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NHKスペシャル 彼女は安楽死を選んだ(2020年7月30日配信『NHKニュース』)

 

語り;森田美由紀

2019年6月2日放送

 2018年、一人の日本人女性が、スイスで安楽死を行った。女性は重い神経難病を患い、自分らしさを保ったまま亡くなりたいと願っていた。患者の死期を積極的に早める安楽死は日本では認められていない。そんな中で、民間の安楽死団体が海外からも希望者を受け入れているスイスで安楽死することを希望する日本人が出始めている。この死を選んだ女性と彼女の選択と向き合い続けた家族の姿は、私たちに何を問いかけるのか見つめる。



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NHK安楽死番組、自殺の放送基準抵触と障害団体 BPOへ(2019年9月5日配信『京都新聞』)

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 NHKが放送したNHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」について、障害者や難病患者らでつくる日本自立生活センター(京都市南区)が近く、報道内容は「自殺を賛美しない」とのNHKや放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送基準に反しており、「障害者は死んでいいのではないかとの世間の気持ちが強まり、命が脅かされた」などとして、BPOに審理を申し立てることが、5日分かった。

 「彼女は安楽死を選んだ」(6月2日放送)は、NHKホームページによると、重い神経難病の日本人女性がスイスで安楽死を行い、スイスでの安楽死を希望する日本人が出ている、との内容。

 日本自立生活センターは同番組について7月23日、公開質問状をNHKに出し▽報道された死はスイスで正式には幇助自殺▽自殺幇助団体や死に方が紹介されていた▽地域で自立生活している障害者や難病患者は多数おり、生きるための支援の提供先が示されていないーなどと指摘。『自殺を問題解決法の一つであるかのように扱わない』とのWHO(世界保健機関)メディア向け自殺予防手引や、NHKなどの放送指針に抵触する、としている。

 NHK報道局社会番組部は質問状に対し、「スイスではSuicideという表現が使われたり、使われなかったりしている。番組では医師が致死薬を処方、または投与する行為をあわせて、患者の死期を積極的に早める積極的安楽死として紹介した。この(積極的)安楽死は実現に厳格な要件があることや医師が介在することなど、世間一般にいう『自殺』とは大きく異なる部分もあるため、自殺に関する各種の放送基準が必ずしもそのまま妥当するものとは考えていない」とし、「同様の状況の下で生きる選択をした女性とその家族の姿も描き、生きることの尊厳も伝えている。番組には安楽死を推奨する意図はない。安楽死の是非を問うことが趣旨ではない」などと回答した。

 BPOの放送基準は「心中・自殺は、古典または芸術作品であっても取り扱いを慎重にする」とし、NHKの放送基準第9項は「人命を軽視したり、自殺を賛美したりしない」としている。

 殺人罪は国外犯規定があり、日本人が殺害されれば現場が日本でなくても処罰される。自殺幇助罪には国外犯規定がないが、複数の刑法学者によると、自殺幇助罪に対する幇助行為(あっせんなど)を日本国内で行った場合、国内犯として日本の刑法が適用される可能性もあるという。




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