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コロナで苦しむ人々に「皆が手を携えて」との励まし 陛下のお言葉に込められた思い(2020年8月16日配信『東京新聞』)

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全国戦没者追悼式でお言葉を述べられる天皇陛下と皇后さま=15日午後、東京・日本武道館で(厚労省提供)

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◆名古屋大・河西秀哉准教授がお言葉を読み解く

 天皇陛下は令和になって2度目の全国戦没者追悼式のお言葉で、過去の戦争への深い反省と平和の願いを述べるとともに新型コロナウイルス感染症という新たな苦難に言及した。象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院の河西かわにし秀ひで哉や准教授にお言葉に込められたメッセージを読み解いてもらった。 (聞き手・阿部博行)

 今回のお言葉は新型コロナに触れた部分以外は、基本的に昨年と同じ文言であり、平成の平和主義のあり方を踏襲しようとする意識が表れている。

 陛下は今月11日、広島、長崎の平和式典に参列した国連事務次長・軍縮担当上級代表の中満なかみつ 泉いずみ氏を赤坂御所に招き、核軍縮の現状と被爆体験の継承について話を聞かれた。中満氏には上皇后美智子さまが2017年の誕生日の文章で言及しており、陛下が平和・軍縮の問題を平成からの継続として意識していることをうかがわせる。

 一方で新しくお言葉に加わった新型コロナに関する部分は、ともすれば政策にもかかわる問題だけに憲法上、政治的発言が許されない象徴天皇は直接的なメッセージを出すことができない。そうした制約の中で、感染症の拡大に苦しむ人々に対して「私たち皆が手を共に携えて」困難な状況を乗り越えようと呼びかけ、励ましを伝えたメッセージのように読み取れる。

 戦争を知らない戦後世代の陛下が、戦争だけではなく、いままさに国民が直面している困難な状況を乗り越え、平和な社会を享受してほしいという願いを示したとも言えるのではないだろうか。

全国戦没者追悼式
令和2年8月15日(土)(日本武道館)
本日,「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり,全国戦没者追悼式に臨み,さきの大戦において,かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い,深い悲しみを新たにいたします。

終戦以来75年,人々のたゆみない努力により,今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが,多くの苦難に満ちた国民の歩みを思うとき,誠に感慨深いものがあります。

私たちは今,新型コロナウイルス感染症の感染拡大により,新たな苦難に直面していますが,私たち皆が手を共に携えて,この困難な状況を乗り越え,今後とも,人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います。

ここに,戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ,過去を顧み,深い反省の上に立って,再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い,戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し,全国民と共に,心から追悼の意を表し,世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。






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