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旧ハンセン病刑務所の解体進む 跡地で小中一貫校の起工式 熊本(2019年6月27日配信『毎日新聞』)

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起工式で「人権教育の拠点にしたい」とあいさつする合志市の荒木義行市長=熊本県合志市で2019年6月27日午前11時42分

 ハンセン病患者の受刑者を収容する国内唯一の刑務所だった熊本刑務所旧菊池医療刑務支所(熊本県合志=こうし=市)の解体が今月から始まっている。

 国の隔離政策の歴史を伝える遺構として保存を求める声もあったが、7月中に姿を消して跡地に同市の小中一貫校「合志楓(かえで)の森」が建つ。

 27日に起工式があり、出席者は差別や偏見のない社会をつくる教育の場にすることを誓った。

 支所は国の隔離政策の下で1953年に開設され、86年に現在の建物に改築された。旧らい予防法の廃止翌年の97年に閉鎖されるまで受刑者117人を収容。ハンセン病患者の裁判を隔離施設などで開く「特別法廷」も開かれた。

 全国の特別法廷で審理された裁判95件のうち、唯一の死刑判決が出た「菊池事件」で無実を訴えながら死刑執行された男性も拘置されていた。

 建物は隣接する国立ハンセン病療養所「菊池恵楓(けいふう)園」の入所者を中心に保存を求める声が上がり、入所者自治会と法務省、厚生労働省は昨年7月、独居房を恵楓園内に移設・保存することで合意。2021年春開校予定の合志楓の森の正門には、支所を巡る国の責任を明記した碑文プレートを設置する。



旧熊本刑務所菊池医療刑務支所

 全国のハンセン病療養所内にあった監禁所の廃止に伴い、新たな治安維持施設として1953年、法務省がハンセン病患者専用の刑務所として開設した。
 定員70人で、50年代は最大で22人を収容。殺人罪に問われ、偏見のため、正当な裁判の手続きが得られなかった「藤本事件」の死刑囚も収容されていた。
 96年のらい予防法の廃止に伴い、翌年、閉鎖された。



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菊池恵楓園入所者自治会がドローンで撮影した現在の菊池医療刑務支所(中央の建物)〈同会提供〉(2017年9月15日配信『朝日新聞』)








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