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コロナ禍の大学授業 対面かオンラインか 「ハイブリッド」も模索(2020年9月24日配信『東京新聞』)

 新型コロナウイルスの影響でオンライン授業を続ける多くの大学が後期、ゼミや実験、実習などで対面授業を一部再開する。「なぜ大学だけ再開しないのか」「キャンパスに行けず、交流できない」など新入生らの切実な声を受け、各大学は感染防止に取り組みながら、オンラインと対面を組み合わせた「ハイブリッド」の授業の方法を模索している。(土門哲雄)

◆入学から半年、初めてのキャンパス

 「新しいキャンパスライフに向け、新たな一歩を踏み出してほしい」。東京都町田市の桜美林大のチャペルで15日に開かれた新入生歓迎式。畑山浩昭学長は、初めて大学に来た1年生にエールを送った。学生同士の交流イベントもあり、14~16日の3日間で都内の3つのキャンパスに計540人が訪れた。

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桜美林大が15日に開いた新入生歓迎式。4月に入学式を行えず、1年生が初めてキャンパスに足を踏み入れた=東京都町田市で(同大提供)

 桜美林大は18日に始まった秋学期のシラバス(授業計画)で、授業の形態をオンライン、対面、混合型の中から学生が選べるようにした。広報担当者は「対面希望だけでなく、感染の不安などからオンラインを望む学生もいる。多様なニーズに応えられるようにした」と説明する。

◆対面の授業後にオンライン…大教室を開放

 オンラインと対面の併用には課題も多い。例えば、同じ日の3限に対面、4限にオンラインの授業がある場合、学生は4限をどこで受講するのか。

 14日に秋冬学期が始まった一橋大は、学生が対面授業の前後のコマでライブ配信の授業を受ける場合に限り、大教室などをオンライン受講用として開放することにした。担当者は「大教室が『三密』にならないよう受付を設け、収容定員を抑制し、換気を徹底している」と説明する。

◆通信容量を懸念、オンラインは「原則自宅で」

 10月1日に後期が始まる東京都立大は「多くの学生が同時に学内でオンライン授業を受けると、通信容量を超える可能性がある」と懸念。オンライン授業は原則自宅で受講するよう求める。学内で受けざるを得ない場合は教室を用意するが、録画した授業を配信し、帰宅した後に視聴してもらうことも呼び掛ける。

 地方の実家にいるなどで対面授業に参加しない学生に対しても、各大学はライブか録画のオンラインで対応。「教職員の負担が大きい」との声が漏れる。

 一方、学生の不満は根強い。「秋学期もほとんどオンラインになりそう」という上智大3年の男子学生(22)は「自宅で自分のペースで学べるメリットがあり、対面より良い授業があるのも確かだけど、春学期はテキストと課題を出すだけの授業もあった。科目や先生によるが、質は低くなっていると思う」と指摘。「やっぱり学内で直接会って話すことで得られるつながり、学べることは多い。オンラインだとしても、もっと先生とやりとりできるようにしてほしい」と願う。

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◆打ち出す「反転授業」…ハイブリッドで効果出せるか


 新型コロナ収束後の「ポストコロナ社会」を見据えた動きもある。

 早稲田大はハイブリッド授業の1つとして「反転授業」を展開すると打ち出した。反転授業は従来の講義を録画して、いつでも見られるオンデマンドで配信し、講義内容を踏まえた議論を対面またはライブ配信で行う手法で、教育効果が高いとされる。

 今後のハイブリッド授業について、早大の森田裕介大学総合研究センター副所長は「対面とオンラインをどう組み合わせたら、最も効果的で良い授業にできるか、授業の目的、学生のレベルなどに合わせ、さまざまなパターンや可能性がある。双方のメリットを最大限生かしたい」と話す。



大学の対面授業(2020年9月24日配信『秋田魁新報』-「北斗星」)

 秋になっても全面再開とはいかないようだ。大学の対面授業のことだ。新型コロナウイルスの感染が広がった春先から、多くの大学がパソコンを使った「オンライン授業」に切り替えた。後期授業が始まる時期だが、全国の大学の8割は対面とオンラインを併用する予定という

▼友人や先輩、後輩に思うように会えず、気分が落ち込んでいる学生もいるだろう。大学生活を一変させたコロナ禍だが、世の中全体がさらされている試練でもある

▼一時的な対応とみられた在宅勤務などのテレワークは都市部の大企業に定着してきた。当たり前だった通勤手当を廃止し、実費精算にする動きも出始めている。その代わり支払われるのが「在宅勤務手当」。家で仕事をすることでかかり増しになる光熱費や通信費を補償する

▼くつろぎの場だった自宅が緊張と集中を求められる仕事場になっていくのか。「働きやすい住まいづくり」を提案する住宅メーカーも出てきた。むしろ冬場の通勤が大変な雪国こそ、在宅勤務が進む可能性だってある

▼「未来から見れば、きっと今が歴史の転換期なんでしょう」。県立大の高橋秀晴教授(日本近現代文学)は初めてのオンライン授業への対応など身の回りの変化を通じ、そんなことを感じてきた

▼いずれは社会に巣立つ大学生。転換期に直面した今の大学生活は苦労も多いだろうが、新型コロナによって変わり続ける社会生活への準備期間ともいえる。変化に対応する力を磨いてほしい。





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gogotamu2019

Author:gogotamu2019
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