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ナチスと地続き? 「命の選別」が行き着く場所とは ALS嘱託殺人(2020年8月5日配信『毎日新聞』)

 難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者を殺害したとして、嘱託殺人容疑で逮捕された医師の大久保愉一容疑者(42)は、ブログなどで高齢者や難病患者の「安楽死」を肯定する記述を繰り返していたとされる。その姿勢は、障害者の断種や虐殺政策を進めたナチスと地続きのようにも見える。ナチス研究者でもある京都大人文科学研究所の藤原辰史准教授に、読み解いてもらった。【和田浩明/統合デジタル取材センター】

 ――大久保容疑者のものとされるブログの投稿は、「安楽死」を肯定するとともに、高齢者らを「社会の負担」とみて排除しようとしているような記述が見られます。

 ◆記述が事実だとすれば、筆者には亡くなる寸前の人たちを相当数治療した経験があるように読み取れます。患者の死を巡る家族の発言や思いに右往左往し、フィナーレに納得してもらうために医師としての役割を演じようとする「人間的」な側面も描かれています。一方で、いわば「死の技術者」として、「死のクライアント」に「死をもたらすサービス」を効率的に提供しようと突き詰める「非人間的」な側面も共存しているように感じます。

 そこにある考え方は、死を巡る人間同士のやり取りをうっとうしく思い、その過程をカットして、誰もが後ろめたさを感じない技術で「自然に」死んでいく方が八方丸く収まるというものに思われます。

 元東京都知事で作家の石原慎太郎氏はこの事件をとらえて、「武士道の切腹の際…




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