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引き揚げと教訓(2020年8月17日配信『長崎新聞』-「水や空」)

 戦後の引き揚げ者たちは、命からがら日本に帰り着いた後も暮らしは厳しく、大変な苦労が続いたという

▲本紙の女性投稿欄「えぷろん」平和特集の編集に当たって数人の高齢の投稿者と電話でやりとりした際、引き揚げについてもさまざまな声が聞かれた。「家族で日本に着いて田舎の親戚を頼ったが、分けてもらったのは小さなやせた土地。開墾から始まりました」。差別も少なからずあった

▲引き揚げの過程では「船上で亡くなった人を海に流していました」などの目撃談も。もう少しで祖国の土が踏めたはずなのに、遺骨さえ古里に戻ることができなかった人たちの無念を思う

▲10年以上前の取材で元鎮西学院長の林田秀彦さん(故人)は、現在の北朝鮮側からの壮絶な引き揚げ体験について語った後、この社会をアリの行列に例えた。方向感覚が狂っている先頭に、ただ付いていった結果が先の大戦。だから「国民は指導者を常にしっかり見極める必要がある」

▲指導者の世界観、価値観、人生観を冷静にとらえ、任せていいか判断する姿勢が国民の側に常に求められていると。戦争の教訓だろう

▲戦後75年、日本はコロナ禍、災害、経済悪化をはじめ諸問題に直面している。林田さんの言葉を思い出しながら、わが国の指導者について静かに見極める夏としたい。





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