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「仕方ない」「根拠ない」 痛手の飲食店に再び時短要請 守らぬ店も「責められぬ」(2020年8月3日配信『毎日新聞』)

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時短営業を決めた歌舞伎町の居酒屋で、感染予防のビニール越しに会話する男性客(左)と店員の男性=東京都新宿区で2020年8月3日午後5時7分、吉田航太撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない東京都で3日、酒類を提供する飲食店やカラオケ店に対する営業時間の短縮要請が始まった。「感染防止のため仕方ない」と受け入れる店がある一方、「売り上げへの影響を考えると時間短縮は無理」と営業を続ける店も。「第1波」で大きな打撃を受けた飲食店は、再び試練の時を迎えている。

 東京・歌舞伎町。通りには酔客の姿が目立ったが、午後10時になると人出も減り、居酒屋などは一斉に店を閉め始めた。ただ、営業を続ける店も多く、応じない店には都の「感染防止徹底宣言ステッカー」が張られたところもあった。

 「午後10時に閉めればコロナは収束するんですか? 根拠がわからない要請に従うつもりはないですよ」。大手居酒屋チェーンの担当者は話した。前回は要請に応じたが、今回は多くの店舗が深夜まで営業を続ける方針だ。「ギリギリの状況。限界です」。6月に営業再開後は消毒や検温など感染対策を徹底してきた。「感染者を出さないために最大限の努力を続けていくだけです」と強調した。

 要請に応じるか、決めかねている店もある。新宿区の居酒屋の従業員は「いったん閉店するが、明日以降は周囲の対応を見ながら考える」と打ち明ける。売り上げを戻すため、7月以降、週末の閉店時間を午前0時半から同4時半まで延長。客足は戻りつつあったが、都が時短要請の方針を発表した途端に減ってしまった。「行政が指針を出せば、それだけで客足が鈍る。そもそも午後8時でも午前0時でもなく、なぜ午後10時なのか。説明してほしい」

 都が事業者に支払う「協力金20万円」への不満も出ている。歌舞伎町の飲食店などが加盟する新宿社交料理飲食業連合会の根本二郎会長は「20万円で『要請に従って』とは加盟店に言えない」と頭を抱える。午後10時以降も一定数の客入りが見込める店は多いといい、都の時短要請は「潰れろと言われるに等しい」と話す。要請に応じるかは各店の判断に委ねるつもりだ。「みんな感染対策をしながら必死に働いている。今回は要請に応じない店を責めることもできない」

 苦しい中、時短営業を決めた店も多い。渋谷区の24時間営業の居酒屋「山家 支店」の男性店長は「経営的には大打撃で、20万円の協力金では全然足りないが、コロナ収束のために協力したい」。サラリーマンでにぎわう新橋駅近くで創業35年の居酒屋「黒船屋新橋店」の店長、鄭海水さんも「正直苦しいが、この先も店を続けていくためには一日も早くコロナが落ち着いてほしい」と話した。

 一方、カラオケ店の多くも時短要請に応じるとみられる。「ビッグエコー」を運営する第一興商は、都内の約140店を要請通り午後10時閉店とすることを決めた。




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Author:gogotamu2019
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