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静岡市役所「途切れた点字ブロック」改修 約30m敷設、総合案内までつなぐ 管理施設も総点検へ【続報】(2020年7月7日配信『静岡新聞』)

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視覚障害者の通り道として、有人の総合案内までつながった点字ブロック=6日午前、静岡市役所静岡庁舎新館・葵区役所

 静岡市葵区の市役所静岡庁舎新館・葵区役所内で、視覚障害者を有人の総合案内に導く点字ブロックが途切れた状態で施工されていた問題で、同市は6日までに、庁舎2カ所の出入り口から総合案内までつなぐ改修工事を行った。同市は今後、広く市民に利用される管理施設を中心に点字ブロックなどの状態について総点検する方針。

 市管財課によると、新たな点字ブロックは御幸通り側と青葉通り側の1階出入り口から中央付近の総合案内まで全体で約30メートル敷設した。これまで数メートル間隔で点在していた点字ブロック同士を結び付け、視覚障害者が円滑に移動できる通り道を確保した。2階の案内板付近にも点字ブロックを追加し、エレベーター乗降口やトイレ付近も随時改修する。



市役所の途切れた点字ブロック 静岡市、近く改修へ 視覚障害者らと設備現状を点検【続報】(2020年7月3日配信『静岡新聞』)

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市職員を交えて点字ブロックの状況を確認する山口豊明会長(右から2人目)ら。現在は総合案内の手前などで途切れている=2日午前、静岡市役所静岡庁舎新館・葵区役所

 静岡市葵区の市役所静岡庁舎新館・葵区役所内で、有人の総合案内に導く点字ブロックが途切れて施工されているなどバリアフリー上の課題を受け、市内の視覚障害者らと市職員が2日、設備の現状について庁舎内で意見交換した。視覚障害者らは自身の経験を踏まえた改善案を提言し、市職員は建物入り口から総合案内まで点字ブロックをつなぐ改修工事を近く行う考えなどを伝えた。
 市視覚障害者協会の山口豊明会長(77)と県視覚障害者情報支援センターの土居由知さん(52)が市管財課や福祉総務課の職員とともに庁内を歩き巡り、点字ブロックの敷設状況や館内マップ「触知案内図」の内容などを改めて点検した。

 山口会長は総合案内の手前の床面に4枚だけ敷かれた点字ブロックを白杖で確認しながら「ここだけ付けて、途中で切れていては意味がない」と指摘。普段から庁内で迷うことが多いとした上で、1階のエレベーター乗降口やトイレ手前に点在する点字ブロックも建物の入り口から結ぶ必要性などを訴えた。

 土居さんは視覚障害者の点字利用率が1割に満たない現状を伝えて、触知案内図に「音声による説明機能を加えることを検討してほしい」と要望した。

 同市管財課の担当者は同庁舎の点字ブロックが現状、建物外から触知案内図までつながっていることから「バリアフリー法上は問題ない」と説明。一方で同市の中心的な庁舎として「もっと早期に対応すべきだった。障害者の方々の声を聞き、より使いやすい施設にしたい」と話した。



静岡市役所「途切れた点字ブロック」長年放置 改善要望も対応せず「バリアフリー意識どこへ」(2020年6月25日配信『静岡新聞』)

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庁舎内の触知案内図を確認する土居由知さん。総合案内(左奥)までの点字ブロックは途切れている=23日午後、静岡市役所静岡庁舎新館・葵区役所

 静岡市葵区の市役所静岡庁舎新館・葵区役所内で、視覚障害者を導く点字ブロックが有人の総合案内に向かう途中で切れ、点字などを施した館内マップ「触知案内図」も誤ったまま長年放置されていることが、24日までの取材で分かった。視覚障害者らが数年来にわたって改善を要望しているのに同市は対応せず、関係者は「バリアフリーの意識や障害者への合理的配慮が感じられない」と不満を漏らす。

 静岡庁舎前の歩道から続く点字ブロック。御幸通り側と青葉通り側のどちらの出入り口から建物に入っても、数メートル間隔で途切れ途切れになり、中央付近の総合案内までつながっていない。想定される通り道の2~3割程度しか敷かれてなく、さらに途中には現在、休憩用のベンチが並ぶ。「ひどい状態。最初から庁舎内は1人で歩けないようなもの」。県視覚障害者情報支援センターの土居由知さん(52)=同市葵区=は憤る。

 出入り口付近と2階に置かれた触知案内図は、現在位置を示す点字と突起のサインが図内の2地点に付いていたり、上下のエスカレーターが下りしか表示されていなかったりする誤りが散見される。健常者向けに印刷された案内図だけを更新して点字などは改修せず、数年前の部署表記のままになっている部分も数多くあった。

 土居さんによると、少なくともおととしから数回にわたり、市の施設管理や福祉の部門に点字ブロックの改修を要望。市視覚障害者協会の会員らも個別に要請するが、土居さんは「これまで一向に変わる様子がない」と対応を疑問視する。

 取材に対し、施設管理する市管財課は度重なる改善要望に応えてこなかった理由を「課内全員に連絡が伝わっていなかった」などとした。その上で同庁舎がバリアフリー法の趣旨に沿った対応が不十分なことを認め、「案内図の不備も含めて早急に改善を検討したい」としている。

 ■「認識不足で怠慢」県立大・立花教授

 静岡市役所静岡庁舎新館・葵区役所内で、点字ブロックや触知案内図の不備が放置されていることについて、県立大短期大学部の立花明彦教授(障害者福祉)は「障害者差別解消法で定められた『環境の整備』に反すると言っても過言ではない」と指摘。自身も強度の弱視の立花教授は市のこれまでの対応を「認識不足と怠慢が露呈した」と批判する。

 多様な市民が集う市役所庁舎では視覚障害者が適切に人的支援を受けられる態勢が必要。同法に合わせ、視覚障害者を交えた庁舎内のバリアフリーの点検も不可欠で、粗雑な管理状態は「作業を怠ったと言われてもやむを得ない」と断じる。

 また同市は2016年、同法に準じた対応を市職員に求める手引きも作成している。立花教授は「マニュアルに基づく実行の実態も速やかに確認する必要がある」と強調した。

 <メモ>静岡市役所静岡庁舎新館・葵区役所内の点字ブロックは、1986年の建設時から総合案内までつながっていなかったとみられる。市管財課によると、追加工事の箇所はあるが敷設のレイアウトは大きく変更していないという。一方、旧清水市が83年に建設した清水庁舎・清水区役所は現在、総合案内まで点字ブロックが敷設されている。また、2005年に建てられた駿河区役所も同様の点字ブロックを完備している。




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Author:gogotamu2019
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