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アデランス、視覚障害者の発案から生まれたユニバーサルデザイン化粧パレット「BLINDMAKE UD パレット」を発売

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 毛髪・美容・健康のウェルネス産業のアデランスは、全盲の視覚障害者の発案から生まれたユニバーサルデザイン(UD)化粧パレット「BLINDMAKE UD パレット(ブラインドメイク(「ブラインドメイク」とは、元来「メイクに夢中」という意味で作られた俗語だが、視覚障害者が鏡やブラシを使わずに指を用いて自分自身でフルメイクが出来る化粧技法のことを示す意味で使われている) ユーディー パレット)」を、9月11日から同社の医療用ウィッグや脱毛時用帽子など外見ケアのアイテムを販売する「アデランス スマイルストア」で発売した。

 厚生労働省の調査(厚生労働省「平成30年度障害者の職業紹介状況等」から)によると、ハローワークを通じた障害者の2018年度就職件数(10万2318件)のうち、視覚障害者は2040件で全体のわずか1.99%しか占めておらず、視覚障害者の社会参画には未だ高いハードルがあることがうかがえる。その要因の一つにQOL(Quality of Life)の低下が考えられ、視覚に障害を持つことで、外出を控えてしまう、人に会いづらいなど、心理的にふさぎ込んでしまうケースがあるという。

 そこで今回、これまで医療用ウィッグ開発においてがん患者の“外見ケア”と向き合ってきた同社では、メイクを用いて“ルックスケア”に悩みを抱える視覚障害者の人々を応援したいという想いのもと、化粧パレット「BLINDMAKE UD パレット」の開発を決定した。商品化にあたっては、一般社団法人日本ケアメイク協会で「BLINDMAKE」を広める活動を行う視覚障害者の人々と共同で開発を行った。

 「BLINDMAKE UD パレット」は、どんな人にも使いやすいユニバーサルデザイン(UD)性にこだわり開発した。これまで視覚障害者の人に向けて設計された化粧パレットは無く、晴眼者と同じメイク道具を使用していた。しかし、定期的なフォルム代えや季節毎に容器の形状、色彩、配置が変わるため、その都度色の配置や使用する量を覚え直す必要があった。また、円柱状のものは転がりやすく、紛失のリスクがあったという。そこで今回の商品では、主要な9アイテム(リップ、チーク、アイシャドー3点(ピンク、ブラウン、パープル)、ハイライト、アイブロー、ラメ、グロスの計9点)を1つのパレットにまとめることで、アイテム数を減らし、アイテムの位置も使用者が使いやすい位置に変更できる仕様を採用した。開閉口はパチンと音が鳴る形状を採用し、音で閉じたことが確認できるようになっている。

 なお、同商品の売上の一部は外見ケアや環境保全活動に寄付および活動費用に充てる予定とのこと。

 同商品は、視覚障害のある石垣さんの試作品から生まれた。これまで晴眼者と同じメイク道具を使用していたが、定期的なフォルム代えや季節毎に容器の形状、色彩、配置が変わるため、その都度色の配置や使用する量を覚え直す必要があった。口紅やグロス等の円柱状のものは転がりやすく、紛失のリスクがある他、容器の形状が似ているものは間違えることもあったという。そういった当事者ならではの気づきを活かした商品になっている。

 「クロックポジション」と呼ばれる時計の短針に例えて、位置を伝える世界共通の方法があるという。「BLINDMAKE UD パレット」も短針の位置に例えて配置できるような仕様を採用している。また、左右が分かるよう3時と9時の位置の側面に小さな突起を付けている他、各アイテムの間に線状の凸起を付けることで隣のアイテムに指が触れ、アイテムが混ざらないような工夫をしている。

 同商品はユニバーサルデザイン(UD)性にこだわり開発している。そのため、カラーは幅広い年代層に使えるものを選んだ。

 クロックポジションで6時の位置にある開閉口は、「パチン」と音が鳴るボタン式を採用した。音で開閉確認ができることで、閉め忘れを防ぐことができる。

 パレットは1つひとつ取り外しができるので、使い終わったものから順に取り換えたり、使用者が使いやすい位置にカスタマイズしたりすることもできる。また、レフィルには、品名とカラー名を点字で入れている。

[小売価格]
BLINDMAKE UD パレット スターターセット:1万9800円
BLINDMAKE UD パレット:4400円
BLINDMAKE UD パレット レフィル:1100円~2200円
(すべて税込)
[発売日]9月11日(金)


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■発案者

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一般社団法人日本ケアメイク協会
ブラインドメイクを世界に広げよう!プロジェクト
副代表 石垣 愛華さん

幼い頃から弱視であったが、26歳の時に石垣さんの目から完全に光が消えてしまう。「もう自分でメイクすることはできない」と落ち込んでいた時に、ブラインドメイクの存在を知り、ブラインドメイクの普及活動を行う公益社団法人化粧療法協会 会長 大石華法さんのレッスンを受けに、大阪に飛んだ。ブラインドメイクにより、顔を上げられるようになったと語ります。

<BLINDMAKE UD パレットの完成を受けて>
私は生後4ヶ月の時に両眼性の網膜芽細胞腫という小児ガンにより左目を摘出して義眼になりました。また右目も5年前に視力を失い全盲となりました。 弱視だった頃からお化粧に憧れを持っていた私は、これから一生自分で化粧することができなくなってしまったと悲しんでいました。そんな時に、鏡を見なくても手や指を使ってフルメイクができる「ブラインドメイク」があることを知りました。ブラインドメイクを考案した大石先生のいる大阪へ沖縄から飛行機で通いました。その結果、諦めていたお化粧(フルメイク)ができるようになりました。夢が叶って、とても嬉しく思いました。お洒落も楽しめるようになりました。

これまでお化粧をしていない自分を見られるのが嫌で、下を向いて歩いていたのですが、お化粧をすることで自信がついて、顔を上げて歩けるようになりました。
残念ながら、お化粧をした自分の顔を見ることは出来ませんが、口紅やアイシャドー、チーク…一つ一つの工程や所作から女性らしさや奇麗になっていく自分をイメージして、とても楽しむことが出来ています。

このUDパレットは私と同じように、視覚に障害のある方だけではなく、高齢者や目の見えている方にも使いやすいUDパレットです。このUDパレットを通して、世界中の方々に、お化粧する時間を楽しんで頂けることを願っています。

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Author:gogotamu2019
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