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“優生思想”政党・維新の馬場幹事長がれいわ舩後議員の「生きる権利」発言を「旗振り役が議論封じ」と否定! 松井市長もトンデモ論理を(2020年7月31日配信『リテラ)

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左・松井大阪市長/右・馬場幹事長(日本維新の会HPより)

 日本維新の会が、そのグロテスクな優生思想を全開にしている。

 先日、京都でALS患者の女性が元厚労省医系技官ら2名の医師によって殺害された事件。容疑者2名が優生思想の持ち主だったこともわかっており、当初「安楽死」などとも報じられていたが、この事件は、容疑者の優生思想に基づいた「命の選別」そのものだ。

 ところが、維新はこのような事件に乗じて「尊厳死の議論をしよう」などと前のめりになっているのだ。

 事件の一報が伝えられた直後から、維新代表の松井一郎大阪市長がツイッターで、〈維新の会国会議員のみなさんへ、非常に難しい問題ですが、尊厳死について真正面から受け止め国会で議論しましょう。〉などと呼びかけ、同党の足立康史衆院議員や音喜多駿参院議員らも同調するなどしていることは、先日本サイトでもお伝えした。
 こうした維新の動きに対して、本サイトをはじめ多くの批判の声が上がっていたが、維新はまったく省みる気がないらしい。

 馬場伸幸幹事長が29日の記者会見で、この殺人事件を受け、政務調査会に尊厳死を考えるプロジェクトチーム(PT)を設置すると発表。しかも馬場幹事長は会見のなかで、自身もALS患者であるれいわ新選組の舩後靖彦参院議員がこの事件を受け〈「死ぬ権利」よりも、「生きる権利」を守る社会にしていくことが、何よりも大切です。どんなに障害が重くても、重篤な病でも、自らの人生を生きたいと思える社会をつくることが、ALSの国会議員としての私の使命と確信しています。〉といった声明を出したことに触れ、こう批判したのだ。

「議論の旗振り役になるべき方が議論を封じるようなコメントを出している。非常に残念だ」

 舩後議員が自身のALS患者としての経験も打ち明けながら「生きたいと思える社会を」と訴える声明を、「議論を封じるようなコメント」というのだ。「生きたい」と言うことが許されない議論が、はたして「尊厳死の議論」と呼べるような代物なのか。「尊厳死」の名を借りて、「命の選別」をしたいだけなのではないか。

 舩後議員は声明のなかで〈難病患者や重度障害者に「生きたい」と言いにくくさせ、当事者を生きづらくさせる社会的圧力を形成していくことを危惧する〉とも言っていたが、馬場幹事長の言っていることは、まさに「生きる権利を守る社会」「生きたいと思える社会」という舩後議員の主張を封じ込め、また多くの難病患者や重度障害者の「生きたい」という口を塞ぐものだ。

 しかも、この馬場幹事長の発言について問われた松井代表も、馬場幹事長と同レベルの認識であることが露呈した。

維新・松井代表は舩後議員の「生きやすい社会」発言に、「生きやすいかどうかは個人の感性」

 松井代表は30日、「僕は舩後議員に賛同する。非常に問題がある」と記者団に語り、馬場幹事長に苦言を呈したと報じられている。しかし松井市長は、実は同じ30日の会見でこんなことを発言ているのだ。

「舩後さんも生きる価値を見出しながらやられてる。両方あるわけです。舩後さんの声明文は全面的に同意できる。でも違う人もいるでしょ、ということを僕は議論したい」
「舩後さんの書いた意見表明の文書は、当事者として、まさに生きる権利、というか、生きやすい世界と。でも、生きやすいかどうかは、一人ひとり違うことでしょ、感性の話なんだから。感じ方なんで、その患者さんで。生きやすいかどうか。もちろん舩後さんは、生きやすい世界を目指してる。でも、どうしても、生きやすいかいうのは、個人の感性・感情の話なんでね。捉え方なんで、感じ方なんで。でも、そこも含めて、僕はきちっと議論をしていくべきだとそう思っています」

「生きやすい社会」を単に個人の感性や感情の問題と切って捨て、生きる価値を見出せない人もいるから、尊厳死を議論すべきだというのである。

 また議論が必要な根拠として、老老介護の末のパートナーによる殺人事件や、自分の世代は親の介護に直面し胃ろうをどうするか迷っているなどという例を持ち出す。老老介護の問題は福祉制度で解決すべき問題だし、よくある胃ろうをめぐる話も健常者が単なるイメージで語っているだけで胃ろうとQOLを両立させることは決して不可能なことではない。そもそも尊厳死というのは、本人の自己決定が大前提の議論のはずだが、松井代表が出してきた例は、介護する側の負担や家族の目線の話ばかりで、尊厳死の話ですらない。

 馬場幹事長にしても、松井代表にしても、「尊厳死」の名を借りて、「命の選別」をしたいだけというのは、もはや明らかだろう。

 グロテスクな優生思想をここまでむき出しにするとは驚きだが、しかし、こうした「命の選別」思想は、維新の本音にほかならない。維新の底流に、橋下徹元大阪市長から連綿と続く、人間を経済効率でしか見ない、新自由主義的な弱肉強食思想があること。高齢者や障害者、生活困窮者にかかる医療や福祉の費用を、いかに社会資源の無駄と考えているか。本サイトでは、こうした維新の本質について、検証した記事を先日配信した.

 以下に再録するので、ご一読いただきたい。この党にだけは尊厳死の議論などさせてはならないことがよくわかるはずだ。

(編集部)



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