FC2ブログ

記事一覧

はんこ制度継続を 自民議連(2020年6月26日配信『時事通信』)

 自民党の「日本の印章制度・文化を守る議員連盟」(はんこ議連)が、はんこ制度の継続を訴える動きを強めている。

 要望書を19日付で岸田文雄政調会長に提出。新型コロナウイルス対策として広がったリモートワークの推進をはんこが阻んでいるとの声が出ていることについて「いわれないバッシング」と反論している。

 要望書は「記名と押印」が持つ法的効力は「署名」と同等とし、「紙による文書決裁、認証を得るためわざわざ出勤しなければならない」ことが本質だと指摘した。その上で「国民にとって有益な」はんこ制度の継続を要求。一方、印鑑登録などの行政手続きのオンライン化も求めた。 



陸軍の医務局長だった森鴎外は、明治四十一年四月十八日、ある…(2020年6月26日配信『東京新聞』ー「筆洗」)

 陸軍の医務局長だった森鴎外は、明治四十一年四月十八日、ある集まりに出ている。日記に<夏目金之助等来会(らいかい)す>と書いた。漱石との顔合わせのようだが、それ以上の記述はない。この当時の感慨は別にあったようで、一句添えている。<行春(ゆくはる)を只(ただ)べたべたと印を押す>

▼情緒あふれる季節が去ろうとしているのに、部屋でひたすらはんこを押す。すでに文学で名をなしていた官僚、鴎外のげんなりした思いが伝わろうか

▼新関(にいぜき)欽哉著『ハンコロジー事始め』によれば、官庁が公式に印を使う制度は明治期に定着したという。鴎外の時代以来のげんなりにここで終止符をという動きが本格化している。政府の規制改革推進会議が先日、民間だけでなく、行政手続きを含む押印の廃止を求めることを決めた

▼新型コロナ対策の在宅勤務が進んだのに、ただはんこを押すための出社があった。代わりになるデジタル技術は進んでいる。ここで官民とも、脱はんこ社会をということらしい

▼財界トップがはんこについて「ナンセンス」と言っていた。世の中には、いいことが多い廃止の方向のようだ

▼はんこ離れと聞いて、ふと働き始めたころに、親にもらった一本を思い出した。懐かしく、むしろ惜しいと思えてくるのは、日ごろ、責任のある押印とは縁がないからかもしれない。合理性ではかれない文化としてのよさは残ってほしい。



キャプチャ

内容(「BOOK」データベースより)
印章―このあまりにも日常的で小さな道具のもつ意味は何が。人類文明の起源と発展とともに、ユーラシアを西に、シルクロードを東に伝播したハンコの歴史から、人びとの営みが見えてくる。海を渡り、砂漠を越えた交易の証として、権威と権力の象徴として、限りない美意識を表現するものして、数千年の歴史をもつ印章の世界は、悠久の歴史を切り拓く。本書は、人類社会の一つの側面を捉えるユニークな文化史である。

アマゾン➡ここをクリック




スポンサーサイト



プロフィール

gogotamu2019

Author:gogotamu2019
障害福祉・政治・平和問題の最新ニュース・論説紹介

最新記事

カテゴリ