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核廃絶へ「私も精いっぱい伝えなきゃ」 長崎の高校生平和大使の決意(2020年8月8日配信『共同通信』)

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高校生平和大使発表の記者会見に臨んだ西村優香さん=7月、長崎市で

 車いすの80代の女性被爆者は、体を震わせながら声を絞り出し、体験を語った。女性が暮らす長崎県内の養護施設で、その姿を見たのは高校2年生の時。心を打たれ、「私も精いっぱい伝えていかなきゃいけない」という責任を痛感した。長崎市の私立活水かっすい高3年西村優香さん(18)は、核兵器廃絶署名を集める「高校生平和大使」を志した理由をそう語る。

◆被爆者の話聞き芽生えた使命感

 祖父が長崎で被爆した被爆3世。ただ、祖父から戦争体験を聞いたことはなく、現実味はなかった。小学生のころから毎年、長崎に原爆が投下された8月9日に学校で講話を聞いてきた。被爆者が再現するB29の音は素直に「怖い」と思った。今でも、被爆当時の写真を見ると恐ろしさを感じる。

 中学生の時、被爆者の高齢化を取り上げたテレビのニュースを見てから「平和に関わる活動がしたい」と感じるようになり、高校では平和学習部に入った。被爆者の話に耳を傾けるたびに平和を願う思いが募り、「私たち若者には後世に伝える責任がある」との使命感も芽生えてきた。

 高校生平和大使は例年、核廃絶署名を国連欧州本部に届けるためスイス・ジュネーブに派遣されるが、今年は新型コロナウイルスの影響で行けない可能性が高いことは分かっていた。それでも、これまで関わってきた被爆者の顔が頭に浮かび、活動するチャンスがあるなら最後まで頑張ろうと応募に踏み切った。

◆同世代には「身近なところから平和の大切さを」

 被爆から75年を迎える9日、長崎市の平和祈念式典に参列し、高校生平和大使としての一歩を踏み出す。核廃絶について世間の関心が低いとの危機感を抱くが、「今、私たちがやらなきゃ後世には伝わらない」。特に同世代には「過去と今で食べ物や衣服など生活がいかに違うか感じてもらい、身近なところから平和の大切さを伝えたい」と意気込む。




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