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熱中症とコロナ 高齢者の見守り重要に(2020年8月11日配信『秋田魁新報』-「社説」

 今月に入り県内ではようやく夏らしい暑い日が続くようになった。長梅雨に加え、新型コロナウイルス感染拡大で外出の機会が減り、体が暑さに慣れていない恐れがある。例年以上に熱中症への注意が必要だ。

 7月の県内は、長引く梅雨の影響で記録的な日照不足となった。秋田市で最高気温が30度以上の真夏日を記録したのはわずか2日。過去3年間の7月の真夏日が7~15日だったのに比べるとかなり少ない。

 8月に入ると全国的に真夏日はもちろん、最高気温35度以上の猛暑日となる地域が目立つ。秋田市では2~6日に真夏日を記録。県内に高温注意情報が出された昨日はほとんどの観測地点で真夏日となった。

 今夏は新型コロナ感染への備えとして、マスクの着用は日常生活に欠かせない。健康計測機器メーカーが行った意識調査では「夏もマスクの着用を続ける」と回答した人が75%。猛暑日でも着けるとしたのは60%、ジョギングなど運動の際も着用する人が42%だった。感染防止への高い意識が表れている。

 しかし、熱中症防止を考えたときに注意すべき点も多い。マスクで覆われた部分には熱がこもりやすく、マスク越しに吸う空気は暖められているという。そのため熱中症の危険が増す懸念があり注意が求められる。

 マスク姿でジョギングやウオーキングをする人も少なくない。強い日差しの屋外で着用し続けるのは、熱中症予防の観点からはお勧めできない。近くに人がいないとき、人との距離が2メートル以上あるときは、小まめに外すようにしたい。

 マスクをしていると、口の周りが湿った状態になるため、喉の渇きを感じにくいといわれる。結果的に水を飲まないことで脱水症状を招く恐れがある。努めて水分を補給しよう。

 特に高齢者は暑さに気付きにくく、汗をかく能力が低下する傾向がある。普段から厚着しがちな高齢者もいる。熱中症の約4割が住居で起きていることから、室内の温度管理が予防の鍵を握る。日頃から温度計を確認する習慣を身に付け、十分な換気やエアコンによる冷房を行うことが重要になる。

 今年のお盆は感染防止のために、帰省を見合わせるという家族も少なくないだろう。高齢になった親族の暮らしぶりをチェックする数少ない機会が失われていないだろうか。

 特に1人暮らしの高齢者に対しては周囲の見守りが重要だ。コロナ禍で弱者への目が行き届きにくくなっていないか。近所からの声掛けや、離れて暮らす家族からの電話などで、熱中症にならないよう注意を促す機会をつくりたい。

 今年は熱中症とコロナの両方の予防に注意が求められる特別な夏だ。例年にも増して水分補給や部屋の温度管理と換気、涼しい服装などに気を配り、この夏を乗り切ろう。




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Author:gogotamu2019
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