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夏越の祓(2019年6月30日配信『北海道新聞』ー「卓上四季」)

 1年にはさまざまな節目がある。一番大きな節目は元日、続いて新年度が始まる4月1日か。今年は改元があり、5月1日も節目となった

▼暦の上では、立春や夏至など四季を六つずつに分けた季節の名前「二十四節気」や、さらにそれを三つに分けた「七十二候」がある。古代中国で生まれたものだが、日本ではいまも現役。この国には、それだけ微妙な季節の変化があるということだろう

▼きょう、6月30日も節目の一つである。ちょうど1年の半分。この日は、半年の間に身についたけがれをはらう「夏越(なごし)の祓(はらえ)」という行事が、各地の神社で行われる。年末に行われるのは「年越の大祓」。それと対になるもので、古代から続く行事だそう

▼神社では茅(ちがや)で作った「茅(ち)の輪」という大きな輪が設けられ「8の字」を描くように3度くぐると、災いを避けることができるとされる。梅雨の季節は体調を崩しやすいため、こうした行事が生まれたのだろうか

▼近所の神社では前日から茅の輪が用意されていた。「水無月(みなづき)の夏越の祓する人は千歳の命延ぶといふなり」(詠み人しらず)。歌の通りであるならば、茅の輪くぐりで長寿が期待できるかもしれない。きょうはちょうど日曜日。出かけてみてはいかがか

▼2019年も残り半分。読者の皆さんにとって、よい日々となりますよう。当欄もきょうがちょっとした節目。あすから筆者が代わります。



キャプチャ
八坂神社
キャプチャ2
上賀茂神社



夏越

 旧暦6月30日の祓(はら)いの行事。名越とも書く。水無月(みなつき)つごもりの大祓いといい、宮中をはじめ民間においても忌(い)み日として祓いの行事が行われた。この日、輪くぐりといって氏神の社前に設けた大きな茅(ち)の輪(わ)をくぐり災厄を祓う。宮廷においても故実として清涼殿で行われたことは『御湯殿上日記(おゆどののうえにっき)』などに記されている。神社からは氏子の家に紙人形(かみひとがた)を配布し、それに氏名・年齢を記してお宮に持参して祓ってもらう。
 この時期は農家にとって稲作や麦作などに虫害・風害などを警戒するだいじなときであったので、祓いの行事がいろいろと行われている。藁(わら)人形をつくり太刀(たち)を持たせて水に流す地方もあり、小麦饅頭(まんじゅう)や団子をつくって農仕事は休む。中国地方から北九州にかけて海辺の地方では海に入って身を清め、牛馬をも海に入れて休ませる。長崎県壱岐(いき)島ではイミといって斎忌を厳重に守る。この日だけは河童(かっぱ)が出ないといって自由に海に入って泳ぐという(ニッポニカ)。





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