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「平和な世界、私が次代に」 追悼式最年少の中学1年―曽祖父思い、母と初参列(2020年8月16日配信『時事通信』)

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全国戦没者追悼式を前に取材に応じる遺族最年少の井田雪花さん=15日午前、東京都千代田区の日本武道館

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井田正雄さんの写真(遺族提供)

 「平和な世界は、私が次の世代に引き継ぎたい」。全国戦没者追悼式で最年少の参列となった中学1年井田雪花さん(12)=群馬県高崎市=は、はにかみながらも力強く話した。曽祖父正雄さん=当時(37)=は1945年5月、南太平洋のソロモン諸島周辺で戦死した。テレビ番組を機に戦争や原爆の問題に関心を深めた雪花さん。母貴美子さん(54)と初めて参列し、平和を誓った。
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 祖母静子さん(84)によると、正雄さんは「とても心優しい父」で「地域のことを進んで手伝う警察官」だった。音楽や詩を愛し、自身の蓄音機を使って住民向けに音楽を流し、戦時中にひとときの娯楽を提供した。

 正雄さんは43年6月に召集され、45年5月20日、搭乗する艦船が攻撃され沈没。同年初めに届いたはがきには、たとえソロモン諸島の海で戦死しても、魂は日本に帰り、「靖国(神社)の花」として咲くという内容の辞世の詩が記されていた。

 その「花」は、時を経て、ひ孫の名前に咲いた。静子さんは「父の思いが受け継がれた」と目を細める。名前を付けた貴美子さんは「たまたま『花』の字を使っただけ」と笑うが、「平和の大切さを後世に伝える世代になってほしい」と願う。

 そんな雪花さんだが、戦争に強い興味がもともとあったわけではない。参列依頼も「冗談だと思った」。ただ昨年8月、広島への原爆投下に関する番組を見て、関心が高まった。今年は家族で広島平和記念資料館(広島市中区)を訪ねる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止に。戦争のことはインターネットで調べて勉強した。

 追悼式前には「式で感じたことを学校の先生や友達に伝え、それが広まったら」と話していた雪花さん。青少年献花者も務めた式典後は「曽祖父が国や家族のために頑張ってくれたことが分かり、感謝の気持ちが強まった。戦争のことをもっと勉強し、平和な世界を次の世代に引き継ぎたい」と語った。




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