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「腐ったミカンの方程式」…(2020年8月28日配信『西日本新聞』-「春秋」)

 「腐ったミカンの方程式」。学園ドラマの名作「3年B組金八先生」で取り上げられ、注目を集めた。箱の中に一つ腐ったミカンがあると、他のミカンも腐ってしまう。だから腐ったミカンは放り出せ-と。ミカンとは生徒のことだ

▼1970年代後半から80年代にかけて、学校は荒れ、非行や校内暴力が深刻な社会問題となっていた。ドラマでも、武田鉄矢さん演じる金八先生の中学に、他校から放り出された不良少年が転校してくる

▼少年は次々と問題を起こし、ついには警察沙汰に。少年を切り捨てようとする大人たちに、金八先生は訴える。「われわれは、ミカンや機械を作っているんじゃないんです。人間を作っているんです!」

▼腐ったミカンの方程式は、高度成長のひずみが噴出した昭和の遺物かと思っていたが、令和になっても。大阪市の学校法人で、人格を否定する言葉で退職を迫られたとして職員らが損害賠償を求める訴訟を起こした

▼「あなたのように腐ったミカンをおいておくわけにはいかない。頑張ろうとしているミカンも腐ってしまう」。職員研修で、法人が委託したコンサルタント会社の講師からこんな言葉を繰り返し浴びせられ、退職を迫られたという

▼訴えの通りなら、極めて悪質なパワハラだ。それも「人間を作る」べき学校法人が、となれば余計に嘆かわしい。「このバカチンがぁ!」。金八先生の声が聞こえてきそうだ。



追手門学院 “退職強要”で提訴(2020年8月24日配信『NHKニュース』)

大阪の学校法人、追手門学院の事務職員3人が事実上、退職を迫る研修で外部の講師から「腐ったミカンをおいておくわけにはいかない」などと人格を否定される発言を繰り返されたとして、学院側に賠償などを求める訴えを起こしました。

大阪地方裁判所に訴えを起こしたのは、追手門学院の大学などで事務職員として働いていた40代の男性3人です。

訴えなどによりますと、原告は4年前、キャリア形成を名目に学院が行った研修で、外部講師から「あなたのような腐ったミカンをおいておくわけにはいかない」「老兵として去ってほしい」などと参加者全員の前で人格を否定する発言を繰り返され退職を迫られたということです。

研修は暗幕が張られた部屋で5日間連続で行われ、受講した18人のうち10人が退職したほか、原告の3人は休職を余儀なくされ、このうち1人は休職期間が満了したとして解雇されたということです。

原告は違法な退職の強要だと主張して、学院と理事長、講師らにあわせて2200万円の賠償などを求めています。

提訴後に会見を開いた男性らは、「教育機関として許されないことで、早く正常な学院に戻ってほしい」と話していました。

一方、追手門学院は、「訴状が届きしだい、内容を確認し対応します。多くの皆さまにご心配、ご不快な思いをさせたことをおわび申し上げます」とコメントしています。




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Author:gogotamu2019
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