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「原告が実名顔出しで会見をしたことはとても覚悟のいること」 ミニシアター「アップリンク」代表、元従業員のパワハラ告発受け今後の方針を発表(2020年6月20日配信『[Kikka,ねとらぼ聞』)

あらためて謝罪しました。

 映画会社の「アップリンク」の元従業員が、同社代表の浅井隆氏からパワーハラスメントを受けていたことを告発・提訴したことを受け、浅井代表が公式サイト上であらためて謝罪。今後の対応について説明しています。

キャプチャ

​声明文
この度、映画会社アップリンクの元従業員である私たちは、代表である浅井隆氏によるパワーハラスメントを裁判で訴える運びとなりました。

他の従業員や来場者の面前で理不尽な理由で怒鳴る、「社長の言うことが聞けないのか」等と恫喝する、「おまえは病気である」等の人格を否定した発言をする、時に改善を要望しても「議論する余地はない。会社に残るか去るか」等 と半ば強引に退職を促す。

こういった浅井氏によるパワーハラスメントが、長期に渡り日常的に行われてきました。これらの行為は「世界を均質化する力に抗う」というアップリンクが掲げるポリシーとは著しく乖離するものです。

私たちはこのポリシーに共感し、アップリンクに入社しました。しかし期待は裏切られ、個人の尊厳が深く傷つけられてきました。社内でその暴力に気が付き指摘する人がいても、上映・配給作品の社会的意義や「やりがい」といった言葉に回収されて、沈黙を強いられる場面が度々ありました。映画は様々な人々の生活や人生を映し出し、時に、私たち鑑賞者の心を突き動かし、社会の変化をもたらす可能性を秘めています。

しかし、アップリンクでは、浅井氏のパワーハラスメントによってどれだけ理不尽な状況に置かれても、痛みを訴える声は無視され続けました。暴力が黙認されてしまう環境では安心が得られず、出勤する事さえも大きなストレスとなっていました。お客様が映画を楽しむスクリーンの裏側で、私たちは悔しさを感じながら、涙を堪えながら出勤していました。

私たちは浅井氏による暴力で得た傷をなかったことにしたくはないし、これ以上同じ苦しみを誰にも経験して欲しくありません。しかしこのような環境では、内側から変化を求める権利さえ奪われてしまいます。だからこそ私たちは元従業員という外側の立場から、浅井氏のパワーハラスメントによって傷つけられた尊厳の回復を求めるとともに、アップリンクの変革を求めます。

この裁判を始めるに伴い、アップリンクの元従業員を対象にした「被害者の会」を立ち上げました。浅井氏のパワハラ及びパワハラを許す社内の風潮に苦しみ、悩んでいた人は私たち原告以外にもいるはずです。もしよければ声をお寄せください。

以上


アップリンク元従業員によるパワハラ告発サイト➡ここをクリック

 元従業員ら5人が浅井代表からのパワハラを告発したのは6月16日のこと。「他の従業員や来場者の面前で理不尽な理由で怒鳴る」「『社長の言うことが聞けないのか』等と恫喝する」「『おまえは病気である』等の人格を否定した発言をする」「時に改善を要望しても『議論する余地はない。会社に残るか去るか』等 と半ば強引に退職を促す」などのパワハラが“長期にわたり日常的に”行われてきたことを理由に損害賠償を求めて東京地裁に提訴し、原告5人のうち4人が実名と顔を公表して記者会見に臨みました()。

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 こうした動きを受け、浅井代表は6月16日付で「元従業員の方々から訴訟を提起されたことに関して、真摯に受け止めております。不適切な言動があったことを深く反省し、謝罪致します。本件の解決に向けて、誠意をもって対応をして参ります」との声明を発表していましたが、6月19日付で新たな声明を発表しました。

元従業員からの訴訟について

元従業員の方々から訴訟を提起されたことに関して、真摯に受け止めております。不適切な言動があったことを深く反省し、謝罪致します。本件の解決に向けて、誠意をもって対応をして参ります。

社としてもハラスメントの再発防止に努めていく所存です。

改めて詳細なコメントを発表します。少々お時間をいただけますようお願い申し上げます。

2020年6月16日
有限会社アップリンク
取締役社長 浅井隆



 「謝罪と今後の対応について」と題された声明ではまず、「今回提訴した元従業員5名の方、そして、そのほかの元従業員、現在勤務している従業員の皆さんに対して、私のこれまでの言動に過ちがあったことを認め、傷つけたことを深く謝罪致します」とあらためて陳謝。

 従業員への態度について、過去にスタッフから何度も是正するよう求められてきたことを明かしつつ、「よい仕事をするには注意して直していくことが必要なのだ、その注意は、理不尽ではないと思っていました」として「スタッフに対して人としての尊厳を傷つけていることに自覚がなかった」と説明。「自分の経営者としての力不足、叱責によってスタッフを傷つけたこと、無理な采配で過度な負担をかけてきたことを、深く反省致します」とつづっています。

 今後の対応については、現在アップリンクには多額の負債があり、連帯保証人は浅井代表1人という状態のため、経営を他の人に任せるのは難しく、浅井代表が退任する予定はないとのこと。外部委員会の設置、通報制度・窓口の設置、社内体制の改革・スタッフとの定期的な協議、取締役会の設置、セミナー、カウンセリングへの参加といった対応を専門家を交えて検討していると明かしています。

 最後に浅井代表は「今回、提訴にあたって、原告の皆さんが実名で顔を出して会見をしたことはとても覚悟のいることだったと思います。それを深く受け止め、心に刻みます。同時に、現職のスタッフ、これまで働いてくれたスタッフの訴えに耳を貸さなかったこと、わかったつもりになって、きちんと対応しなかったことを、深く反省しています」とつづっています。

謝罪と今後の対応について

まずは、今回提訴した元従業員5名の方、そして、そのほかの元従業員、現在勤務している従業員の皆さんに対して、私のこれまでの言動に過ちがあったことを認め、傷つけたことを深く謝罪致します。また、これまでアップリンクを支えて下さったお客様、関係者の皆様にもお詫び申し上げます。コロナ禍で映画館の営業ができなかった時も、配信やチケットを購入してくださったり、寄付してくださったり、温かいお言葉をかけていただきました。そうしたお気持ちを裏切るような行動を深く反省し、今後決して繰り返さないよう、努めて参ります。

33年前の1987年にアップリンク渋谷を自分1人で設立し、ここ2年で吉祥寺、京都と映画館をオープンし、現在は100人を超える従業員が在籍する会社になりました。しかし、会社の規模が大きくなっても自分のみをトップにする体制での経営、運営を続けており、「会社とはこうあるべきだ」「次のプロジェクトはこうだ」と、自分の考える方針を押し進め、とにかくアップリンクが生き残るために時代の変化に対応することに全精力をあげてきました。

当然のことですが、アップリンクを築いたのは自分一人の力でなく、これまで関わってきたスタッフ、さらに関係者、そして応援してくださったお客さまによって今まで会社が継続して活動を続けてこられました。
この2年間の急成長下、100人を超える従業員を擁する会社として、規模に応じた組織づくりを行なうことができていませんでした。特にマネージメントの体制が会社の規模にふさわしく行えず、スタッフ1人1人に過大な負荷がかかる状況が常態化していました。アップリンク吉祥寺、京都のオープン時は、誰もが未経験の大きなプロジェクトであったにも関わらず、十分な研修もできずスタッフの負担は大きなものでした。研修を十分にせず、責任の重い仕事を任せ、スタッフに過度のプレッシャーを与えること自体がハラスメントにあたるという認識が自分に欠けていました。

経営体制を変える必要があるのは自覚していました。組織図を作り、新人スタッフの研修を進めていたものの、ベテランのスタッフも少人数で多くの実務をこなしていたため、管理職としての仕事をすることは無理な状況だったと思います。社長として、無理なスケジュールや采配を行っていたことは明らかです。

また、従業員への態度に対しても、これまでにスタッフから何度も「これはハラスメントである」という指摘を受け、是正するよう言われてきました。そのたびに理解したつもりになっていましたが、理解できていませんでした。映画の配給宣伝、映画館の運営にあたり、毎日が本番で常にベストを尽くすという自分の考えがあり、それをスタッフにもして欲しいと思い、強いていました。そのため、その自分が考えるベストから遠いと感じた場合は、注意をしてきました。その注意が叱責となることも度々ありました。

一番の自分自身の問題は、スタッフに対して人としての尊厳を傷つけていることに自覚がなかったことです。よい仕事をするには注意して直していくことが必要なのだ、その注意は、理不尽ではないと思っていました。力によって仕事をやらせようとする行為、それこそがパワー・ハラスメントであるという認識が欠けていました。自分自身のマネージメント能力の低さに他なりません。

自分の経営者としての力不足、叱責によってスタッフを傷つけたこと、無理な采配で過度な負担をかけてきたことを、深く反省致します。

通常の会社であれば、自分が退くことで会社を刷新させることができるのかもしれませんが、アップリンクは自分一人で始めた会社で、全ての経済的リスクを負ってきました。現在も多額の負債があり、その連帯保証人は自分一人です。そういった中で誰かに社長を務めてもらうことは難しい状況です。
私自身が会社を退くということは、アップリンクがなくなり現従業員を路頭に迷わすことになります。自分自身と会社を変革し、ハラスメントのない会社、そして今まで以上に映画という文化、映画産業において、有意義かつ独自性の高い活動をしていく会社にする所存です。

その上で、今後の自分自身、会社をどう変えていくかについて、次のように考えています。

1)外部委員会の設置
社外の専門機関に、現在の社内の課題に関して調査を依頼します。徹底的に調査し現状を把握し、問題がある部分を改善し、コンプライアンスの徹底を致します。

2)通報制度・窓口の設置
今後のハラスメント防止対策として外部への通報制度の整備を行います。

3)社内体制の改革・スタッフとの定期的な協議
社内の組織体制整備、とくにマネージメントの体制を整えます。また、スタッフとの定期的な協議を行います。

4)取締役会の設置
現在、有限会社アップリンクの取締役は自分1名ですが、今後は、社内外含め複数の取締役で運営を行うべく準備中です。

5)セミナー、カウンセリングへの参加
叱責、暴言などは、感情のコントロールがきかないことも要因だと思います。アンガーマネジメントなどのカウンセリングを受け、自身の問題解決に臨みます。また、私自身はもちろん、上司となる立場のスタッフにも研修を受けてもらい、徹底的なハラスメント撲滅に取り組みます。

これらについては、現在も専門家を交えて検討しており、より適切な対応をしていきます。

最後に、アップリンクは社会の均質化に抗うことを標榜してきました。スタッフは皆、そこに共感してくれた人たちです。今回、提訴にあたって、原告の皆さんが実名で顔を出して会見をしたことはとても覚悟のいることだったと思います。それを深く受け止め、心に刻みます。同時に、現職のスタッフ、これまで働いてくれたスタッフの訴えに耳を貸さなかったこと、わかったつもりになって、きちんと対応しなかったことを、深く反省しています。

そして、アップリンクを応援してくださった皆様に残念な思いをさせてしまい、大変申し訳ありませんでした。

会社の運営体制、職場環境を根本的に変えていくこと、そして、もう一度、皆様に応援していただけるアップリンクに生まれ変わることを、ここにお約束致します。

浅井隆
有限会社アップリンク 取締役社長
2020年6月19日


アップリンク浅井隆氏による6月19日付の声明(アップリンク公式サイトより)➡ここをクリック

 こうした声明について原告側は「アップリンク側から新たな謝罪文が発表されましたが、その内容と発表のプロセスは納得できるものではありません」とツイート。原告側からも近く新たな声明が出されるもようです。

アップリンク側から新たな謝罪文が発表されましたが、その内容と発表のプロセスは納得できるものではありません。

後ほど、原告側から声明を出します。



キャプチャ2
パワハラで提訴した(左から)鄭優希さん、浅野百衣さん、錦織可南子さん、清水正誉さん

原告の5名の元従業員によるメッセージ➡ここをクリック



映画会社・アップリンク元従業員、実名で浅井隆代表をパワハラで提訴 無給労働後に猫カフェに2時間拘束(2020年6月16日配信『オリコンニュース』)

 渋谷、吉祥寺、京都に映画館を持ち、配給も行う映画会社のアップリンクで働いていた元従業員4人が16日、代表を務める浅井隆氏をパワーハラスメントによる損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。その後、元従業員4人は都内で実名での会見を行った。

 原告の就労期間は約10ヶ月から約4年。請求額は1人あたり165万円(弁護士費用15万円を含む)。また、ほかに1人を加えた5人はアップリンクの関連会社も訴えている。代理人の馬奈木巌太郎弁護士は「一過性のものではなく、かなりの長期にわたって多様なタイプのハラスメントが繰り返された」と指摘した。証拠の音声などもあり、一部はセクシュアル・ハラスメントも含まれるという。

 2016年8月から19年5月まで、劇場スタッフとしてアップリンクで働いていた清水正誉さん(34)は「浅井隆氏による叱責は日常的だった。私自身の業務ミスはもちろん、ほかのアルバイトスタッフのミス、SNSでアップリンクに関するネガティブな書き込みがある度に呼び出されて叱責されていました」とパワハラを訴えた。

 コロナ禍で映画業界は甚大な被害を受けているが「準備をしている最中に新型コロナウイルスの感染拡大が発生してしまいました」と説明。続けて「全国のミニシアターを存続させたいという思いから、いろいろな動きがあるかと思います。私も個人的に署名や支援をしております。この流れの中で声を上げるのは、すごく怖いことであります。映画が大好きな方を敵に回す懸念はありますが、だからといってハラスメントが許されるわけではない」と悲痛な思いを口にしていた。

 宣伝プロデューサーを務めただけでなく、劇場スタッフとしても働いた浅野百衣さん(31)は「長時間労働と怒鳴り声が日常でした。通勤で体調が悪くなり、電車を降りることも何度もありました。業務時間中に涙が抑えられなくなったこともありました。私だけでなく、ほかのスタッフが泣いている場面にも遭遇しています」と声を震わせながら浅井氏の言動を振り返った。

 錦織可南子さん(26)は、こんな被害も語った。アップリンク吉祥寺という映画館をオープンさせた際、宣伝のためにハモニカ横丁での朝市に出店した。午前6時ぐらいから10時まで働いた後、荷物の片付けのために浅井氏の車に向かうと、浅井氏から猫カフェに誘われたという。「前々から気になっていたようで『寄っていくか』と。私は社員になって何ヶ月も経っていないというタイミング。社長に言われて、断ることができなかった。2時間ぐらい猫カフェに滞在することになりました。加えて言うと、その日はもともと休日。賃金が出ると思っていたんですけど、出なかった。無給で働きました」と沈痛な面持ちで語っていた。

 浅井氏への思いを問われた清水さんは「日常的なハラスメント。まず、それを自覚してもらいたい。その上での謝罪。ここから先は仮定の話ですが、なおアップリンクが続くとしたら改善してほしい。いい雰囲気で仕事ができる場になってもらいたいのが要望」と話していた。

 また、被害者の会の設立も発表された。

■訴訟で原告が主張する浅井隆氏によるパワハラの例

・休日返上の業務中に、猫カフェに一緒に入店するように求められ、業務とは無関係に2時間も拘束したこと。

・従業員に対して「精神疾患者を雇った俺がおかしかった」との発言

・浅井氏が落とした物(ゴミや飲み食いした物など)を浅井氏自身が拾うことができるにもかかわらず、従業員に拾わせる

・アップリンク従業員の面前での叱責

・映画館利用客の面前での叱責

・他社の従業員の面前での叱責

・従業員に対して「怒鳴られる側が悪い」との発言

・サービス残業を当然視した言動




パワハラ提訴、アップリンク元従業員が再び「涙の会見」、浅井代表の謝罪声明に「反省や真摯さ、感じ取れない」➡ここをクリック







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