FC2ブログ

記事一覧

「アベノマスク」の単価は143円(2020年9月28日配信『Yahooニュース』)

黒塗り非公表の文書で黒塗りし忘れか

立岩陽一郎 | 「インファクト」編集長

キャプチャ
1世帯に2枚配布された「アベノマスク」

巨額の税金を投入して1世帯に布製マスク2枚を配るというその政策が議論を呼んだ「アベノマスク」だが、一部の業者からのマスク1枚の価格が143円だったことが、政府が開示した文書で明らかになった。単価は非公表とされており全て黒塗りになっていてたが、一部で塗り忘れが有ったと見られる。原告らは、価格を非公表にする理由は無くなったとしており、全面的な契約内容の開示を求める。

 情報開示は神戸学院大の上脇博之教授が厚生労働省と文部科学省に対して行ったもので、8月27日に開示された文書では、マスクの単価は非公表とされ、該当する記述は全て黒塗りになっていた。

キャプチャ2
単価が黒塗りされた開示文書

 このため、上脇教授はきょう(9月28日)、大阪地方裁判所にマスクの単価の開示を求める訴えを起こすことにしているが、このうちの文部科学省が開示した文書に、「厚労省内に設置されているマスクチームから、業者との交渉により、単価が143円(税込み)になる連絡があり、4月17日に業者より見積書の提出があった」と記されていたことがわかった。

キャプチャ3
143円と単価が書かれた変更理由書

 弁護団の谷真介弁護士が開示された文書を精査していて発見した。

 文書には、「これに伴い、4月20日付けで変更契約を行うものである」とも書かれており、この契約におけるマスクの単価について文部科学省が厚生労働省に合わせて143円にしたことを伺わせる記述になっている。

 一方で、文書では、マスクの総数や単価を示す部分が黒塗りになっているため、谷弁護士は、「黒塗りをし忘れたのではないか」と話している。

 上脇教授と弁護団は143円が全てのマスクの価格なのか確認する必要が有るとしており、一部でも金額が明らかになった以上、国がマスクの単価を非公表にする理由は無くなったとして、裁判で全面的な契約内容の開示を求めることにしている。

立岩陽一郎
「インファクト」編集長
「インファクト」編集長。アメリカン大学(米ワシントンDC)フェロー。1991年一橋大学卒業。放送大学大学院修士課程修了。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクに従事し、政府が随意契約を恣意的に使っている実態を暴き随意契約原則禁止のきっかけを作ったほか、大阪の印刷会社で化学物質を原因とした胆管癌被害が発生していることをスクープ。「パナマ文書」取材に中心的に関わった後にNHKを退職。著書に「ファクトチェック最前線」「トランプ報道のフェイクとファクト」「NPOメディアが切り開くジャーナリズム」「トランプ王国の素顔」など。フジテレビ「とくダネ」、毎日放送「ちちんぷいぷい」出演中。




アベノマスク単価は文科省文書に 「黒塗り不十分」と関係者(2020年9月28日配信『共同通信』)

 政府が新型コロナ対策で配布した布マスク「アベノマスク」の情報開示を求めた大学教授の提訴を巡り、「単価143円」の記載があったのは全国の児童、生徒らに配るマスク調達で文部科学省が作成した文書だったことが28日、原告側への取材で分かった。

 提訴を受け、文科省は「現時点で詳細が分からずコメント申し上げられない」と公式に回答。同省の関係者は取材に「黒塗りが不十分だった」とした上で「情報公開法などのルールにのっとって、確定した単価は開示していない。記載部分は契約過程の説明文のため黒塗りにしなかったが、価格を推測できるとの指摘が起こり得る内容だった」と話している。




スポンサーサイト



プロフィール

gogotamu2019

Author:gogotamu2019
障害福祉・政治・平和問題の最新ニュース・論説紹介

最新記事

カテゴリ