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やはり世紀の茶番劇 ピンピンしてる安倍前首相の国民愚弄(2020年9月30日『日刊ゲンダイ』)

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アベノマスクもやめた(安倍前首相)

「なんだ、元気そうじゃないか」――。

 28日に開かれた出身派閥・細田派のパーティーに顔を出し、壇上であいさつした安倍前首相の姿を見た出席者のひとりは拍子抜けしたといい、こう話す。

「持病の潰瘍性大腸炎という難病が、総理大臣を続けられないほど悪化したというわりには、足取りもしっかりしていたし、顔色もよかったですよ。例のアベノマスクはしていませんでした。壇上で『これからも頑張っていきたい』と語り、拳を振り上げて気勢を上げていた。こんなに元気なら、総理を辞める必要はなかったのではないかと思いました」

 辞任後、公の場に姿を見せていなかった安倍が、8月28日の退陣表明からちょうど1カ月経ったのに合わせるかのように表舞台に復帰。“やる気”を見せている。

「おかげさまで、だいぶん薬が効いてまいりまして、健康回復をしつつございますので、一議員としてしっかりと菅政権を支えながら、日本のためにこれからも頑張っていきたい」

安倍はにこやかに語っていたが、1カ月で健康回復するのであれば、臨時代理を立てて療養すれば済んだ話ではないのか。党則を変えてまで、「連続3期9年」に延長した総裁任期は、まだ1年残っている。それでも首相を辞任せざるを得ないほどの病状悪化だったのではないのか。

 首相は辞めても、問題なく続けられるなんて、国会議員の職務も軽く見られたものだ。細田派の議員は怒った方がいいのではないか。
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 細田派のパーティーには菅首相も来賓として出席したが、安倍は「立派に後を引き継いでもらって本当に安心している」とも語っていた。

■訴追の恐れが遠のいて安心か

「安倍氏が病気を理由に辞任し、菅後継の流れをつくる田舎芝居が成功した。官房長官として、安倍政権の暗部を知り尽くし、疑惑封じに動いていた菅氏は一蓮托生だから、後を託されたのです。もし後任が石破元幹事長になれば、モリカケ桜、河井夫妻の事件など安倍政権の疑惑が徹底的に究明されたかもしれません。しかし、まんまと菅政権に移行したことで、安倍氏は訴追される恐れが遠のいた。だから“後を引き継いでもらって安心”なのでしょう。辞めてピンピンしている姿には仮病説も出ていますが、口を開けば嘘ばかり言っていた安倍氏ですから、自分の保身のためなら国民を騙すことなど屁とも思っていない。仮病で辞めて、背後から菅氏を操っているようにも見えます」(政治評論家・本澤二郎氏)


パーティーで元気に気勢
時事通信によれば、体調が回復した安倍は、近く趣味のゴルフに出かける計画もあるという。なんだ、そりゃ? お腹が痛いと言って体育の授業をズル休みした子どもが、放課後に元気いっぱいサッカーボールを蹴っているようなものではないか。

 仮に病状悪化も回復も事実だったとしても、任期途中で投げ出し、このコロナ禍で政権が替わるという混乱を生み出した以上、しばらく蟄居謹慎が筋だろう。のこのこ表舞台に出てきて、政権を支えるとか、日本のために頑張るとか言えた立場ではない。

 幸いにして、わずか1カ月で元気になったのであれば、それこそ「真摯に」「丁寧に」、今こそ自身の疑惑について説明して欲しいものだ。

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パーティーで元気に気勢

憲法上の疑義もある不可解な辞任は「自己クーデター」

 衆院事務局に30年余り勤めた元参院議員の平野貞夫氏は、「月刊日本」10月号にこう書いていた。

<今回の辞任劇の本質は、安倍総理が私物化した権力を意中の後継者に継承するために仕組んだ「自己クーデター」です。それにより、安倍総理は自身の法的・政治的責任から免れようとしたのではないか>

<実際に安倍総理が潰瘍性大腸炎であるかどうかは分からないのです>

<これまで医師団が「安倍総理は潰瘍性大腸炎である」という診断結果を公表したことは一度もない>

<安倍政権は「権力共同体」「利権共同体」であり、菅氏はその事務局長だったため、私物化した権力と利権の継承者として最も適任だった>

 そういう恣意的な辞任には、「憲法上の疑義がある」と平野氏は言う。

「病気の真偽はともかく、元気そうな現在の安倍氏の姿を見れば、辞任や総裁選のタイミングは周到に計算されていたと国民から見られても仕方ない。病気を逆手に取ったような形で、菅政権に交代したことは事実です。同情が集まり、支持率も急上昇して、ダッチロール状態だった安倍政治の継承がすんなり受け入れられた。政治的な演出としては大成功だったと言えるでしょう」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

 安倍が辞任した直後に、フタをかけられていた疑惑の続報が噴出したことも、なんだかにおう。この際、一気に片づけて「前政権の話」にしてしまおうという魂胆ではないのか。

 バタバタの総裁選を経て、16日の国会で第99代内閣総理大臣に菅が選出された直後、安倍主催の「桜を見る会」の招待状で顧客を信頼させ、全国の約1万人から2100億円もの資金を集めていた「ジャパンライフ」の元会長、山口隆祥容疑者ら14人が18日に詐欺の疑いで逮捕された。

■特使で外交を私物化に色目

 総務省が25日に公開した2019年分の政党交付金使途等報告書では、19年7月の参院選をめぐる買収事件で公判中の河井克行元法相と妻の案里参院議員がそれぞれ代表を務めた自民党支部に党本部から計1億4100万円の政党交付金が支払われていたことが明らかになった。この巨額交付金が買収に使われた可能性がある。

 政党交付金の原資は、われわれの税金だ。この参院選で自民党候補に振り込まれた額は平均2413万円だったが、案里側への交付額は8300万円と突出している。

「そうした疑惑や訴追から逃れるために、病気を理由にして菅政権にバトンタッチした。検察当局との間で、首相を辞めるから訴追だけは見逃してくれと密約を交わした可能性もあります。そういう怪しげな首相交代の流れをつくるのに大メディアも加担した。国民を愚弄する世紀の茶番劇です。こうなると、安倍氏の疑惑を封印するために密室談合で選ばれた菅首相は、正統性なき後継とのそしりは免れない。デジタル庁や携帯料金値下げでいくら新味を強調しても、後ろ暗い出自は永遠に消えません」(本澤二郎氏=前出)

 辞任後の安倍は「読売新聞」(18日付)のインタビューで、居抜き内閣の菅政権でも「外交特使」として活動したい考えを示唆していた。

 米国に媚びへつらうしか能がなく、ロシアに北方領土を奪われ、北朝鮮にも相手にされずに「1丁目1番地」だったはずの拉致問題が7年8カ月の最長政権で1ミリも動かなかったというのに、まだシャシャリ出てくるつもりなのだ。外遊の楽しさが捨てられないのかもしれないが、国の政治や外交は安倍を喜ばせるためのものではない。辞してなおの私物化は本当に勘弁してもらいたい。どこまでツラの皮が厚いのか。

 体調不良を理由に首相を辞任したのであれば、しばらく入院でもして、政治の表舞台から離れることが国民に対するせめてもの誠意だろう。大臣室での現ナマ授受を認めた甘利税調会長だって、そうしていたものだ。

 政権移譲がうまくいって安心し、わずか1カ月でヘラヘラ復帰アピールなんて、国民をバカにするにも程がある。ここまでナメられて、黙って支持している国民もどうかしている。




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