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「黒い雨」控訴 長崎県「被爆体験者」原告ら 怒りや失望の声(2020年8月13日配信『長崎新聞』)

 「黒い雨」訴訟の控訴を受け、被爆者と認めるよう訴えている長崎県の「被爆体験者」訴訟の原告らからは「残念でならない」「高齢者を苦しみから救う決断をしてほしかった」などと怒りや失望の声が上がった。

 本県では、国が定めた指定地域以外で原爆に遭った被爆体験者らが、長崎市などに被爆者健康手帳の交付を求め再提訴し、係争中。第1陣の原告団長、岩永千代子さん(84)は「広島市と広島県は国の言うままになって情けない」と批判し、再提訴に向け準備している第2陣の原告団長、山内武さん(77)も「われわれの思いがへし折られたようで腹立たしい。いつまで先延ばしにするつもりか」と憤った。

 国が援護対象区域の拡大も視野に入れた検証に言及したことに、被爆体験者訴訟弁護団の三宅敬英弁護士は「対応が一貫していない。控訴しなければいいのでは」と冷ややか。訴訟への影響について中鋪美香弁護士は「高裁で判決が変わるようなことがあればマイナス。せっかくの追い風だったのに、失速してしまう」と懸念した。

 日本原水爆被害者団体協議会(被団協)は「腹の底から込み上げてくる憤りを禁じ得ない」として、控訴取り下げなどを求める談話を発表。国に対し、長崎の被爆地域拡大を求めている長崎市の田上富久市長は控訴に「残念に思う」とした上で、「国からは援護区域の拡大を視野に対象区域の再検討を行うとの考えが示されており、今後の動向を注視したい」とのコメントを出した。



やっぱり控訴(2020年8月13日配信『朝日新聞』-「水や空」)

 6日の広島。「黒い雨」訴訟原告団長の高野正明さんは「被爆者」と認められた8日前の勝訴判決の喜びを携えて、仲間とともに平和記念式典に参列していた。援護の“空白”が終わることを信じて-と地元紙の中国新聞が伝えている

▲「ぬか喜び」や「思わせぶり」では、その落胆や失意を説明できまい。政府と広島県・市が12日、この判決を不服として控訴した。もちろん、三審制がこの国のルールであることは承知しているが

▲控訴の一方で、加藤勝信厚労相は援護対象地域の見直しに前向きな姿勢を示した。「最新の科学技術を用いて可能な限りの検証を行う」という。なぜ、判決を受け入れる、という素直な対応ではいけないのだろう

▲厚労相は「十分な科学的知見に基づいたとは言えない」と判決に反発している。だが、広島地裁判決は援護対象地域の線引き自体、急ごしらえで“科学的根拠”が怪しいことに言及している。今更、改めて、どんな整理が可能なのだろう。残された時間は短い

▲安倍晋三首相は、控訴について問われ「被爆者は過酷な状況の中で、筆舌に尽くし難い経験をされた。今後もしっかり援護策に取り組む」と語った

▲一国の首相の言葉だ、ウソはあるまいと思う。それでも、率直な感想を抑えきれない。どの口が言うのか-と。




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Author:gogotamu2019
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