FC2ブログ

記事一覧

大統領の懐(2020年9月30日配信『中国新聞』-「天風録」)

 世界で一番貧しい大統領と呼ばれたウルグアイのホセ・ムヒカさんは語る。「政治家は世の中の大半の国民と同程度の生活をすべきだ」。給与の9割を寄付し、残り約12万円で暮らした。心の豊かな人である

▲ムヒカさんが現職だった頃、北米には所得税を10年間も納めない「不動産王」がいた―。トランプ米大統領のことだ。ニューヨーク・タイムズが報じた。それでも当選した2016年と翌年は8万円だけ納税したとも

▲大陸の北と南で、トップの暮らしぶりや考え方の何と対照的なことか。「フェイクニュースだ」の決まり文句で否定しながら、納税書類の開示はかたくなに拒む大統領を、米国民はどうみるのか

▲投資したゴルフ場事業などで意図的に巨額の損失を計上し、税を逃れる「錬金術」か。違法な点があるかどうかは今のところ不明だが私たちもいぶかしく思う。ゴルフリゾートや豪邸で前首相がもてなされたのだから

▲「合法的な税逃れの方が、脱税よりも税のモラルを害する」。そう語ったのは、米国の財政学者シャウプ氏だ。戦後、日本の税制に「シャウプ勧告」をした人。母国から世界で一番「心の」貧しい大統領を出すとは思わなかったろう。



   キャプチャ

公式サイト➡ここをクリック

解説
「アンダーグラウンド」の名匠エミール・クストリッツァ監督が、南米ウルグアイの第40代大統領で、質素な暮らしぶりから「世界で最も貧しい大統領」とも称されたホセ・ムヒカを捉えたドキュメンタリー。収入の大半を貧しい人々のために寄付し、質素でありながらも心豊かな暮らしを実践してきたムヒカ。国民のより良い生活のために自己犠牲をいとわず、予想外の政策を打ち出す彼の姿に、「世界でただ1人腐敗していない政治家だ」と直感したクストリッツァ監督は、2014年から撮影を開始。大統領の任期が満了する感動の瞬間までをカメラに収めた。極貧家庭に育ち、左翼ゲリラとして権力と戦い、13年に及ぶ勾留生活を経て、大統領として国民に愛されたムヒカの波乱万丈な人生を追う。

2018年製作/74分/G/アルゼンチン・ウルグアイ・セルビア合作
原題:El Pepe, Una Vida Suprema
配給:アルバトロス・フィルム








スポンサーサイト



プロフィール

gogotamu2019

Author:gogotamu2019
障害福祉・政治・平和問題の最新ニュース・論説紹介

最新記事

カテゴリ