていたと分析している。その通りなら高温・多湿の梅雨は救世主になる可能性があるが、研究内容には慎重な見方もあり、安易な期待はできない

▼今年の梅雨は「3密」を避け、食中毒に注意し、豪雨災害にも備えねばならない。うっとうしい季節の本番だ




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Author:gogotamu2019
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