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ラジオ体操(2020年8月2日配信『福井新聞』-「越山若水」)

 コロナ禍で学校の夏休みは県内ばらばらとなった。福井市など多くの学校は既に休みに入り、遅いところでは8日からだ。春先の休校の影響だ。少なめの宿題が救いか。夏休みの定番、早朝のNHKラジオ体操の対応もばらついている

▼ラジオ体操は1928年に開始され九十余年になる。発祥は米国で生保会社が顧客の健康増進のため始めたとか。日本でも当時の逓信(ていしん)省による保険の加入促進、軍隊での体位向上を狙い導入された

▼明治政府はそもそも、兵式体操に手を焼いていた。号令の下、整列で体操を始めようにも当時の日本人は整列を知らない。整然と縦一列で歩いたこともなかった。あえて探せば大名行列だったらしい。福井市出身の小説家山崎光夫さんの「健康の天才たち」(新潮新書)に詳しい

▼初代担当アナウンサーには、陸軍でフルート奏者だった江木理一が起用される。ピアノの伴奏で「全国のみなさーん、おはよーございます」という語り口が人気となった。36年2月26日早朝の二・二六事件発生時、NHKに出勤する江木を兵士が止めるが「ラジオ体操の号令をかけに行く」と告げると道が開けられた。1日も休まずに10年半続ける

▼ラジオ体操の歌「新しい朝が来た 希望の朝だ」に乗り体操し規律正しく健康に過ごす。コロナ禍で新しい生活様式になじみつつある中、変わらぬ日常も大切にしたい。




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内容(「BOOK」データベースより)
腐らないコンドームを作った岡本巳之助、蛇口をひねれば安全な水が飲める日本を築いた遠山椿吉、計量カップで一流料理を家庭に普及させた香川綾、脂っこい西洋料理の汚れを簡単に洗い落とせる亀の子束子を発明した西尾正左衛門など…。明治維新以来、日本の近代化を支え、長寿大国の礎を築いたのは、西洋の新しい文化と日本古来の文化の狭間で、日本人の健康のために心血を注いだ六人の天才たちだった。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山崎/光夫
1947(昭和22)年福井市生まれ。小説家。早稲田大学卒業。医療分野に造詣が深く、常に新しい角度から現代社会を捉え直した作品には定評がある。著書に『薮の中の家―芥川自死の謎を解く』(新田次郎文学賞)など。

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江木理一 (えぎ-りいち)

1890-1970 昭和時代のラジオ体操指導者。
1890(明治23)年4月10日生まれ。1928(昭和3)年母校陸軍戸山学校の軍楽隊楽長からNHKにはいる。同年11月1日に放送が開始されたラジオ体操を担当。以後14年の引退まで10年半余無欠勤。その独特な号令でしたしまれた。1970(昭和45)年2月16日死去。79歳。福島県出身(デジタル版 日本人名大辞典+Plus)。

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Author:gogotamu2019
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