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「マスクせず100人が盛大に宴会」は「新しい生活様式」? 高知県が懇談会(2020年6月24日配信『毎日新聞』)

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小分けされた料理を取る浜田知事(中央)=高知市の城西館で2020年6月23日午後6時42分、松原由佳撮影

 高知県と高知県議会は23日夜、新型コロナウイルスの「新しい生活様式」に対応した懇談会を高知市内の老舗旅館・城西館で開いた。浜田省司知事や県議、県・県警の幹部ら100人が出席し、消毒や検温をした上で県産食材を使った料理や地酒を堪能した。一方、「時期尚早」として参加を見送った県議や開催を疑問視する県民もおり、開催時期やあり方を巡って賛否を呼んでいる。

 県内では4月29日の発表を最後に、新たな感染者は確認されていない。懇談会は、外出自粛などで悪化した地元経済の回復や県産食材の地産地消を目的に開催された。

 会場では密集を避けるため、円卓の座席数を通常の12席から8席に減らした。大皿料理の数を少なくし、各自にトングも用意された。高知独自の文化「返杯」も自粛し、副知事や健康政策部長はリスク分散のため欠席した。

 飲食中、ほとんどの参加者はマスクを外して談笑していた。大規模な飲み会は約4カ月ぶりという浜田知事は「(コロナと)折り合いをつけながら交流の機会を持ち、消費拡大に貢献することに意味がある」と強調。県議会の西内健副議長も「県内の飲食業界が厳しい中で一歩を踏み出す必要がある」と説明した。

 県議会からは自民、公明両党と一燈立志の会の3会派から25人が出席。一方、県民の会と共産党の県議は欠席した。

 共産党県議団は「現段階での開催は時期尚早あるいは不適当」として、慎重な判断をするよう県と県議会に事前に申し入れていた。塚地佐智県議は「多人数での会食は避ける」と県広報紙7月号に記されているとし、「何が信頼する情報なのか、県民に混乱が生じる。経済と(感染症対策の)バランスを取らないといけないのは分かるが、配慮が欠けている」と批判した。

 コロナ対策が重荷になっている中小店舗からは疑問の声も出た。6月1日の営業再開後も客足が戻らないという、高知市内でスナックを経営する女性は「10人ぐらいならまだしも、100人がマスクもせずに盛大に宴会していいのか、ニュース映像を見て正直驚いた」と話した。

 コロナ対策を巡り、県は接待を伴う飲食店などに対し、4月24日~5月6日、休業を要請。県民に対する出入り自粛をその後緩和したが、店側にはマスク着用や客席間の距離を1メートル以上空けるといった対策を求めていた。

 また、対応の目安として直近7日間の新規感染者数に応じてゼロから特別警戒までの4段階で指標を提示。現状のゼロでは、身体的距離(1~2メートル)の確保などを求めるものの、会食の人数制限などは設けていない。浜田知事は「県民の多くから(目安を)知らなかったという反応がある。我々が先陣を切って会合をやることに意味があるのではないか」と話していた。

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