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月光仮面が給付金で贈り物 「障害者施設に菓子を」(2020年7月7日配信『高知新聞』)

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「月光仮面」の依頼を受け、障害者施設に自家製スイーツを届ける岡林智恵さん(左) =香美市の「かがみの育成園」

香美市のコンビニに5万円

 6月下旬、高知県香美市香北町美良布のコンビニ店に月光仮面を名乗る男性が現れ、「障害者施設にケーキやシフォンを届けて」と、特別定額給付金の一部だという5万円を預けた。スイーツは7月6日に「かがみの育成園」(土佐山田町楠目)に贈られ、入所者を喜ばせた。

 依頼されたのは、国道195号沿いの「コンビニエンスおかばやし」。経営する岡林智恵さん(49)によると、銀色のヘルメットにサングラスの男性が午前10時ごろ来店。いきなり5万円を差し出して「おまんの店のもんを届けて」などと頼んできた。慌てて名前を聞いたが、男性は「月光仮面」と言い残し、二輪のスーパーカブで去った。

 どこの誰かは知らないけれど…。60代とおぼしき細身の姿に、岡林さんは心当たりがあった。

「よく高知新聞と本を買いに来るお客さんだ!」。3日後、その男性が再び来店した。岡林さんが依頼の意図を問うと、「俺が持っててもただ使うだけ」などと説明。名前はやっぱり「月光仮面」だった。

 岡林さんは「新型コロナウイルスで大変な時に、なかなかできることじゃない」と、男性の心意気に応えることに。最寄りのかがみの育成園に入所する78人分の自家製スイーツを用意し、6日に配達した。

 入所者たちは笑顔でシフォンやプリンなどに舌鼓を打ち、浜田明園長(59)は「外出自粛の中、甘味はみんなの楽しみ。思いやりの心がうれしい」としみじみ。岡林さんは男性について「サングラスの下の笑顔を見たいけど…。せめて新聞記事を通じて感謝したい」と話した。




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