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オスプレイ飛来 またも通告なく横暴だ(2020年9月21日配信『北海道新聞』-「社説」)

 米空軍の輸送機「オスプレイ」1機が、道や千歳市に事前通告を行わずに、航空自衛隊千歳基地に着陸した。

 事前通告がないままの千歳着陸は、先月初めに2機が飛来して以来2回目だ。あまりに横暴である。

 オスプレイは、開発段階から事故を起こし、安全性に疑問がある輸送機だ。千歳をはじめ道内への飛来が今後常態化すれば、市街地で住民を巻き込んだ事故が発生する危険性も高まる。

 政府は在日米軍に対し、事前通告の実施を含めた情報開示など、住民の不安解消への取り組みを行うよう求めるべきだ。

 オスプレイ1機が先週、千歳基地に着陸し、約50分後に離陸した。飛来目的や経路は不明という。

 先月初めには、後志管内余市町と真狩村でも目撃された。突然の飛来で、各地には不安が広がる。

 道内で行われた2017年8月と20年1~2月の日米共同訓練の際にも飛来していた。

 オスプレイは両翼の可動式プロペラの角度を変えることで、ヘリコプターのような垂直離着陸と固定翼機並みの高速飛行ができる。

 ただ操縦が難しく、事故や緊急着陸が多発している。16年12月には、沖縄県名護市沖に不時着して大破した。

 沖縄では、普天間飛行場所属のオスプレイによる夜間騒音のため、住民から眠れないという苦情も出ている。道内も、人ごととは言っていられない。

 千歳市など地元自治体は、訓練が行われる度に、情報提供や市街地上空の飛行を避けるよう、住民の安全確保につながる対応を求めてきた。

 地元の要望を阻んできたのが、在日米軍の特権を認めた日米地位協定だ。

 地位協定では、米軍機が日本国内の基地間を自由に行き来できるとしている。日本国内での米軍機の飛行や訓練の事前連絡に関する規定もない。

 国民の安全・安心を確保するためには、地位協定の改定を含めた見直しが必要だろう。

 菅義偉首相は、中央官庁の縦割り打破など内政の改革には強い意欲を示す。外交分野でも、国民目線で取り組んでほしい。

 先の自民党総裁選で、石破茂元幹事長は、同協定の改定にも意欲を示した。国内各地の声も踏まえれば当然の判断だろう。

 首相と懇意な鈴木直道知事にも、道民の不安解消に向け、首相への働きかけを求めたい。




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