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「亡くなった被爆者の思い踏みにじる」 原告ら怒りあらわ(2020年8月12日配信『産経新聞』)

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「黒い雨訴訟」控訴を受け会見する原告団長の高野正明さん(右)=12日午後2時41分、広島市中区(鳥越瑞絵撮影)

 広島への原爆投下直後に降った「黒い雨」をめぐる訴訟で、原告団と弁護団は12日午後、広島市内で記者会見を開き、広島県と市が同日、国の要請に基づき控訴したことについて、「無念のうちに亡くなった多くの被爆者の思いを踏みにじるもの。本当に残念だ」などと怒りをあらわにした。

 加藤勝信厚生労働相は同日、控訴したと発表し、援護救済対象の拡大も視野に科学的検証を行うと明かした。ただ、原告団長の高野正明さん(82)は「科学的根拠がないとして、こちらの申し入れは何度も蹴られてきた。とても信用できない」と述べた。

 また、控訴を受け入れた県と市にも、「(国の要請を断る)勇気がなかったのが残念だ」と批判。原告全員が高齢ということにも触れ、「(結論を)先延ばしにすればそれだけ死者も出るが、国はそれを望んでいるかのようだ。非常に憤りを感じる」と語った。

 弁護団の竹森雅泰事務局長は、原告全員を被爆者と認めた広島地裁判決が被爆者認定方法について具体的に指摘したことに触れ、「法律上やろうと思えば、(国から被爆者健康手帳の交付審査を受託する)市や県が独自に被爆者と判断できる。(原告らと)手を携えてやってきた点は評価するが、控訴という形になり残念だ」と話した。



「死ぬのを待っているようだ」原告、「黒い雨」控訴を批判(2020年8月12日配信『産経新聞』)

 「黒い雨」訴訟で国と広島県、市が控訴したことを受け、原告団と弁護団は12日、広島市内で記者会見を開いた。原告の高齢化が進む中、結論が先延ばしになることに、「被爆者がこの世からいなくなるまで待っているといわれても仕方ない判断」と批判し、一刻も早い救済を求めた。

 平成27年の集団提訴以降、原告の16人が亡くなった。80人を超える原告らは70代後半~90代後半と高齢化が進む。原告団長の高野正明さん(82)は「早く結論が出ると思っていたが(判決まで)約5年かかった」と指摘。「(訴訟を)長引かせ、自分たちが死ぬのを国は待っているようだ」と憤り、不安をにじませた。

 国側に控訴断念を訴えたにもかかわらず、最終的に控訴を受け入れた県や市には、「(控訴を断念する)勇気がなかった。非常に残念だ」と突き放した。

 加藤勝信厚生労働相は同日、援護対象の拡大を視野に科学的検証を行うと明かしたが、弁護団の竹森雅泰事務局長は「科学的な結論はついている。再検証の必要はない」と指摘。「法律上やろうと思えば、市や県が独自に被爆者と判断できるが、控訴になり残念」と述べた。



国など控訴に「大変残念」 原告ら怒り、落胆―「黒い雨」訴訟(2020年8月12日配信『時事通信』)

 「控訴されたことは大変残念」。原爆投下直後に降った「黒い雨」をめぐる訴訟で、原告全員を被爆者と認め、被爆者健康手帳の交付を命じた広島地裁判決に対する国と広島県、広島市の控訴を受け、原告らが12日午後、広島市内で記者会見。原告らからは怒りや落胆の声が聞かれた。

 原告団長の高野正明さん(82)は「厚労省が控訴することに非常に怒っている」と憤りをあらわにした。「命には限界がある。先に延ばすということはそれだけの死者が出る」と原告の高齢化を危惧しつつ、「また勝訴に向かってまい進したい」と控訴審に向けた決意を新たにした。

 原告弁護団事務局長の竹森雅泰弁護士は、声明文で「国の政治判断は、援護対象区域拡大を切望しつつ無念のうちに亡くなった多くの黒い雨被爆者の思いを踏みにじるもの」と抗議。国が援護対象区域の拡大を視野に検証を始めることについては、「(区域拡大を何度も見送ってきた)今までの経緯を考えたらそうですかとは到底思えない。今回は裏切られないという確証が取れているのか」と疑義を唱えた。



黒い雨、援護区域拡大へ議論 専門家ら、分析「AIも活用」(2020年8月12日配信『共同通信』)

 広島市への原爆投下直後に降った「黒い雨」を巡り、国の援護対象区域外にいた原告84人全員(死亡者含む)を被爆者と認めた広島地裁判決に対し、厚生労働省は広島県や広島市とともに控訴した12日、援護対象区域拡大を視野に入れた検証のため、専門家を含めた組織で議論する考えを示した。加藤勝信厚労相は「データの蓄積があり、最新技術、例えばAIなどを活用して分析する」と表明した。一方、原告団は控訴は不当と抗議し、検証も「結論の先延ばしだ」と批判した。

 原告らの高齢化を踏まえ、早期の解決が望まれるが、厚労省幹部は検証の結論時期について「年度内は困難」との見方を示した。



首相「累次の判決と異なる」 黒い雨訴訟控訴を説明(2020年8月12日配信『共同通信』)

 安倍晋三首相は12日、広島地裁の「黒い雨」訴訟判決で控訴した理由について「累次の最高裁判決とも異なることから、上訴審の判断を仰ぐこととした」と説明した。官邸で記者団の質問に答えた。

 同時に「被爆者は過酷な状況の中で、筆舌に尽くし難い経験をされた。今後もしっかり援護策に取り組む」と強調した。厚生労働省が援護対象地域の拡大も視野に、検証を進めると表明した。






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