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硫黄島からの手紙 我が子の誕生喜ぶ父の文字 抱かれることなかった子の思い(2020年8月18日配信『毎日新聞』)

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硫黄島から届いた亡き父からの手紙を示す鈴木孝夫さん。身重の妻をいたわり、生まれてくる子の名が記されていた=千葉県流山市で2020年7月30日午前11時30分、柴田智弘撮影

 「安産とのこと、待ちに待った男子の誕生、非常によろこび居(お)ります」。茶色く変色した便箋に、妻の無事と我が子の誕生を心から喜ぶ文字が並ぶ。その後、手紙の送り主は硫黄島に散った。「もし父が生きていたら、厳しく育ててくれたかな」。父親の写真に目を落とした千葉県流山市の鈴木孝夫さん(75)の手元には、戦地の父が送った「硫黄島からの手紙」が残された。

 手紙を送ったのは父親の秀夫さん。1914年5月2日、旧流山町(現在の流山市)の地主の次男として生まれた。37年に法政大学を卒業し、翌年5月に多喜子さん(101)と結婚したが、4カ月後に召集され、佐倉歩兵第57連隊に入隊。盛岡陸軍予備士官学校を経て少尉に任官し、中国・山東省に出発した。

 秀夫さんは42年2月に中尉に昇任し、召集解除となった。家族の元に戻り、安らぎを得たが、44年5月に東京・赤羽の工兵隊に再度召集された。面会した家族に「今度はおそらく帰ることができない。後はよろしく頼む」と言い残し、その夜…




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