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【総裁選】「ポスト菅」も焦点 後任の官房長官…萩生田、河野、加藤、森山氏ら浮上(2020年9月9日配信『産経新聞』)

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 安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を決める総裁選で優位に立つ菅義偉官房長官が次期首相に指名された場合、新内閣の官房長官にだれを充てるのかが焦点になっている。内閣の要で政権のスポークスマンとなるだけに、菅氏が描く政権構想が最も反映されやすいポストだ。水面下では菅氏を支持する党内5派閥を中心に候補の名前が挙がっている。

 最大派閥の細田派(清和政策研究会、98人)で有力視されているのは萩生田光一文部科学相だ。安倍首相の側近で官房副長官の経験があり、各省庁を取りまとめる官房長官に求められる官僚へのにらみも効く。菅氏も大学入学共通テストへの国語と数学の記述式問題の導入見送りを決めた手腕を高く評価しているとされる。一方で率直な物言いが波紋を広げることもあり、スポークスマンとして適任か意見が分かれそうだ。

 麻生派(志公会、54人)の河野太郎防衛相も菅氏が「あいつは面白い」と評価する一人だ。SNS(会員制交流サイト)を駆使し、永田町の常識にとらわれない言動は、菅氏が掲げる「改革」のイメージに合致する。しかし、合理主義者で、官僚や党幹部を容赦なく批判した過去もあり、「何をしでかすか分からない」(党幹部)との警戒感は根強い。

 竹下派(平成研究会、54人)からは、堅実な仕事ぶりで知られる加藤勝信厚生労働相の名前が挙がる。ただ、旧大蔵省出身の役人気質との声もあり、菅氏が次の官房長官に求める「省庁の縦割りを壊す責任者」としては疑問符もつく。

にわかに注目を集めているのが石原派(近未来政治研究会、11人)の森山裕国対委員長だ。確実な国会運営が菅氏や二階俊博幹事長から厚く信頼されている。75歳と高齢のため、「体力勝負」の官房長官には不向きとの見方もあるが、官房副長官らとの間で負担が分散されることになれば、新政権の「扇の要」に据えられる可能性がある。

 菅氏と同じ無派閥の国会議員から抜擢(ばってき)されることも想定される。最右翼は梶山弘志経済産業相だ。菅氏が「政治の師」と仰ぐ梶山静六元官房長官の長男で、手堅い答弁に定評がある。ただ、温厚な性格で知られ、官僚をどこまでコントロールできるのかは未知数だ。

 派閥と距離を置く小泉進次郎環境相も注目だ。人気の高さは健在で、小泉氏と個人的に親しい菅氏が英才教育を重視して起用するのではとの噂は絶えない。

 安倍首相は「菅総理には菅官房長官がいないという問題がある」(月刊『Hanada』9月号)と指摘する。政権の安定には力量のある官房長官の存在が欠かせず、菅氏自身がそれを熟知する。次の次の首相も視野に入る「ポスト菅」をだれが射止めるのか。(大島悠亮)




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