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種を守る(2020年6月14日配信『愛媛新聞』-「地軸」)

 都内の高校3年生、小林宙さんは15歳で会社を起こした。主に扱うのは特定の地域だけで栽培され、このまま域外にでなかったら、やがて消えてしまう伝統野菜の種だ

▲泊まりがけで各地に赴き、商品を仕入れる。電車を乗り継ぎたどり着いた先で「3年前まではあったけど今はないんだよ」と言われ、肩を落とすことも。自著「タネの未来」(家の光協会)に、失われゆく在来種を守りたいという思いをつづった

▲政府が新品種を海外流出から守るためとしていた種苗法改正案は、今国会での成立見送りが決まった。法案に対し、農家が窮地に陥りかねないと会員制交流サイト(SNS)などを通じ慎重論が広がり、国会議論が進まなかった

▲農家は作物から種を自由に採取する権利が認められている。そうやって地域の風土に合うものを育んできた。法案は新品種などの登録品種について開発者に許可を得るよう求める。これらの栽培では申請の手間や許諾料の負担増が避けられない

▲登録品種は全体の1割ほどで「影響は限定的」と国は強調する。一方で、農家にとって生産意欲を損なう政策に映っている。今回の反発には、市場原理を次々と持ち込んできた現政権への不信感がにじむ

▲後関べかな、薬味大根、紅絞金時菜豆…。小林さんが扱う数々の伝統野菜。多様性を守るため「誰にでも手にとれるような仕組みをつくる」のが目標という。農政にもそんな理念がほしい。



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