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視覚障害者と「社会的距離」(2020年8月28日配信『山陰中央新報』-「明窓」)

 コロナ禍の影響は実に幅広い。先日、松江市内であった、目が見えない人や見えにくい人が互いの状況を語り合う「青年交流会」に参加した

▼感染拡大の影響で、あんまマッサージ指圧や鍼(はり)、灸(きゅう)などの利用客が減って先行き不安になったこと、寮生活で早くから親元を離れて培った向上心や独立心が土台となり「なるようになる」という気持ちで過ごした、などと10人が思いを口にした。話を聞くうち、ウイルスを「見えない厄介な敵」と言って過度に不安がった自分が恥ずかしく思えた

▼一方で参加者の話から、ここ最近の変化は小さくないと感じた。やはり仕事だ。あんま、鍼、灸の頭文字を取った「あはき業」は、飲食業などと並び影響を受けやすい業態と言える。企業に雇用され、その従業員に施術するヘルスキーパーの処遇も揺れているという

▼要因は新たな日常に求められている「社会的距離」だ。顧客に触れることで成り立つ仕事だけに根本に関わる

▼業界団体も、身内では対策の徹底、政府に対しては消毒液やマスクの優先入手や経営支援などを求めて声を上げているものの、地方自治体などが発行する「プレミアム飲食券」や、政府が音頭を取る「Go To トラベル」のように、業種全体を応援する機運は盛り上がっていない。コロナ対策としての社会的距離は受け入れても、こうした問題から距離を置くことはあってはならない。





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