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異変気づいていたのに…「何かできたのでは」自問する近隣住民 市原乳児衰弱死(2020年9月19日配信『東京新聞』)

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小西紗花ちゃんや理紗被告らの家族が住んでいたアパートの玄関

 千葉県市原市で1月、生後10カ月の小西紗花(すずか)ちゃんが衰弱死した事件で、千葉地検は18日、保護責任者遺棄致死罪で、母親の無職小西理紗容疑者(23)を起訴した。母親が健康状態に不安を抱え虐待リスクが高いとして、事件前から周囲も異変に気付いていたが、悲劇を防げなかった。

◆ゴミ山積み、紗花ちゃん見たことなかった

 理紗被告は事件前、アパートで夫と幼稚園児の長女、保育園児の長男、紗花ちゃんの5人で生活。住民によると昨年9月ごろから部屋の窓はシャッターが閉められ、ベランダはゴミが山積み。一家の姿を見ることが少なくなったという。

 近くの30代男性は、長女と長男がよくアパート1階のベランダで砂遊びをしていたのを見たといい、「親が子どもに構っていないと感じた」。紗花ちゃんについては「見たことがなく、4人暮らしだと思っていた」と振り返る。

 近所の30代女性は、理紗被告と「(子どもが)大きくなったね」と言い合う仲。人見知りだったが、声を掛ければよく話したという。だが、昨年6月以降は顔を見ることがなくなった。長女と長男を園に自転車で送迎していたといい、「一生懸命子育てに取り組んでいた。事件になる前に、何か自分にもできたのではないか」と自問する。

◆長女長男も休みがち…幼稚園が市に連絡

 昨年秋ごろから、長女と長男は幼稚園や保育園を休みがちに。保育園関係者は「(理紗被告は)それまでも育児疲れのような様子はあった。欠席が増え、おかしいと思った」。昨年12月には、被告が以前連れていた紗花ちゃんを見かけなくなったと、幼稚園が市に連絡していた。
 市原市は昨年4月、保健師が理紗被告と面会した際、健康状態に不安があるとして継続支援を決定。その後も乳児健診や予防接種を受けておらず、虐待の恐れがあると認識していた。だが、保健師が自宅を訪問しても紗花ちゃんに会えない中、事件が起きた。市は第三者委員会を設置し、当時の対応を検証している。

◆「母親支援すれば救えたのでは」

 起訴状によると、1月3~25日ごろ、自宅で十分な食事や水分を紗花ちゃんに与えずに放置し、衰弱死させたとしている。

 児童虐待問題に詳しい日本大学危機管理学部の鈴木秀洋准教授は「紗花ちゃんや母親の視点に誰も立てなかったか。保育、保健、住民など多くの情報があった。母親を支援することで紗花ちゃんを救えたはずだ」と市の対応を批判した。(鈴木みのり、山口登史)



衰弱した乳児放置疑い、23歳母を逮捕 千葉県警(2020年6月3日配信『産経新聞』)

 今年1月、衰弱した当時生後10カ月の次女を放置したとして、千葉県警は3日、保護責任者遺棄の疑いで、母親の自称住所不定、無職、小西理紗容疑者(23)を逮捕した。次女は搬送先の病院で死亡が確認された。県警は育児放棄とみており、保護責任者遺棄致死容疑で経緯を調べている。

 逮捕容疑は1月3~25日ごろ、当時住んでいた千葉県市原市ちはら台のアパートの一室で次女の紗花(すずか)ちゃんに食事を与えず、適切な医療措置を受けさせることなく放置したとしている。紗花ちゃんに目立った外傷はなく、低栄養と脱水による衰弱死とみられるという。

 県警によると、1月25日に別居中の夫から「妻から、子供が息をしていないと連絡があった」と110番通報があり、駆けつけた救急隊員が心肺停止状態の紗花ちゃんを発見した。事件当時、小西容疑者は長女(5)、長男(3)、次女と4人で暮らしていたが、長女と長男の健康状態に問題はなかった。

 小西容疑者には精神科の通院歴があり、事件直後に県内の医療機関に入院。県警は退院を待って3日に逮捕した。



<市原乳児死亡>「危機意識が欠如していた」市長が陳謝 市、児相に連絡せず「不適切」対応(2020年6月13日配信『千葉日報』)

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乳児死亡事件を受け臨時記者会見で謝罪する市原市の小出市長=12日午後、市原市役所

 千葉県市原市で今年1月、衰弱状態で放置された生後10カ月の小西紗花(すずか)ちゃんが死亡し、保護責任者遺棄の疑いで母親の理紗容疑者(23)が逮捕された事件で、同市の小出譲治市長は12日、臨時の記者会見を行った。小出市長は、児童相談所に連絡しなかったなどの市の対応について「不適切で、危機意識が欠如していた」などと陳謝する一方で、専門家でつくる第三者委員会を立ち上げ、事件を検証する考えを明らかにした。

 小出市長は冒頭、「幼くして亡くなった紗花ちゃんの冥福を心から祈る」と述べる一方で、昨年4月以降、紗花ちゃんの姿を確認できずにいながら児相への連絡を行わなかった対応について「確認ができていたら違った結果になったかもしれない。不適切と言わざるを得ない」などと陳謝した。

 市当局の説明も二転三転を繰り返した。市は当初、紗花ちゃんのケースを「児相案件ではない。適切に対応していた」としていたが、「虐待のリスクが高かった。児相に相談すべきだった」と認識を一転。

 紗花ちゃんの姉が通園する幼稚園から、紗花ちゃんに関する情報提供を受けていたことを認めたが、当初は「通報はなかった」としていた。小出市長はこうした対応についても「恥ずべき行為で、申し訳ない」と謝罪した。

 第三者委は、SOSを見逃さない取り組みの徹底やリスク評価など要保護児童関係施策の課題を検討。紗花ちゃんの事件についても捜査結果が出るのを待って検証する。

 法律関係者や学識経験者ら10人以下の専門家で構成。15日開会する6月定例市議会に関係条例案を提出する。小出市長は「3カ月程度で一定の方向性を出してもらいたい」と述べた。




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