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違法路上ライブ、点字ブロックの弊害にも…大阪府警が摘発(2020年6月13日配信『産経新聞』)

 JR大阪駅前の公道上で、無許可でスピーカーなどを置いて「路上ライブ」をしながらCDの販売を行ったのは道路の不正使用にあたるとして、大阪府警曽根崎署が道路交通法違反容疑で男女2人を書類送検していたことが13日、同署への取材で分かった。同署は、スピーカーなどを公道上に置いてライブをしていた行為をCDなどの物販と一体ととらえて「露店」と判断。2人が露店を出すための道交法上の許可を取っていないとして摘発した。

物販と一体「露店」と認定


 書類送検は今年3月付。大阪地検は同月、2人を不起訴(起訴猶予)処分としている。

 男性の書類送検容疑は昨年10月と12月の2回、大阪市北区のJR大阪駅付近の公道上で、無許可でスピーカーや看板などを置いて路上ライブをしながらCDなどを販売したとしている。女性の書類送検容疑は、同じころ、同駅近くの2カ所の公道上で3回、無許可でスピーカーや電子ピアノなどを設置して路上ライブをし、物販を行ったとしている。

 道交法では道路に露店などを出す場合は管轄の警察署長の許可が必要と定めている。同署によると、2人はいずれも「違法と認識していたが、生計をたて、有名になるためにやった」などと容疑を認めたという。

 現場は大阪市と同署が演奏、販売を禁止する看板を掲示。同署によると、平成29年秋ごろから同様の路上ライブについて注意したりしていた。だが、2人は再三の注意も聞き入れず、誓約書を書かせて提出させても同様の行為を繰り返していたといい、同署は反復性があって悪質と判断し、2人を摘発した。

 同署は「今後も悪質なものがあれば摘発していきたい」としている。

視覚障害者の歩行の妨げに

 路上ライブは一定のファンがいる一方、迷惑との声も上がる。公道の一角を占拠する状況で、点字ブロックをふさいだり、付近で大音量を流したりすることもあり、視覚障害者らにとって現実的な弊害も起きている。路上ライブができるようにスペースを設けるケースもあり、合法的に楽しめる工夫が必要だ。

 「点字ブロック上でパフォーマンスをしていた人に視覚障害者が衝突した例がある」。こう話すのは社会福祉法人「日本視覚障害者団体連合」(東京)の三宅隆情報部長(47)。

路上ライブではスピーカーを置いて大音量で行う人もいる。三宅部長によると、スピーカーの音は聴覚で人や物の接近を判断する際の妨げになるほか、つえを頼りに歩く場合に邪魔になる。必ずしも点字ブロックの真上を歩くわけではないため、「近くに資機材を置くことも危険」と指摘。「点字ブロックが何のためにあるのか気にしてほしい」と呼びかける。

「アーティスト応援」場所提供の動きも

 こうした中、路上ライブを希望するアーティストらを応援しようと、JR大阪駅北側の複合商業施設「グランフロント大阪」の運営会社は、開業した平成25年4月から広場の一角を、オーディションに通過した希望者に提供している。物販も認める一方、音量や演奏時間を制限し、必ず自作曲を演奏するようルールを設けている。担当者は「ミュージシャンたちに門戸を開いていきたい」と話す。

 自治体では大阪市福島区が同年3月から、野田阪神駅前で「ノダヤオン」と題し、同様にライセンス形式でミュージシャンたちに演奏場所を提供する事業を実施している。




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