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代替レジ袋「環境に最悪の選択肢の可能性」国連機関(2020年6月30日配信『日刊スポーツ』)

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都内でイベントに出席し、自らのエコバッグを披露する小泉進次郎氏(20年6月25日撮影)

使い捨てのプラスチック製レジ袋の代替品として検討されている「生分解性プラスチック」や「バイオプラスチック」の袋は、地球温暖化などの面で弊害が大きく、環境負荷の軽減効果が低いと懸念する報告書を国連環境計画(UNEP)が29日までにまとめた。

日本では7月1日からレジ袋が有料化となるが、<1>厚さが50マイクロメートル以上<2>海洋生分解性プラスチックの配合率100%<3>バイオマス素材の配合率25%以上については、有料化の対象外とし推奨している。この例外は一部の業界の意向に沿った形で決まった。検討された素材と日本の代替品は同一ではないが、報告書は取り組みに影響を与えそうだ。

UNEPは、各種のレジ袋の生産から廃棄後までの環境影響に関し、海外の7件の研究結果を分析した。環境中で分解されやすい「生分解性プラスチック」は、ごみ発生は使い捨てプラスチックより小さいとした。しかし焼却による温暖化や海洋酸性化への影響、含まれる化学物質による汚染などを考慮すると「最悪の選択肢である可能性が高い」と否定的見方を示した。

植物由来のデンプンなどを混ぜるバイオ素材の袋については、温暖化への影響が大きいと指摘。石油起源の製品と混合されるほか、埋め立てると強力な温室効果があるメタン発生の原因になるためで「使い捨てポリエチレン製袋に比べて環境保全に目立った効果はない」とした。一方で、綿製や紙製の袋は、ごみ問題は小さく、微小なマイクロプラスチック汚染を招く懸念もないなどと評価した。

欧州では「生分解性」や「地球に優しい」といったあいまいな表現が批判されている。フランスは「生分解性」や「環境を尊ぶ」といった文言を包装容器などの製品に表示することを禁じている。

◆プラスチック問題に詳しい高田秀重・東京農工大教授 使い捨てレジ袋の代替製品をどう選ぶのかは、素材や、生産から廃棄までの環境影響など、科学的データを基にした議論が必要。日本で議論がないまま、有料化の例外製品が決まったのは問題だ。紙製や綿製バッグは、燃やしても実質的な二酸化炭素の排出はない。再生可能エネルギーを使えば製造時の排出も減らせる。慎重に代替品を選ぶ必要がある。

◆使い捨てレジ袋 ほとんどは石油を原料としたプラスチックの一種であるポリエチレン製。軽いため海に流出しやすく、回収やリサイクルが難しい。紫外線や波の力で微粒子状のマイクロプラスチックになりやすく、野生生物への影響や環境や食品汚染への懸念から、各国で使用削減の動きがある。




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